庭木のちょっと太めの枝を剪定するために購入した枝切りばさみ『ファミリーツリー 「新」極太切 GK-1N』のレビュー記事です。
大体2000円前後の低価格帯ながら、倍力リンク機構で40mmまでの枝を切断する能力をもっていて、庭木の枝をサクサク切ることが出来ました!
GK-1Nの基本情報
『ファミリーツリー 「新」極太切 GK-1N』は、40mmまでの太めの枝も切ることが出来る「枝切りばさみ」。
5mm以下程度の細い枝や葉をシャキシャキ切っていく「刈り込みばさみ」とは違って、1cm~4cmくらいの太めの枝を切るのに向いた「枝切りばさみ」となっている。
支点部分の構造に倍力機構が採用されていて力を出しやすいのと、太い枝を滑らず挟んで切断しやすいように刃の形状が剪定ばさみと同じになっているのが特徴。
- 発売元:株式会社コンヨ
- ブランド:ファミリーツリー
- 仕様:アルミ柄極太切
- 寸法:全長70cm、刃長8cm
- 重量:約1.060kg
- 素材
- 刃:炭素鋼S50C(完全熱処理済・フッ素加工処理) 硬度:HRC50±3
- 柄:アルミニウム
- グリップ:エストラマ樹脂
- 切断許容範囲:生木40mm
- メーカー型番:GK-1N
- 生産国:台湾
- 参考:GK-1N 商品紹介ページ | 株式会社コンヨ
- 釘・針金などの金属を切らない
- ねじり切りをしない(刃こぼれの原因になる)
- 使用後は刃の部分を刃物用油を染み込ませた布でふく(切れ味が長持ちする)
- 木や枝の刈り込み以外には使用しない
- 保護メガネ・手袋(軍手)・ヘルメットなどを着用し周囲の安全を確認する
- 子供の手の届かないところに保管する
- 刃の部分は鋭く危険なため手で触らない
- 保管時は安全のために刃の部分をケースで覆うなどする
購入時(2019年7月)のネット通販での平均的な価格は2000円前後。Amazonの方が少し安かったけれど、ポイントが余っていたのでヨドバシで購入した。
Amazonでも売れ筋の枝切ばさみのようでレビューが300以上あるので参考になると思う。
↓最大50mmの枝に対応した後継モデル
開封の儀
注文の翌日にスピーディに到着!全長70cmの枝切ばさみが入っているので梱包の段ボール箱は大きめ。
「GK-1N」自体のパッケージは、安全のために刃の部分に被せられているビニールと柄に貼られているシールのみのようだった。
特にこれといった傷や変なところはなく、ハサミの部分も動かしてみましたが、特に問題なしでした( ´∀`)bグッ!
刃・構造の特徴
「GK-1N」の刃は、片手で使うタイプの枝切鋏によくあるように湾曲していて、太めの枝を切るのに適している。
刃の長さは約8cmと短いので、葉・細い枝・雑草などを広範囲に刈り込む用途には向いていない。
シールに書かれている使用上の注意によると、ねじり切りは刃こぼれの原因になるのでしないで、とのこと。
ハサミの支点部分の構造には「倍力リンク機構」なる”てこの原理”的な仕組みが使われているので、軽め・少なめの力で太い枝も切れるようになっている。
ただ、この機構のおかげで柄の部分を大きく開かないと刃を充分に開けないので、重心が先端のはさみ部分にあることも合わさって、開閉動作は結構な筋トレになる。
仕様上の限界、4cmの枝を切ろうと思ったら柄の部分を最大限(120度くらい)開く必要がある。
「GK-1N」の全長は70cmあるけれど、この使い方の関係で手の届く高さあたりまでの枝しか切れない。ちょっと高い位置の枝となると脚立が必要。
グリップ部分は握りやすく、滑りにくい。開閉動作自体は特段重くもなくスムーズ(刈り込み用のハサミに比べるとやや重いけれど)。
柄を大きく開いた状態だと切りにくい位置にある枝もちょっと苦手ですね。
使用感
切れ味抜群!
枝切ばさみで一番重要な「切れ味」に関しては大満足!
木/枝の種類/状態にもよるので一概には言えないだろうけど、1~3cm程度の枝は大して力をいれなくても、本当にバッスンバッスン気持ち良く切ることができた!
Max4cmくらいの太い枝だとグッと力を入れる必要はあるもののしっかりと切れた。刃の噛合せも良好なようで、枝がよじれて切れないような事もなかった。
使い込んでいくうちに刃がダメになった場合は、交換用の替刃も1000円前後で手に入るようなので、総合的な耐久性にも期待できそう。
切れ味が良いとやっぱり気持ち良いです!
45Lのゴミ袋×12袋分くらいの庭木の枝を3回に分けて剪定したところだと、切れ味の低下は感じませんでした。
開閉動作はちょっと大変
「GK-1N」は仕様上ハサミを開閉するために柄の部分を大きく動かす必要があるので、そこはちょっと負担になる。
(太めの枝を切る際の)柄を最大あたりまで開いて→閉じるという一連動作は、体力を地味に使う。
ただ、開閉動作そのものは特に重くはないので、ノコギリとか使うよりはよっぽどマシな感じ。
Amazonのレビューにもありましたが、使用回数や使い方によっては、刃の噛合せ・開閉の重さ調節のためにナットを締め直すなどのメンテが必要になるかもしれません。
意外と重く感じる
本体重量は約1.1kgと両手で使う分には軽い。しかし、重心が先端の刃の部分にあるので、末端のグリップ部分を持っている腕にかかる負荷が意外とあった。
まとめてある程度の枝を剪定すると、翌日以降の筋肉痛をちょっと覚悟したほうが良いかもしれません(;´∀`)
手入れ・保管
刃部はフッ素コーティング加工で錆びにくいらしい。使用後は、刃の汚れを布なので拭き取って、機械油を薄く塗っておくと、切れ味が長持ちするとのこと。
あと、始点部分の機構の滑りが悪くなったら適当に油を差すのも必要になりそうだった。
保管に関しては、付属のビニールを刃の部分に被せてホコリや汚れが付かないようにしておけばとりあえずOK。
念のために刃が開かないようにケースに入れたり、紐で縛っておくのも有り。
指はスパッといっちゃうと思うので、子供が触れないように注意しておきたいですな。
追記:購入から2年弱での経過
2年弱の間での使用回数は6~7回くらい。庭木の2~4cm程度の枝を切るのに使用しているが、切った量や枝の性質(硬さ等)にも依ると思うので作業量を定義するのが難しい。
ざっくりで言うと、1回の使用で刈る枝葉の重量は、乾燥させていない刈った直後の状態で大体4kg~8kgくらいになっていたと思う。
そのくらいの使用量で、購入から2年弱が経過した時点では、特段これといった不具合や切れ味の低下は起きていない。動作もスムーズで、いまだに気持ちよく楽に切れる。グリップや柄の部分も問題なし。
使用後のメンテナンスは、雑巾で刃の部分の汚れをざっと拭いた後にサラダ油を薄く塗っている(刃物用の錆止めオイルの方が良いらしいが)。
自分の使い方だと、年に3回くらいのペースで庭木をちょくちょく刈るくらいなら、2年くらい使っても切れ味は大丈夫そうな雰囲気でした。
なまってきたら替刃の購入を検討しようかと思います。
まとめ
『ファミリーツリー 「新」極太切 GK-1N』は、軽めの力で太い枝をサクサク切れる良い枝切りばさみでした!
庭木の剪定はプロに頼むと結構なお値段になるので、自分で手軽に剪定ができるアイテムは助かります。
手の届く位置にある3~4cmくらいまでの庭木の枝を自分で手入れしたい場合におすすめできる枝切りばさみだと思います。
↓最大50mmの枝に対応した後継モデル