イズミ(IZUMI)の4枚刃電動シェーバー『IZF-V557』のレビュー・感想・紹介記事です。
手頃な価格のエントリーモデルでありながら、四枚刃の往復式で濃い髭もキレイに深剃りできて、バッテリー性能も充分な、コスパ抜群の電動シェーバーでした!
商品情報
『S-DRIVE IZF-V557』は、マクセルイズミ株式会社(旧:泉精器製作所)が製造・販売している往復式の電動シェーバー(電気かみそり)。
『S-DRIVE』シリーズは、シンプルな機能と低価格が特徴のエントリーモデル。
- 『Z-DRIVE』:ハイエンド・高級モデル
- 『A-DRIVE』:ミドルレンジ・中位モデル
- 『S-DRIVE』:エントリー・低価格モデル ✔
主な機能・特徴は以下のようになっている。
電動シェーバーの基本的な機能を押さえた低価格帯モデルのため、ハイエンドモデルに付加されている「首振り」「自動洗浄機」「音波振動」「自動研磨」などの機能は付いていない。
- 型番:S-DRIVE IZF-V557-N
- 色調:N(ゴールド)、R(レッド)
- 電源:充電・交流式
- 蓄電池:Li-ion
- 消費電力:7W
- 充電時間:2時間
- 外形寸法:幅62×奥行44×高さ155 mm
- 重量:約177g
- 付属品:電源アダプター、I型ブラシ、キャップ、ポーチ
- 替刃:外刃:SO-V557 内刃:SI-V55
- 保証:1年間(条件内での無料修理)
- 発売日:2017年10月
愛用していたパナソニックの『ES6015』の故障を契機に、2018年6月に『ヨドバシ.com』にて「1,960円(送料&税込)」で購入。
電動シェーバーというと『パナソニック』『ブラウン』『フィリップス』あたりのメーカーしか知らず、『イズミ』製品の購入は初めてだった。
記事更新時の2021年12月時点では、旧モデルとなった『V557』→『V559』→『V550』もまだ市場に出回っていて手に入るようです。
2018年当時と比べると2倍くらい値上がりしてますが、性能から考えると妥当な値段かと思います。
開封の儀
外箱
まずは外箱やセット内容などをチェック!外箱は、黒を基調としていて正面には鋭い表情の虎さんがいる。「V557」のカラーは「赤と金」の2色が用意されているが、今回はシャンパンゴールドを選んだ。
側面には「髭質」「剃り味」に関する表記も。「V557」は「ソリッドシリーズ S-DRIVE」の濃いヒゲ用パワフル版となっていて、他にも同シリーズとしてスタンダード3枚刃モデル「IZF-V537」や、2枚刃の「IZF-V517」などがあるとのこと。
付属品
一般的な電動シェーバーの「替え刃より安い」商品だけど、ちゃんと包装用の袋や枠も付いていて安心。
箱の中には本体の他に付属品の「キャップ、アダプター、ブラシ、ポーチ、取扱い説明書(保証書付き)」が入っている。
本体チェック
正面
本体のシルエットは典型的な往復式の電動シェーバーといった佇まい。外刃の下にある黒い台形がラバーグリップ、中央付近のシルバーが電源ON/OFFボタン、その下に充電残量のLED表示。
ヘッド部分側面の黒いボタンは外刃枠を外すボタン。おしりの先っちょにはアダプターを接続するためのソケットがある。
背面
背面にはキワゾリ刃が付いている。これもよくある押し上げ式で、普段は倒れていて邪魔にならない。
ヘッド
刃は「往復式×3」と「クセヒゲトリマー×1」の4枚刃構造。刃が4枚ならんでいるのでヘッドは厚みが結構ある。
各外刃は独立して上下に3mmフローティング(浮動)するので、首振り機能がなくても慣れれば顎の下や首(喉仏)あたりも割りと剃りやすい。
使用感
剃り味
★★★★★
剃り味(切れ味)については思っていた以上に良くてかなり好印象。剃りやすい部分だと髭の濃い自分でも2~3回滑らせることでかなりキレイに剃れて、肌への負担も小さいので楽。
刃の交換目安は「外刃:約1年、内刃:約2年」(実際の寿命はもうちょい長いかも?)とのことで、1ヶ月弱ほぼ毎日使用したところだと剃り味の低下は特に無くて好調をキープ。
バッテリー持ち
★★★★☆
自分の使い方だと一回に3~5分くらいの使用時間となるが、大容量バッテリーのおかげで充電は週1回以下で済むのが嬉しい。
あと、充電し忘れた時でも電源アダプタをコンセントに繋いで交流式で使えるのがありがたい。T字カミソリだと必ずカミソリ負けしてヒリヒリしたり出血したりするので交流式の保険は大事!
メンテナンス性
★★★☆☆
毎日のひげ剃りなので重要となるメンテナンス(手入れ)のしやすさは、総じて可もなく不可もなくといった感じ。
外刃と内刃が構造的に分離していて外刃枠の着脱も簡単だけど、水洗い清掃が基本となる(ブラシだと細かくなった髭のカスが取りきれず残る)ので、やはりちょいと手間は掛かる(外刃にハンドソープ→少し動かす→外刃枠を外して水で洗い流す)。
静音性
★★☆☆☆
メーカーのブランドページには「低振動、低騒音設計」とあるが、駆動音は結構大きいように思える。ターボモードだと特に!
測定器などで客観的な数値を測ったわけではないが、「ブイーン」「ヴィーン」みたいな電動シェーバーらしい(?)音がガッツリする感じ。寝ぼけてる頭を覚ますのには良いかもしれないけど、五月蝿いのが苦手な人はちょっと注意かも(;´∀`)
使いやすさ
★★★☆☆
細々とした点になるが、本体は握りやすくて扱いやすさはGood、電源ボタンはちょっと押しにくくて微妙。
気になったのは電源ボタン関連の操作性。「1回押すとオン(通常)、2回目でターボモード、3回目でオフ」となり、電源を切るのに毎回2回ボタンを押さないといけなくて面倒くさい。あと、充電残量のLED表示も電源をONしないと見れないのが残念。
さらに地味だが、付属のポーチが小さくて本体とアダプターを同時に入れようと思ったらギチギチで無理やり押し込む形になるのも惜しいところだった。アダプターのコードが断線するといけないから、収納は自前でポーチを用意したほうが良さげ。
経過レポート
使用開始から約2年(2020年6月)
使い始めてから約2年が経過。故障は特になし、バッテリーの持ちも特に悪くはなっていない。
週に4~5回の頻度で使っていて今のところ刃は交換していない。切れ味に関しては、おそらく少しずつ落ちているのだとは思うのだけど、日常的に使っていると程度がよく分からない。
電動シェーバーは内刃よりも外刃の方が摩耗しやすく寿命が短いため、そろそろ外刃を交換した方がいいのかなと思っているところ。
2年普通に使えたので耐久性に関しては★5です!
この項を更新している2020年6月時点だと、替刃の価格が本体の価格(2018年購入時)を超えちゃいました。どうしたものか…。
使用開始から約3年半(更新:2021年12月)
使用開始から3年半が経過。故障・不具合は発生していない。
使用頻度は、コロナ禍の影響もあって、2020年の後半頃からそれ以前の半分ほどに下がった。
バッテリーは健在で特にヘタっていない。時間を厳密に測ったわけではないが、実用上問題になるような作動時間やパワーの著しい低下はない。
外刃と内刃については未だに交換せず使用している。累積使用回数からすると切れ味は落ちているのだと思われるが、普通に剃れちゃうもんだから必要性をあまり感じていない。ただ、新品の替刃に交換したら「あっ!」って切れ味の違いに気付くパターンのようにも思える。
使用開始から3年半が経過しましたが現役バリバリで動いてくれています。基本機能や構造の耐久性に関しては文句なし!
バッテリーや刃の長寿命に関しては、コロナ禍の影響によるヒゲ剃り機会の減少も大きいと思います。電動シェーバーでキレイに剃るのではなく、バリカン系で手軽に刈って整える事が多くなりました。
まとめ
いままで全く使ったことのないメーカー「イズミ」の電動シェーバーでしたが、エントリーモデルながら基本的な作り・機能共にしっかりとした良品でした。
2018年の購入時は特に安かった(約2,000円)のですが、2021年時点での後継モデルはおおよそ4,000円~5,000円くらいの価格になっています。その点を考慮してもコスパは良いと思います。
しかし、安いモデルにありがちな”詰めが甘い”部分もあったので、そこら辺で評価が分かれそうに思えます(使いやすさの項で上げたボタン・動作音など)。
総合的には、電動シェーバーの基本である「剃り味&肌に優しい」を最優先に、なるべく安いものを探している人にはおすすめできるのではないかと思います。
電動シェーバーは、交換用の外刃と内刃だけでも3000~5000円くらいしてしまうので、替え刃の代わりにコスパに優れるイズミ製品を試してみるのも選択肢の一つになると思います。
ソリッドシリーズ一覧
ハイエンド
ソリッドシリーズの上位クラスである5枚刃のモデルです。
代表的な仕様は「約4週間充電不要(1日1回3分使用を想定)なリチウムイオンバッテリー、本体丸洗い、ポップアップトリマー、ターボモード、トラベルロック、ポーチ付き」など(※各製品により違いがあるので要確認です)。
ミドルレンジ
当記事でレビューした『V557』と同じ中位クラスの4枚刃モデルです。
代表的な仕様は「約4週間充電不要(1日1回3分使用を想定)なリチウムイオンバッテリー、本体丸洗い、ポップアップトリマー、ポーチ付き」など(※各製品により違いがあるので要確認です)。
エントリー
3枚刃のエントリーモデルです。
代表的な仕様は「本体丸洗い、使用可能日数8日(1日1回3分使用を想定)のニッケル水素電池」など(※各製品により違いがあるので要確認です)。
このクラスは充電池がニッケル水素電池です。また、交流式での使用に非対応(充電が切れた時にコンセントに繋いですぐ使えない)の充電式のみ、ポップアップトリマーも付いていません。