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【読書感想/レビュー】気分は名探偵 – 犯人当てアンソロジー

虫眼鏡を使って捜査する探偵のシルエット

6人の作家によって書かれた「犯人当て(フーダニット)」を重視した短編推理小説のアンソロジー作品を読んだ感想&紹介記事です。

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作品情報

「気分は名探偵 犯人当てアンソロジー」は、2005年に夕刊フジの犯人当て懸賞ミステリーとしてリレー連載された作品をまとめた短編集。

参加している作家は「有栖川有栖、貫井徳郎、麻耶雄嵩、霧舎巧、我孫子武丸、法月綸太郎」の6人。

舞台はクローズド・サークルを中心とした「山奥の別荘、研究所、列車、孤島」などになっていて定番ながらもワクワク感たっぷりな設定。

各作の冒頭には懸賞に応募した人の正解率が「~%」と表記され、問題編と解決編がきっちり分かれているので、ゲーム感覚で犯人当てに挑戦できるのが楽しい。

  • タイトル:気分は名探偵
  • サブタイトル:犯人当てアンソロジー
  • 著者:有栖川有栖、貫井徳郎、麻耶雄嵩、霧舎巧、我孫子武丸、法月綸太郎
  • 出版社:徳間書店
  • 初版発行年:2006年
  • ジャンル:ミステリー、推理小説、探偵小説

各作品の紹介

並んだ容疑者のシルエット

ネタバレ無しで6作品のあらすじを紹介。

有栖川有栖「ガラスの檻の殺人」

目撃者の証言により四辻を中心とする区画で起きたと断定された殺人事件。居合わせた探偵と依頼者にも確たるアリバイがなく事件に巻き込まれる…。

正解率は「11%」。犯人を当てることはできなかったけど、納得感の解決編で面白かったです。

貫井徳郎「蝶番の問題」

山奥の貸別荘に合宿で訪れた5人の劇団員が全員死体で見つかる。

作家の吉祥院先輩と、後輩で刑事の桂島は、劇団員が残した手記を頼りに犯人を特定しようとするのだが…。

正解率は6作品で最低の「1%」。さっぱり分からず完全敗北でしたが、驚きの解決編で綺麗に謎が解けるのでイチオシの作品でした。

麻耶雄嵩「二つの凶器」

旧友の依頼を受けてある大学の研究室で起きた殺人事件の捜査に着手した木更津・香月コンビだったが、犯人が残した「二つの凶器」が謎を呼ぶ。

正解率は「22%」。トリックの肝に全く意識が向かなくて、この作品でも敗北でした。

霧舎巧「十五分間の出来事」

列車の中で後頭部を殴られ気絶している男に出くわしたミステリ脚本家の男。

犯行時間を絞ることができたことで、居合わせた「女性乗務員、鉄道オタク、ボクサー、車掌」に疑いが掛かるのだが…。

正解率は「6%」、解けませんでした。列車内で起きた事件に素人の脚本家が首を突っ込んで捻るという軽妙な雰囲気が楽しかったです(古畑任三郎の殺人特急を思い出しました)。

我孫子武丸「漂流者」

意識を失って漂流していた男が救助されるが、彼は記憶を失っていた。

所持品の手帳の情報から、ある孤島で起きた事件に関わっていることが明らかになる。しかし、自分が誰で何をしたのか本人にも分からない。救助者の男性と女性も交えて3人で推理を進めた結果は…。

正解率は「8%」。唯一、犯人(人物)を当てることができた作品。掲載順の関係で残り1作となっていたので1時間くらい考え込んでました(;´∀`)

法月綸太郎「ヒュドラ第十の首」

ある墓地で起きた殺人事件。被害者の自宅が犯行後に犯人によって荒らされていたことから、被害者との繋がりがある奇妙な容疑者たちが浮上する。

荒らされた被害者宅の奇妙な証拠品をヒントに、作家の「法月綸太郎(※著者と同名のシリーズキャラクター)」が犯人を推理する。

正解率は「28%」。これは分かりやすいかもと思っていたら、解決編でのどんでん返しで見事にしてやられてしまい、最後も外しました(ノ∀`)アチャー

まとめ

★★★★

短編集ということでサクサク読めて、解決編ではしっかりとトリックが暴かれ犯人が分かるので、犯人当て推理小説らしい面白さを手軽に楽しめました。

クローズド・サークルを舞台にした作品が中心で、犯人当てのフーダニットがテーマになっていましたが、犯行の方法を暴くハウダニット要素もあるのでトリック解明やアリバイ崩し作品が好きな人も楽しめそうでした。

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