SDカードのフォーマット専用ツール「SDメモリカードフォーマッター」の使い方などをまとめた記事です。
SDファイルシステムに準拠したフォーマットによってSDメモリーカードの最適な性能を引き出せるようになります。
「SDメモリカードフォーマッター」について
「SDメモリカードフォーマッター」は、メモリーカード規格を策定する業界団体「SDアソシエーション(SD Association)」が提供・配布しているフリーのフォーマット専用ソフト(アプリ)。
フラッシュメモリの性能を最大限引き出せるように設計された「SDファイルシステム」に準拠したフォーマットが可能。
WindowsやmacOSなどオペレーティングシステムの汎用フォーマットユーティリティでは最適な性能が得られないことがあるとのことで、SDメモリカードフォーマッターの使用が推奨されている。
- SD Card Formatter ver5.0.1
- 対応OS:Windows(7以降)、macOS(10.7以降)
- 対応インターフェース:PCカードスロット、USB2.0/3.1/C、USB SDカードリーダー
- 対応容量:SD/SDHC/SDXC(※2TBまでのSDカードに対応)
- 起動/実行:OSの管理者権限が必要
- ライセンス:フリー(無料)




公式サイトのQ&Aにも載っていますが「フラッシュメモリーに最適なFATパラメータでフォーマットすることで性能と信頼性が高くなる」のだそうです。
基本はメンテナンス用でしょうが、OSのツールでフォーマットしてもメモリカードの動作がおかしい時は一応試してみるのも有りかもしれません。
使い方
基本的な使い方
使い方は至ってシンプル。カードを選択して、「クイックフォーマット/上書きフォーマット」を選び、下部の「フォーマット」ボタンを押すだけ。
基本はファイルシステムのパラメータだけ初期化する「クイックフォーマット」。
「上書きフォーマット」は、SDカードの全領域にデータを書き込んで完全にデータを削除するので、書き込み回数に制限のあるSDカードの寿命を縮めやすい。
そのため、上書きフォーマットは論理障害(ソフトウェア的なエラー)での書き込み禁止や書き込み不能の解除、個人情報などのデータを完全に消去したい場合にのみ使用。
- カードの選択
- ドロップダウンメニューから選択
- SDカードを抜き挿しした場合は更新ボタンでリロード
- カード情報
- 種類と容量が表示される
- フォーマットオプション
- クイックフォーマット
- ファイルシステムのパラメータを初期化
- ファイルのデータは削除しない(=復元/復旧が可能)
- 短時間で完了する(数秒~数十秒)
- 上書きフォーマット
- 別名:物理フォーマット/ローレベルフォーマット
- 全データ領域を上書きして完全消去・削除
- 時間が掛かる(数分~数十分)
- CHSフォーマットサイズ調整
- Windowsのみ利用可能
- ユーザー容量8GB以下の場合に使える
- パーティション管理に関わるが特に必要なし(?)
- クイックフォーマット
- ボリュームラベル
- メディアを識別するための名前
- 空白でもOK
フォーマットの結果
フォーマットが正常に完了すると各種情報が表示される。
- ファイルシステム
- 容量
- 空き領域
- クラスターサイズ
- ボリュームラベル
クイック/上書きフォーマットの両方とも失敗する場合は、物理障害(SDカードが物理的に壊れている)で故障している可能性もある。
SDカード自体の認識・接続は可能だけど故障しているぽい時は「Check Flash」でもテストできる。
まとめ
「SDメモリカードフォーマッター」は、あくまでも最適化/メンテナンスのためのツールといった感じで、SDカードの性能や速度が大幅に向上する事はないようです。
SDカード/microSDカードの使用用途を変える際のリフレッシュや、動作不良・故障の疑いがある場合に使ってみると良いと思います。