
フリマアプリ(フリマサービス)での取引の際の虚礼や挨拶について思うこと。
出品者として
僕はフリマアプリに出品する際、商品の説明文に「購入時の挨拶」や「形式だけのメッセージ」が不要である旨を必ず記載している。また、形式だけのメッセージには返信しない旨も付記している。
挨拶や形式だけのメッセージが不要な理由は、意味がないのに確認の手間を取らされるノイズだからだ。
フリマアプリでの取引の方法は、各サービスのルールや仕組み、利用者による設定によって事前に明示される。金銭のやり取りも一旦サービス側が預かる仕組みで、ある程度の安全が確保される。
出品者が設定した条件・金額に納得して購入手続きをした時点で、売る側・買う側の合意は形成されている。購入後にわざわざ「よろしくお願いします」なんて取引メッセージを送る必要はない。
必要がないだけでなく、取引メッセージの内容を確認する手間が増えるため迷惑でもある。購入後でも取引上何かしら意味のあるやり取りが生じる場合もあるので、チェックしないわけにはいかないからだ。
僕の経験だとおおよそ3分の2くらいの割合で、中身のない挨拶メッセージが購入者から送られてくる。数えてみたら28/44回だった。
今後は「不要」ではなく、「禁止」とか「迷惑なのでやめてください」といった、より強くてストレートな表現の説明文を使おうかと思っている。
ただ、この強い表現が購買意欲に悪い影響を与えないか、という懸念がある。むーん🤔
Yahoo!フリマの取引メッセージ
挨拶不要と示されていても「念のために挨拶しておくのが無難」と考えるのは分からなくない。
購入者として
フリマアプリで商品を購入する際の僕の基本は、「即購入&無言(メッセージ無し)」だ。
いくつかの品を組み合わせて新たに商品ページを作ってもらうような場合や、商品の準備などに事前の確認が必要となる特別なケースでは、もちろん事前にメッセージを送る。
「気持ち良い取り引き」や「安心」などと称して形式だけの挨拶や意味不明な独自ルールを要求する出品者は避けている。文章のみでのやり取りで相手の信用度や誠実さを測ることはできない。お決まりのテンプレメッセージのコピペで容易に偽装できるからだ。
といった具合の方針なのだが、メルカリで購入する場合はシステム側の「挨拶圧」が強いので悩む。定型文が自動で入力される”挨拶ボタン”まで用意されていて「購入後の挨拶をしてみましょう」なんて促されるのだ。
購入前後での挨拶に関してに明示していない商品や出品者については、どうしようかと迷ってしまう。「ボタンひとつをタップするだけで済むのだからやるべき」なんて考える輩がいてもおかしくない、という警戒感を煽られたような気もする。
メルカリの取引メッセージ


なぜ?
気持ちと対応の相関?
虚礼が蔓延る理由の一つには、「気持ち(取引相手への心象)」と「取引時の対応・作業の質」の相関が考えられそうだ。
相手に良い印象をもったら良い対応をする。逆に、悪い印象をもったら悪い対応をする。そういう人が珍しくない、という確信めいた予感がある。自分の経験上はそうだった。
リスクを最小限にして取引をなるべく安全に完遂するべく、自分の心象を良くしようとする心理はわかりやすい。それにしても、あからさまに中身のない虚礼で収まりがついているというのは、なんとも虚しく滑稽だ。
承認欲求の穴埋め?
(生物学的な意味での)ヒトのコミュニケーションの大部分を構成するのは非言語的なメッセージとされる。対面における表情、声の抑揚、身振りなどの仕草がそれに当たる。
端末画面に表示される文字だけでのやり取りでは本能的・動物的に安心・満足・確信することができないため、余計な挨拶で穴埋めしている、というのは考えられそうだ。
やたら慇懃で謙ってはいるが形式だけで中身のない「虚礼」となってしまうのは、社会生活の中で生じる膨大な小取引に逐一本質的な「礼」を示し実行するための労力を支払えないからだ。そんなリソースは無い!
「中身がないのだから虚礼は無用」→「でもナニカしないと不安で」→「そこでお手軽簡単な虚礼!」→「中身がないのだから虚礼は無用」では、埒が明かない無限ループ。理性では無駄で、本能では必要、か。
定型文が自動入力されるメルカリの”挨拶ボタン”は、承認欲求を穴埋めする虚礼を効率よく行えるという意味では便利な仕組みなのかも🤔
参考情報




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