2021年2月にマイナンバーカード(個人番号カード)を取得しました。
ということで、「パソコンからの交付申請~受け取りまで」でちょっと気付いた点などについての体験記・備忘録です。
公式情報
正確な情報は公的機関の公式サイトで確認!
手続きの流れ
- 1交付申請
- パソコン・スマホ・郵送・証明写真機などで申請
- マイナンバーカードで使う顔写真を撮影する
- 2交付通知書が届く
- 申請から1ヶ月前後で交付通知書の葉書が届く
- 約45日以内の受け取り期限がある
- 3交付前(受け取り前)の準備
- 本人確認書類の確認・準備
- 暗証番号を考えておく
- 役所に交付手続きの予約を取る
- 交付通知書に必要事項を記入しておく
- 4交付(受け取り)手続き
- 役所の窓口に行く
- 交付通知書・本人確認書類・通知カードなどを提出
- カメラで顔認証(申請時の顔写真との照合)
- 設定暗証番号記載表に暗証番号を記入
- タッチパネルを使って暗証番号を入力・登録
- 係の人からマイナンバーカードの説明を受ける
- 交付を受けたことを確認する署名をする
交付申請から受け取りまで最短でも1ヶ月くらいかかります。
各手続き
各ポイントでのちょっと気付いたところなどについてです。
交付申請
交付申請の中身は特に難しいものではなく、「顔写真の登録」「電子証明書の発行希望有無(基本は有でOK)」「氏名の点字表記希望有無」を選択するだけ。
少し戸惑ったところ
少し戸惑ったのは「顔写真」の扱い。要件・規格と申請サイトの注意書き「※画像編集ソフトで加工された画像などは、受付できない場合があります。」の間でちょっと判断に迷った。
自分は、スマホやデジカメを使って自撮りで証明写真を撮影する場合、姿勢の崩れ・手ブレを防ぐために「三脚+セルフタイマー」で引き気味に撮影する。その後、画像が暗い場合は編集ソフトを使って明るさ補正やトリミングを行う。
自宅で撮影するとどうしても光源の不足で暗くなったり、微妙に影が写ったりするので補正を加えるのだけど、上記の注意書きがあって「どこまでの加工ならOKなんだろう?」と線引がはっきりせず迷った。
画像の大きさ(写っている範囲)については、管轄機構「地方公共団体情報システム機構(J-LIS)」側でトリミングしてくれるとのことで自前でやる必要はないだろうけど、「明るさ」や「影」については要件があるのでどうしたものかなと。
結局どうすれば良いのかは分かるはずもないので、わずかに明るさの修正を加えるなどして、顔写真を登録してみた。結果は特に問題なく受付された。
公的だったり重要な手続きではっきりしない部分があると、すんごい逡巡してしまうんですよね。
ちなみに、申請したのは2020年12月末頃でした。結果的に受け取り時期が2度目の緊急事態宣言にもろ被りするタイミングに…。
交付通知書が届く
申請から1ヶ月前後で自宅に交付通知書の葉書が届く。
2020年12月30日にパソコンでインターネット申請したところ、明けて2021年1月28日に交付通知書が届いた。交付期限は2021年3月13日となっていた。
交付期限について
交付期限(受け取り期限)は45日くらいとなっている模様。だが、この期限内に交付を受けなくても一定期間は役所の方で保管されるので、期限が過ぎても受け取り可能らしい。
地方自治体によって違いがあるのかもしれないが、大体3~6ヶ月程度は保管されるという記述が市区町村のサイトに記載されている。
新型コロナウイルスに関連する対応で期間が延びたりしたんでしょうか。
交付前(受け取り前)の準備
- 本人確認書類の準備・確認
- 運転免許証・住基カード・旅券・健康保険証など
- 暗証番号を考えておく
- 署名用電子証明書暗証番号(6~16文字、数字+大文字の英字)
- 利用者証明用電子証明書暗証番号(数字4文字)*1
- 住民基本台帳用暗証番号(数字4文字)*2
- 券面事項入力補助用暗証番号(数字4文字)*3
- *1、*2、*3は同じ暗証番号でもOK
- 交付手続きの窓口(役所)に受け取りの予約を取る
- インターネット/電話(市区町村によって違う)
- 交付通知書に必要事項を記入しておく
- 日付・住所・氏名・押印
必要なものの詳細は公式サイトでしっかりチェック!
受け取り手続きの予約について
受け取りの手続きの予約方法については、役所サイトからのウェブ予約や電話予約など色々ある模様。
予約なしでも受け取り可能なところもあるようだけど、混雑防止のために予約を入れることが推奨されている場合が多い。
予約を取れる時間帯は各自治体毎に違うようなので要確認。大抵の場合は平日の午前9時~午後5時が多いと思われるが、一部土曜日や日曜日でも受け付けている場合がある。
うちの自治体は電話予約制となっていて20分間隔で予約を取るかたちになっていました。
交付(受け取り)手続き
- 役所の窓口に行く
- 交付通知書・本人確認書類・通知カードを提出
- カメラで顔認証(申請時の顔写真との照合)
- 設定暗証番号記載表に各暗証番号を記入
- この記載表は持ち帰る
- 窓口からパーティションに移動
- 暗証番号をタッチパネルを使って自分で入力(ICチップへの書き込み)
- 係の人からマイナンバーカードの説明を受ける
- カード・カードケース・電子証明書の利用案内・関連冊子を受け取る
- 交付を受けたことを確認する署名をする
役所には予約の10分くらい前に到着。5分くらい様子を伺って他に交付を受けている人がいないようだったので窓口に突撃。
そして、上記の手続きを行った。交付通知書には所要時間について「30分程度かかる」と書かれていたが、自分の場合は10分くらいで意外とあっさり終わった。
おそらく、順番待ちや各種記入・入力作業での遅れなどを考慮して、余裕を持って時間設定しているのだと思われる。
すごい待たされるのかなと思って身構えていたら、案外スムーズに受け取れて拍子抜けでした。
タイミング的にちょうど緊急事態宣言の期間中だったので空いていたのもあるかも。
福岡県は先行解除の話も出ていたので交付通知書が届いて3週間くらい様子を見ていたんですけど、なかなか解除されなかったので予約を取って受け取りました。
カードケースの目隠しについて
マイナンバーカードを受け取る際に一緒に交付されるソフトタイプのカードケースの目隠しは、セキュリティ機能として不十分と思われる部分もあるので、自前での対策も選択肢になりそうだった。
このカードケースは、カード表面の「性別」「臓器提供意思」、裏面の「個人番号」を見えないように隠してくれる。
ただ、このケースはペラペラの薄いソフトケースで簡単に出し入れできるため、上に少しずらすだけで隠したい部分を簡単に見ることができてしまう。さらに、裏面のQRコードは隠してくれないという塩っぱい仕様になっている。
特にセキュリティ上重要になる裏面の「個人番号」「QRコード」をしっかりと隠すことができないのが痛い。そのままだと身分証として提示する際など、裏返してケースを僅かにずらすだけであっさりと個人番号を見られてしまう。
対策としてカード裏面に記載されている個人番号とQRコードの不正な目視・読み取りを防ぐために、カード裏面全体をマスキングして保護できるシール・ステッカー・ケースなどの利用が選択肢になると思われる。
「スキミング防止と裏面を隠すケース」+「裏面を隠すシール」の組み合わせが効果的ぽいですね。
とりあえず裏面を隠すシールだけでも貼っておこうかなと検討中です。
まとめ
マイナンバーカードの取得は、申請から受け取りまでに最低1ヶ月程度は掛かるのと、受け取りに行く手間もあって手続きはまあ面倒といえば面倒なものでした。
しかし、令和2年分からの確定申告ではe-taxで電子申告すれば控除額が有利になるなど、わかりやすいメリットも増えたため、取得しておくと役立つ場面もあるかと思います。マイナポイントの期間も延長されましたし。
マイナンバーカードの普及率は2021年2月1日時点で約25%とのことで、まだまだ行き渡っていないようです。
せっかく取得したのでこれから本格的に活用していきたいと思います。