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家電・デジもの

【レビュー】高コスパのエントリーモデル無線LANルーター『TP-Link Archer A6』

4.0
4.0

TP-Linkの無線LANルーター『Archer A6』を購入・使用してみてのレビュー・感想・紹介記事です。

Archer A6の主な特徴
  • エントリーモデルで3000円台と安い
  • 5Ghz/2.4Ghzのデュアルバンド(2×2)
  • WPA3対応、IPv6 IPoE対応

使っていた無線LANルーターが故障したので、低価格&コスパ重視の無線LANルーターを探して購入しました。

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基本情報

『Archer A6』本体

『Archer A6(V4)』はTP-Linkから発売されている無線LANルーター。

「WPA3」と「IPv6 IPoE」に対応していて低価格なコスパに優れる製品となっている。

大まかな仕様や特徴は以下のようになっている。

無線LANWi-Fi 5
IEEE 802.11ac/n/a(5GHz)
IEEE 802.11n/b/g(2.4GHz)
Wi-Fi速度AC1200
5GHz:867Mbps(802.11ac)
2.4GHz:300Mbps(802.11n)
Wi-Fi性能MU-MIMO、デュアルバンド、ビームフォーミング、アンテナ×4本、OneMesh(ワンメッシュ)
動作モードルーターモード
ブリッジモード(AP/中継機)
Wi-Fi暗号化WPA、WPA2、WPA3
(JP, US, TW Version)
有線LANポート数:4
速度:10/100/1000Mbps
通信規格IPv6 IPoE対応
推奨利用環境最大接続台数15台
戸建て3階建て
マンション4LDK
本体サイズ230 × 144 × 35 mm
発売日2020年7月
保証購入日より3年間
保証期間中に正常な使用で故障した場合に修理

『Archer A6』には「V3」と「V4」のバージョンがあるらしく、購入したArcher A6は「V4」の方でした。
両者の違いは、公式サイトの仕様情報によるとVPNサーバー機能の有無のようです。V3:有り、V4:無し。

【追記:2024年5月】
Archer A6は公式ショップのラインナップから外れていました。
スペックが近いエントリーモデル『Archer AC1200』を掲載しています。

2023年12月にヨドバシ・ドット・コムで購入時の価格は「3,310円(送料・税込)」だった。

2024年1月時点の実勢価格は、概ね3000円前後となっている模様。

ルーターとしての基本スペックは低い方ですが、「WPA3」などの機能に対応していて安いのが魅力です。

発売日は2020年ということで、購入時の2023年12月時点で結構な型落ち品です。でも、うちの光回線は最大100Mbpsのプランなので、このルーターでも性能的には充分でした。

梱包・包装

開封した段ボール箱
緩衝材をとった状態

配送は、ゆうパックで予定通りに到着。

梱包は、しっかり緩衝材も入っていて問題なかった。

外箱 正面
外箱 裏面

『Archer A6』の外箱は、全体がビニールにぴっちり覆われている。

本体やアンテナが大きめなのもあって結構大きい。縦24cm×横35×奥行8cmくらい。

側面にシールが貼ってあって、シリアルナンバーとバージョンを確認できる。

箱から取り出した中身
本体を取った状態の中身

中身のセット一式は、発泡素材の緩衝材の型に入れられている。

安価な製品ですが包装はしっかりしていました。

本体・付属品

セット一式
ルーター本体

セット内容は、「ルーター本体、電源アダプター、LANケーブル、セットアップガイド(かんたん設定ガイド)、保証書」。

本体上面
本体正面 LEDランプ

本体サイズは「230 × 144 × 35 mm」。アンテナの長さは約20cm(直角に曲げると18cmくらい)。

本体の正面に動作状況を表示する各種のLEDランプがある。

本体底面
本体背面

本体底面には四隅にゴム足があり、壁掛け用と思われるフック穴も2箇所ある。また、初期設定のSSIDとワイヤレスパスワードが記載されたラベルが貼ってある。

本体背面にはアンテナの他に、スイッチと各種ポートなどが配置されている。左側から「電源スイッチ、インレット(電源アダプタの差込口)、WANポート(青)、有線LANポート×4(黄色)、WPSボタン、リセット(初期化)ボタン」。

有線WAN&LANポートは全てギガビット対応。

アンテナは角度調整できる
角度を変えたアンテナ

アンテナは根本の部分から、左右180度と前後90度の範囲で角度を調節できる。

説明書によると、電波は垂直に立てると水平に、水平に寝かすと垂直に広がる、とのこと。

電源アダプター
LANケーブル

電源アダプターのコード長は、約1m40cm(しっかり伸ばしたら1m50cmくらいあるのかも)。

LANケーブルの長さは約1m20cm。ケーブルのカテゴリ(規格)は「5E」相当とのこと。

本体とアンテナの大きさが特徴的です。でかい!

使用感

初期接続設定

接続設定の画面
管理画面

インターネット接続のための初期設定は簡単だった。

説明書の記載内容も、パソコンとスマホの両方で書かれていてわかりやすい。かんたん設定ガイドに従ってやれば特に躓くことはなさそう。WPS機能を使うこともできる。

基本的な初期接続設定の流れは以下のような感じ。

  1. デフォルトのIDとPASSを使ってルーター管理画面にログイン
  2. ルーター管理用のパスワードを設定
  3. インターネットの接続タイプを選択
  4. インターネットプロバイダのIDとPASSを入力
  5. Wi-FiのSSIDとパスワードを設定

ルーターの設定って滅多にしないので慣れていませんが、スムーズに初期設定できました。ルーター管理画面の使い勝手も特に問題ない感じでした。

各種設定に関する備忘録記事も投稿しました。

Wi-Fi速度

100MbpsでのWi-Fi速度。左:ルーターから2mくらいの同室内、右:家の中の一番離れたところ

うちは光回線の最大100Mbpsプランなので、カタログスペックをフルに発揮できるのかは未確認。

木造2階建ての2階に設置して使用中。端末を1台のみ接続して、1階の距離が離れてたり電波が弱くなる位置で測ってみたところ、Wi-Fiの速度は40~60Mbpsくらいだった。

部屋ごとのWi-Fi速度は、使用環境の影響が大きいので何とも言えないところです。

うちでは階を跨ぐと半分くらいの速度になります。実用上は特に問題ないので中継機は使わない予定。

でかい!

本体の大きさ比較。右はIO DATAの『WN-G300R3』

価格と性能には満足だったが、ルーター本体とアンテナの大きさは少しマイナスポイントだった。

以前使っていた『WN-G300R3』と比較すると、『Archer A6』の本体は2倍くらい大きさ。さらに、アンテナも4本生えているので、平置き(横置き)だと結構場所を取る。

縦置き用スタンドは付属していない。別売りの純正縦置き用スタンドは、検索してみると1000円以上するようだった。

壁に掛けるか、100均のブックスタンドとかを使う手もありそうです。

細かいこと

  • 約5ヶ月連続稼働させたところ本体動作は好調、特に不具合なし
  • インターネット接続の状態は安定、切断なし
  • 動作音は特になし
  • 室温10~20度くらいの環境だと本体は全然熱くならない(夏場はどうなるだろう)
  • LEDランプを設定で消せるのが地味に便利(暗い室内でチカチカしない)
  • スマホやPC端末のWi-Fiオフ→オンでの再接続にかかる時間は3秒くらい
  • スマホやPC端末のスリープ復帰後のWi-Fi再接続の待ち時間は無いに等しい(端末を操作できるようになった時点で接続できている)

まとめ

4.0
  • そこそこの機能と低価格が両立している
  • 無線LANルーターとしての基本をおさえている
  • 本体とアンテナが大きくて場所を取る
  • 縦置きスタンドが付属していない

『Archer A6』、まあまあ良かったです!

実勢3000円前後の低価格で「5Ghz 867Mbps+2.4Ghz 300Mbps」+「WPA3」+「IPv6 IPoE」+「デュアルバンド(2×2)」などの各種機能を実現しているので、コスパは良いと思います。

残念な点は、「本体+アンテナ」の大きさと、その大きさをカバーする縦置きスタンドが付属していないことでした。安さを考えれば仕方ない気もしますが、地味に置き場所に困るんですよね。

総合的には、スペックは高くないものの、基本的なセキュリティ機能や通信規格をおさえた上でコスパに優れる無線LANルーターという印象でした。

利用している回線の速度や同時利用する端末数などのニーズに合うなら、良い選択肢になると思います。

後継のエントリーモデル『Archer AC1200』を掲載しています。

さらに安さを求めるなら、よりベーシックな『TL-WR841N』も使えそうでした。「2.4GHz 300Mbps」+「WPA2」+「シングルバンド」。

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