スパムコメント対策のWordPressプラグイン「Throws SPAM Away」の紹介&設定関連をまとめた記事です。
煩わしいスパム/迷惑コメントをフィルタリングして自動で削除/破棄!スパム判定されたコメントを手動でチェック/削除する手間も不要となる便利なプラグインです!
プラグインの概要
「Throws SPAM Away」は、WordPressで使用できる無料のスパムコメント対策プラグイン。
複数のスパム判定フィルタによって、海外ボットの大量スパムコメントや迷惑・荒らしコメントなどを自動で削除・破棄してくれる。
- 日本語判定
- NGキーワード判定
- リンク含有数判定
- ダミー項目による判定
- IPアドレスブラックリスト
- IPアドレスホワイトリスト
スパム判定されたコメントは、コメント管理ページの「スパム/ゴミ箱」に入る前に削除されるため、自分でチェックして手動で削除する手間が掛からないのが特徴。
また、スパム判定コメントはメール通知設定をオンにしていても届かなくなるのはもちろん、コメント管理画面の「スパム/ゴミ箱」にも表示されなくなる。そのため、各種の通知による「また来てるのか~」という煩わしさも軽減される。
開発は「株式会社ジーティーアイ」の「さとう たけし」氏で日本製。記事更新の2020年2月時点ではアップデート/メンテナンスが継続中で最新のワードプレスバージョンにも対応している。
無料で利用できるが、公式サイトのリンクからAmazonの「欲しいものリスト」による開発支援を受け付けている。
スパム/迷惑コメントの確認なんていちいちやってられないので、無視できてしまうのは本当に助かります(≧∇≦)b
インストール方法
インストール方法は一般的なWordPressと同様。「管理ページのプラグイン→新規追加→『Throws SPAM Away』で検索→今すぐインストール→有効化」でOK!
設定ページへのアクセス
管理ページのメニューに追加される歯車アイコンの「Throws SPAM Away」から「設定 / スパムデータ /スパムコメント一括削除」の各ページにアクセスできる。
基本設定
各フィルタ機能は「する/しない」による設定でON/OFFが可能。
スパム対策機能
- ダミー入力項目
- 補足1:人の目には見えないダミー入力項目を作成し、そこに入力があれば無視対象とする。スパムプログラム投稿に有効
- 補足2:JavaScriptが動作しない環境からの投稿はスパム判定される
- 初期設定:する
- 設定:する
- 日本語が存在しない場合、無視対象とする
- 初期設定:する
- 設定:する
- 日本語文字列含有数
- 補足1:設定した文字列に達していない場合無視対象となる
- 補足2:文字列というか文字数?
- 補足3:極端な短文や取り留めのないつぶやきを弾ける
- 初期設定:3
- 設定:3以上
- 元の記事に戻ってくる時間(秒)
- 補足1:コメント投稿時の挙動
- 補足2:0秒に設定するとエラー画面を表示しない
- 初期設定:0
- 設定:0
- コメント欄に表示する注意書き
- 補足1:お好みで注意文言と表示位置を設定
- 補足2:表示が崩れる場合は入力欄を空白にすることが可能
- 補足3:空白の場合は文言を表示するタグ自体が挿入されない
- 設定:スパム対策のため「日本語が含まれない」「URLを○つ以上含む」投稿はできません。
- 日本語文字列規定値未満エラー時の表示
- 補足1:元の記事に戻ってくる間のみ表示
- 補足2:エラー画面を表示しないなら省いてOK
- 補足3:適当な文言を入力
- 設定:日本語を規定文字数以上含まない記事は投稿できません。
URL文字列除外設定
- URLらしき文字列が混入している場合エラーとするか
- 初期設定:する
- 設定:する
- ↑のURLエラー判定をする場合の制限数(許容数)
- 初期設定:3
- 設定:2~3
- ↑のURLエラー時に表示される文言
- 補足1:元記事に戻ってくる間のみ表示
- 補足2:コメント欄に表示する注意書きにも使えるURL数を付記した方がいいかも
- 設定:スパム対策のためURLは○つまでしか使用できません
NGキーワード/必須キード設定
- NGキーワード
- 補足1:日本語、英語、その他でも何でもOK
- 補足2:複数入力時は半角カンマ「,」で区切る
- NGキーワード時に表示される文言
- 初期設定:NGキーワードが含まれているため投稿できません。
- 設定:空白(悟らせたくない)
- その上での必須キーワード
- 補足1:設定した必須キーワードが含まれていない場合はエラーとなる
- 補足2:複数キーワードを設定する場合は半角カンマで区切る
- 補足3:コメント入力欄の注意書きに必須キーワードのヒントなどが必要
- 設定:空白
- 必須キーワードエラー時に表示される文言
- 補足1:元の記事に戻ってくる間のみ表示
- 初期設定:必須キーワードが含まれていないため投稿できません。
トラックバックへの対応設定
- 上記設定をトラックバック記事にも採用
- 初期設定:する
- 設定:する
- トラックバック記事にも採用する場合にこちらのURL有無を判断
- 初期設定:する
- 設定:する
トラックバックを受け付けていないので挙動未確認です。
投稿IPアドレスによる制御設定
- SPAMブラックリスト利用
- 補足1:スパムブラックリストに登録されているIPからのコメントを拒否
- 補足2:スパムブラックリストは半角カンマで区切る
- 補足3:数が多いと処理が重くなる可能性あり
- 初期設定:しない
- 設定:しない
- WordPressのコメントのスパム判定IPも無視
- 補足:IPアドレスをコピーしてくれるボタン有り
- 初期設定:する
- 設定:する
- 任意のIPアドレスからの投稿を無視
- 補足:複数のIPアドレスは改行して入力
- ブロック対象IPアドレスからの投稿時に表示される文言
- 初期設定:空白
- 設定:空白
- IP制御免除/ホワイトリスト
- 補足1:上記スパムチェックより優先して判定
- 補足2:トラックバックは優先ではない
- 補足3:「ホワイトリストに登録したIP以外を無視」はその他のIPを全て無視することになるので慎重に
スパムデータベース
- スパムコメント投稿情報の保存
- 補足1:設定画面の表示に時間が掛かることがある
- 補足2:「保存する」を解除してもテーブルが残るため30日以内のデータは表示される
- 補足3:オフの場合は誤判定の確認ができないため注意
- 初期設定:しない
- 設定:する
- スパムデータを表示する期間
- 補足1:期間が過ぎたデータを削除するオプション有り
- 補足2:消したデータは復活不可
- 初期設定:15日
- 設定:30日~90日
- 一定時間内スパム認定機能
- 補足1:○分以内に○回スパムとなったIPを次回から一定期間内容を問わずスパム判定する機能
- 初期設定:しない
- 設定:機能させる
- 初期設定:10分以内に2回スパムとなったら10分間スパム判定
- 設定:スパム判定時間のみ60~180分くらい
設定お疲れ様でした!これで煩わしいスパムとおさらばです!
スパムコメント情報の保存は、オフだと誤判定の確認すらできないため、使い始めは少なくともオンにしておくといいかもしれません。
データさえ残っていれば擬似的にでもコメントの復旧が可能です。
スパムデータの管理
スパムデータの管理画面には、最上部に棒グラフでスパム投稿のユニークIPと投稿数が表示される。
その下に投稿内容の「IPアドレス/投稿数/最終投稿日時/スパムIP登録ボタン/エラー判定内容」のリストが続く。最下部には「すべてのデータを削除する」ボタンもある。
操作するところは主に3箇所。
- IPアドレス列:「スパムデータから削除する」ボタン
- 該当するIPアドレス部分のボタンをクリックでスパムデータから削除
- 動作確認時や誤判定時のデータを削除できる
- IPアドレスのリンクから投稿内容を確認できる
- スパムIP登録列:ブロック対象のIPアドレス追加ボタン
- クリックでブロック対象IPアドレスに追加可能
- 設定の解除/削除は基本設定のIPアドレス制御から
- エラー判定
- どのフィルターに掛かったが表示される
- リンクから投稿内容を確認できる
このプラグインを1年半くらい使っていますが、スパムボットはほとんどの場合「ダミー項目エラー」で弾くことができるようです。
設定に間違いがないか念のために自分でもコメント投稿テストをしておきたいですな。
まとめ
海外ボットと思われるスパムコメントは平均すると1日1回以上は確実に来る感じなので、「Throws SPAM Away」のような強力なプラグインは助かります。
海外IPからのコメント投稿は他のプラグインやhtaccess設定でも遮断/拒否できたりするようですが、全部弾いてしまうのは困る場合にも活用できそうです。
あと、”人力”で行われる荒らし/嫌がらせコメント対策にも役立っています。本当にしょうもない吐き捨てたようなコメントを手軽に電子の海に葬れるのはすごく快適/便利です。
WordPressのスパムコメント対策の一環としておすすめできそうなプラグインでした。