AmazonのタブレットPC『Fireタブレット』の充電が極端に遅くなったり、充電ができない場合の対処法をまとめた備忘録記事です。
『Fire 7』『Fire HD 8 Plus』を使用しているのですが、充電が遅くなったり進まなくなるトラブルに遭遇したので、忘れないように注意点も含めて記事にしました。
バッテリー残量が充電を開始しても1時間に2~3%しか増えなかったり、ある一定以上からまったく増えない症状の場合に効果があるかもしれません。
対処方法
Fireタブレットは、電源ボタンを40秒間長押しすると「強制再起動(起動中のキャッシュも解放される)」します。充電がうまくできなくなった場合は、とりあえずこの再起動を試すのが基本的な対処となります。
過去に遭遇した充電トラブルでは、この方法で正常に充電できるようになりました。
原因と予防策
高温・低温で発生しやすい
充電の不具合は過去に3回あったのですが、いずれも「部屋がやたらと暑い・寒い」ときでした。
暑いときに発生した不具合は、夏場で室温が30~36℃くらいある環境でした。「高温下+負荷の高いアプリで端末が熱くなっている状態」で充電が進まなくなりました。
寒いときに発生した不具合は、冬場で室温が5℃を下回るくらいの低温下でした。
充電不具合の原因は、Fireに搭載されている「リチウムイオン電池」の使用温度範囲の仕様にあるようです。
充電時の適温
リチウムイオン電池を充電する際の端末や周囲の温度の目安は下記のようになります。
リチウムイオン電池の充電は「端末温度や周囲温度が10~30℃の範囲で行う」が落とし所になるかと思います。
端末が熱いときは、涼しいところに移動して少し冷ましてから充電。端末が冷えすぎているときは、暖房のある温かい場所などに移動して温めてから充電。といった感じでしょうか。
その他の可能性
前述の強制再起動で改善せず、充電時の温度にも問題がないのにうまく行かない場合は、Fireタブレットの設定によるソフトウェア的な問題、あるいは「充電池、充電器、ケーブル、コネクタ」など端末や周辺機器のハードウェア的な不具合・故障が考えられるようです。
そういった場合は、まず最初にハードウェアの簡単なセルフチェックで原因を絞り込みます。
ハードウェアのセルフチェック
充電器やケーブルの故障を確認するために、それらを別のものに交換して充電を試してみたり、別の端末に接続して動作をテストします。ケーブルを替えて充電が上手くいくようなら、その辺りが怪しいといった具合に。
また、接続部分のコネクタ(端子)の異常(変形や汚れなど)もチェックして、接続不良も疑ってみます。
周辺機器に特に異常が無かった場合は、Fireタブレットのソフトウェアorハードウェアに問題が発生している可能性が高くなります。
次に打つ手は「端末の初期化(工場出荷時の状態にリセット)」となるようですが、再設定の手間なども出てくるため、この段階から修理・交換も視野に入れてAmazonのカスタマーサービスに問い合わせるのが無難かもしれません(どのみち問い合わせると端末の初期化も案内されるようです)。
まとめ
これまで使ってきたノートPC・スマホ・タブレットでは同じ様なトラブルに遭遇したことがなかったので、充電時の室温や端末温度はあまり気にしていませんでした。
充電の仕方も含めて、無茶な使い方をするとバッテリーの劣化にも繋がるようなので、今後は気を付けたいと思います。
本記事で紹介した特殊な再起動による充電できない状態のリセットは、Fireタブレットシリーズ共通のようです。
『Fire 7』以外の『Fire HD 8』『Fire HD 8 Plus』『Fire HD 10』などを使用している方も、似たようなトラブルに遭遇した時は試してみるといいかもしれません。
改善しない場合は、Amazon公式フォーラム内のFireタブレットのトピックにヒントがあるかもしれません。
それでも解決しない場合は、Amazonのカスタマーサービスに問い合わせることになります。