ファイル・フォルダ名を計15種類の動作モードで一括変更できるWindows用のフリーソフト『お~瑠璃ね~む(AllRename)』の使い方などをまとめた備忘録&紹介記事です。
直感的な操作で複数のファイル・フォルダ名をまとめて手軽に変更できる便利なリネームソフトです。
ソフト概要
『お~瑠璃ね~む(AllRename)』は、15種類の動作モードでファイルとフォルダの名前を一括変更できるWindows用のリネームソフト。
操作は直感的なUIでお手軽!ファイル名の一部分を一括で変更したり、連番を付加したりが簡単にできる。
変更したファイル名を元に戻せる「変更Undo」機能や、マクロを保存して複数の機能を連続処理するような使い方も可能。
主な機能は以下(基本的に全部”一括”)。
- 位置編集
ファイルの特定の位置を編集(文字の挿入・削除)して、リストアップした全ての対象に適用する - 拡張子
ファイルの拡張子の変更・追加 - 連番
ファイルやフォルダの先頭や後方に連番を付加する - 大/小文字
「全て・先頭・語頭」を大文字・小文字に変更する - 全角/半角
カタカナ、英字、数字、記号 を全角/半角に変更する - 8.3形式
ファイル名を8.3形式に変更する - 文字追加
「前or後」から「○文字目」に「指定文字」を追加する - 文字削除
予め定義された文字や指定した位置の文字を削除する - 日時
ファイルの作成・更新・撮影日時を指定フォーマットでファイル名に追加する - 置換
ファイル名の文字を置換する - CSV
CSVファイルからファイル名を読み込んでリストに追加する - ランダム
ファイル名を「数字・英字・ひらがな・半角・全角・拡張子」を組み合わせたランダムな文字列に変更する - 属性
ファイルに「読み取り専用・隠しファイル・アーカイブ・システム」の属性を付与する - タイムスタンプ
ファイルの日時属性を「作成・更新・指定」した日時に変更する - マクロ
ファイル・フォルダ名を変更する各動作モードの手順を保存しておいて再生(再現)できる。
ソフト名 | お~瑠璃ね~む(AllRename) |
---|---|
バージョン | 4.9.2 |
作者 | Beefway |
対応OS | Windows 2000以降 (Windows10にも対応) |
ライセンス | フリーウェア |
インストールサイズ | 約1.5MB |
バージョン履歴からすると2000年に公開されたご長寿ソフトのようです。
動作はかなり軽い方だと思います。必要動作スペックは「各Windowsバージョンで推奨されているPCスペック以上」だそうです。
使用メモリは100個のファイルを読み込み&処理して約4MB~8MB程度でした(処理する数などに依ると思われる)。
基本的な使い方
機能が多いので、基本的な「ファイル・フォルダの読み込み」「連番付加」「位置編集」「UnDo」「マクロ」などの例を載せています。
公式ヘルプの内容が充実していて分かりやすいため、気になる機能がある場合は要チェックです!
ファイルをリストアップ
まずはリネームしたいファイルを『お~瑠璃ね~む』に読み込んでリストアップする。
一番手っ取り早いのは、『お~瑠璃ね~む』のリスト部分にWindowsのエクスプローラーなどから目当てのファイル・フォルダをドラッグ&ドロップする方法。
フォルダをドラッグ&ドロップした際に読み込む階層の深さは、「編集→オプション→リストタブ」にある「フォルダの深さ」から変更可能。
或いは、『お~瑠璃ね~む』の「ツリー表示」をONにしてフォルダツリーを表示、そこからフォルダを選択することもできる。
読み込みはドラッグ&ドロップしちゃうのが簡単です。
ファイル数が多い場合はフォルダの中身をまるごと読み込むのも便利です。
フォルダ名変更モード
本ソフトは、ファイル名とフォルダ名を同時に変更することが出来ない仕様で、両モードを切り替えて使う形式になっている。
ファイル名変更モードとフォルダ名変更モードは以下3つの方法で切替可能。
- UI左下のファイルアイコンをクリックする
- 「メニューバー」→「モード」→「フォルダ名変更」を選択(解除)
- ショートカット「Ctrl+D」
連番付加
- UI下部の「ファイル・フォルダ名変更」タブにある「連番(123…)」を選択
- 付加する文字列と位置を入力&選択
- 「変更確認」ボタンでリストに表示される変更後のファイル名を確認
- 問題なければ「実行」ボタンをクリック
連番付加はシンプルで使いやすいです。
位置編集
- UI下部の「ファイル・フォルダ名変更」タブにある「位置編集」を選択
- ファイル名の編集したい範囲をボックスに入力(任意の文字列を挿入・削除)
- 「変更確認」ボタンでリストに表示される変更後のファイル名を確認
- 問題なければ「実行」ボタンをクリック
「位置編集」機能は仕様上の制約で使い方に少し癖がありますが、手軽にファイル名をまとめて編集できるのが便利です。
名前がバラバラの場合は「置換」機能で正規表現を使って統一する方がシンプルでしょうか。或いは、先に連番を付加して
変更UnDo
変更したファイル名を元に戻せる「変更UnDo」機能は、UI左下にあるボタンから使用可能。
- 左下「変更UnDo」ボタンをクリック
- プルダウンメニューから何回前の変更かを選択
(中止したい場合は「UnDo中止」ボタン) - 右下「UnDo」ボタンをクリック
まとめてミスした変更もサクッと元に戻せます。
マクロ
「マクロ」機能では、ファイル名を変更する手順を記録しておくことで、複数機能の処理を自動化・一括実行できる。
命名規則が定まっていて複数の機能で処理する必要がある場合は、マクロで一括処理すると手間を省ける。
動作そのものを記録する形でマクロを組むこともできるようだが、今回は「マクロ編集ツール」を利用した方法を紹介。
本ソフトは、ファイル名を変更することもあって、ある機能を実行する毎にファイルを読み込み直す必要があります。
複数の機能を実行する必要のある処理の場合は、保存しておいたマクロ設定でまとめて処理すれば楽です。
まとめ
Windowsでのファイル・フォルダ名の一括変更は、エクスプローラーやコマンドプロンプトからも出来ますが、『お~瑠璃ね~む』を使った方がお手軽・簡単で気に入っています。
普段はWordPressブログにアップロードする画像のファイル名をまとめて変更・修正したい時に活用しています。
4~5個くらいのファイル名なら手動で変更することもありますが、10個以上とかになると面倒くさくなり、100個以上とかだと完全に無理なので、こういったツールがあると助かります。
まとめてファイルを一括変更する必要が出てきた場合は、『お~瑠璃ね~む』が役立つかもしれません。