【読書感想/レビュー】女王の百年密室 | 著:森博嗣

ファンタジー1

22世紀の近未来を舞台とした森博嗣のSFミステリー小説「女王の百年密室」を読んでのレビュー&紹介記事です(※ネタバレはありません)。

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作品情報

「女王の百年密室」は2004年に発行された森博嗣の小説。ジャンルとしては「SF、ミステリー、推理、ファンタジー」あたりに該当しそうな作品。

「M&R series(百年シリーズ)」の1作目で、同シリーズ作品として2作目の「迷宮百年の睡魔」と3作目の「赤目姫の潮解」が刊行されている。また、スズキユカにより「漫画化」もされている。

  • タイトル:女王の百年密室
  • サブタイトル:GOD SAVE THE QUEEN
  • 著者:森博嗣
  • 出版社:新潮文庫/講談社文庫
  • 初版発行年:2004年
  • ジャンル:ミステリー、SF、ファンタジー、推理
著者サイト:森博嗣の浮遊工作室

あらすじ

2113年、クルマのナビゲーターの不調により遭難してしまったライターの「サエバ ミチル」と、パートナーの”ウォーカロン”「ロイディ」は、高い壁に囲まれた不思議な街「ルナティック・シティ」に辿り着く。

21世紀の初頭に建造されてから100年あまりの間に訪れた人は僅かに2人という、まるで秘境の楽園のようなルナティック・シティでは、22世紀に似つかわしくない牧歌的な生活が営まれている。

ルナティック・シティの女王や住民から歓待を受けるミチルだが、彼らには「死」という概念が存在せず、代わりに「永い眠りに就く」という価値観を持っていることを知る。

そんな中、女王の息子である王子が女王の宮殿で何者かによって殺される。ミチルとロイディは犯人を突き止めようとするのだが…。

作品の特徴

ドアと時計

テーマ

「生と死」が大きなテーマになっていて、ハイテクを使いこなす主人公のミチルと、治療や延命などを積極的に行わないルナティック・シティの住民たちの価値観の対比が印象的。

ジャンル

全体的に見ると「SF>ミステリー>推理>ファンタジー」な感じなので、「推理要素を含んだSFミステリー小説」といったところ。

雰囲気

22世紀を舞台とする近未来SFもので、「ウォーカロン(人型のロボット:アンドロイド)」や「高機能ゴーグル」、「エアバッグ付きの防護服」、「自動照準可能な銃」などが登場。

同著者のシリーズ小説「S&M」「四季」などと共通する世界観を持っているので、森博嗣の推理小説ファンならより楽しみやすそう。

「ウォーカロン」や「ミチル」などのキーワードで「おっ!?」と繋がりを感じます!

まとめ

4

ストーリーの序盤は、ミチルとルナティック・シティの人たちとの要領を得ないやり取りに”モヤッ”とする事もありましたが、終盤でしっかりと伏線が回収されて謎も明らかになるので、作品全体としては後味の良いスッキリとした読み心地でした。

森博嗣のシリーズ作品に共通して含まれている「死生観」に焦点を当てたような作品でもあるので、化学・医療技術の発展によって「生」と「死」の切り分けや境界が曖昧になった近未来への想像を掻き立てられる作品でもありました。

(ネタバレにはならないと思いますが)「女王の百年密室」はいわゆる”本格推理小説”といった風ではないので、推理部分はおまけ程度に広義のSFミステリーとして読むのも楽しそうです。

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となはざな

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