マウス底面の交換用ソール『パワーサポート エアーパッドソール AS-44』を使ってみてのレビュー・感想・紹介記事です。
1年半以上使っているロジクールのマウス「M590」の底面ソールが経年劣化で損耗。滑りが悪くなってしまったので、汎用ソールの張り替えに挑戦してみました。
結果から言うと大成功!動かしにくくなっていたマウスが、軽く「する~」っと滑るようになって使いやすさが復活しました(∩´∀`)∩ワーイ
滑りの悪さはソールが原因
パソコンなどで使うマウスの滑りが悪くなる原因は、底面に取り付けられているソール(足/裏側のシール/プレートみたいなもの)の損耗。
ソールの傷や摩耗で接触面との抵抗が増えたりすることでスムーズに動かなくなる。その他にも汚れが付く・溜まるなどの影響もあるらしい。
滑りが悪くなると引っ掛かるような感じで重くなりますね。
マウスを動かすときに余計な力が必要になり、止めるときにも力んでいる分、思い通りのところにカーソルが動かなくてストレス!
このマウスソールの損耗は、トラックボール型を除いた一般的なマウスの宿命なので、滑りが悪くなってきたら交換の時期と言える。
ということで、愛用のロジクールマウス「M590」のソール貼り替えに挑戦しました。
ちなみに、経年劣化による損耗はメーカー保証の対象外であることがほとんどです。
基本情報
今回M590に使用したのは汎用マウスソール『エアーパッドソール』。
マウスの底面に貼り付けて滑性を上げてくれるシールタイプのアイテム。
- メーカー:パワーサポート(POWER SUPPORT)
- 商品名:エアーパッドソール(Airpad Sole)
- 型番:AS-44
- 仕様:丸型、直径6mm、厚さ0.45mm、16個入り
2020年5月にヨドバシ.comで購入した際の価格は「507円(税込/送料無料)」だった。
パッケージとソール
エアーパッドソールのパッケージは、台紙の入った縦型の袋。
ソール自体はチャックの付いた小袋に入れられている。
ソールは丸型。裏返して置くと分かりやすいのだけど、”足”になる部分の形は真っ平らではなくて山形になっている。
使い方は簡単。ソールの裏面が粘着テープになっているので、剥離紙を剥がして貼り付けるだけ。
ソールの張り替え作業
あると便利かもしれないもの
ソールの張り替え作業を開始!の前に、あるとちょっと役立つ道具について。
一番欲しいのはピンセット。
直径6mm、厚さ0.45mmのシールを扱うのでピンセットがあると便利。指や爪で掴もうとするとポロッと落としやすいし、テープに手の脂が付いて接着力が落ちるのも防げる。
あと、ソールを貼り付けた際に軽く押したりするときも、綿棒とかあるといいかもしれませんね。マウス底面の汚れをアルコールとかで拭き取るときにも使えますな。
また、マウス底面の溝とかの汚れを掻き出すときには爪楊枝とかも使えるかも(M590の半楕円形ソールの下には十字の溝がある)。
元のソールをはずす
元々付いているソールを「外す/剥がす」かはケースバイケースだと思う。
- 元とは違う位置にソールを貼り付けてバランスが悪くならないか
- ソールの高さ・厚さ(センサーの認識に不具合がでないように)
- メーカー保証(ソールを剥がすと適用外になりそう)
うちのM590は買ってから1年10ヶ月くらい経っていてメーカー保証は残り2ヶ月。元のソールの上から交換用のソールを貼ると高くなりすぎる気もしたので剥がした。
剥がした後には糊が残っていたので綺麗に拭き取った。
ソールの張り替え
あとは替わりのエアーパッドソールを貼り付けるだけ。剥離紙から剥がしてペタッと貼る。
素手だとつまみにくいのでピンセットがあると便利です。
バランスが悪くならないように、元のソールがあった場所に4つに分けて貼り付けた。
貼り付け終わったら、「滑り具合」「ガタツキ/グラグラがないか」「センサーの認識(マウスカーソルが正常に反応するか)」などの問題がないかチェック!
ガタつきを修正
滑りはものすごく良くなって快調!マウスカーソルの認識にも異常なし(ナイロン素材の安いマウスパッドと机で確認)!
しかし、左前にガタつきが出たので(左前だけちょっと低い感じ)、新しいソールと本体の間に元の損耗したソールを挟んでみたところ、高さのずれがなくなったようでガタつかなくなった。
この際の接着には文房具の糊(のり)を使った(トンボのピットハイパワー)。
M590の左前部分のソール位置には中央に円形の微妙な溝があるので、それが何か影響したのかな?或いは、エアーパッドソール自体の高さが単に不揃いだったのか。よく分からないけど結果オーライ!
マウスの形によっては、5箇所や6箇所に貼り付けた方がバランスを取りやすいケースもありそうですね。
M590は後方の半楕円形の部分には3個貼ってもいいかも。
結果:するするになったあ!
ソール張替えの結果は大成功!効果抜群で滑りやすさが大幅に改善(≧∇≦)/
「する~」「つる~ん」「さら~」といった感じで、マウスを軽くすいすいと操作できるようになった。(もう覚えていないけど)これはもしかすると新品の時よりも滑りがいいかもしれない。
張り替えた後の操作感については、前述したようにマウスの認識・カーソルの動きに不具合は無し。マウス自体を軽く動かせるようになったおかげで、カーソルもキビキビ動かしやすくなった。
滑りすぎて操作しにくいというレビューも見かけたのだけど、マウスパッド上で使っている自分の場合だと滑りすぎな感じはしなかった。机に直置きでも滑りすぎ感はなかった、感覚・環境に依るのだと思う。
張り替えてから約1ヶ月・1日平均4時間以上使用した時点では、ソール自体が外れたりズレたり、滑り具合の方も変化はなく絶好調!ただ、これも消耗品なのでいずれは摩耗して寿命がくると思う。
Amazonや先駆者のレビュー・口コミを見てみると、1回あたり半年くらいは持ってくれそうな雰囲気(短期間でダメになったという情報は見かけない)。
滑り具合に変化が出てきたら追記で報告したいと思います。
環境や使い方によるでしょうけど、半年~1年くらい持ってくれたらいいなあ。どのくらい持つでしょうね。(※追記しました)
取り換え用ソールの選び方
- ソールの厚さ・高さ
- ソールの厚さ・高さはマウス毎に違う
- 合わないソールで焦点が合わなくなると正常に動作しない
- カーソルが飛んだり、上手く動かせなくなる
- ソールの形・位置
- 元のソールと違う形だとバランスが悪くなる可能生がある
- ガタついたり、読み取り精度が落ちる
- 形が違っていても貼る箇所を増やす等でカバーは可能と思われる
- 使用しているマウスに合った適切なソールの厚み・高さを特定
- 使っているマウスの「型番 ソール 交換」などで検索
- ショップサイトのレビューも検索するとヒットするかも
1番影響が大きいのはソールの厚さ(高さ)と思われる。。
特に、ソールが厚すぎるとマウスのセンサーが上手く認識できなくなる場合が多いようなので注意したい。逆に薄すぎてもダメらしいので難しいところ。
参考情報
参考にしたPC Watchの記事とAmazon/ヨドバシのレビューからすると、厚さ「0.35mm~0.45mm」あたりが目安になるかな?
しかし、「0.65mm」でも上手くいった報告が多数あるようなので、これはやっぱり相性問題でしょうね(´ε`;)ウーン…
簡易的な対策としては、お年玉付きの年賀はがき1枚の厚みが0.2~0.22mmらしいので、マウスの下に1~3枚敷いて橋を作り、センサー認識を確認するという方法もありかも(元のソールの厚さ&誤差を考慮する必要もある)。
メーカーへの問い合わせはDIY・自前修理だと明らかにサポート外で厳しいだろうが、もしかしたら教えてもらえるかも?あとは、ググって先駆者の情報を見つけることが出来ればラッキー!
M590は記事を上げてくれている先駆者様がいて助かりました!ロジクールマウスのユーザーは多いでしょうからチャンス大かも。
実はロジクールのサポートにダメ元で問い合わせてみたんですが、海外(インド?)のサポートセンター対応らしく、要領を得ないテンプレ回答で失敗でした(;´∀`)
代替品
他に、本来は家具の下に敷いて滑りをよくする『カグスベール(の引き戸用「トスベール」)』で代替するテクニックもある模様。
FPSゲーマーには結構知られてるアイテムなのかしら?
この手のシートをキーボードの下に貼って使ったことはあるけど、マウスではないなあ。機会があったら試してみよう!
Amazonのカスタマーレビューにマウスソールとしての評価が多いのはちょっと笑えました😆
経過レポート
約6ヶ月後
- ほぼ毎日使用、1日あたり2時間以上
- 9割方は布製マウスパッド上で使用、たまに木製の机・テーブル
使用開始から6ヶ月が経過した時点では、マウスの滑り具合に大きな変化なし。多少は滑りにくくなっているのかもしれないが、体感できるレベルではない、という状況。まだスルスル滑る!
しかし、指で触ってみるとソールの山が少し平べったくなり、摩耗しているようだった。摩耗の具合は、マウスの底面の4箇所に貼ったソール毎に違いがあった。
一番すり減っているのは、表向きの正位置で言うところの右後方部分。後ろの方は手を載せた時に圧がかかりやすいため、消耗が大きいのだと思われる。すり減り具合の差によるガタツキは出ていない。
価格が約500円で16枚入り(1回に4枚使うとして4回分=1回あたり約125円)。1回あたり半年以上持つと考えると、耐久性・コスパに関しては、まあ悪くないかなという印象。
各部分の摩耗の程度と差からすると、後方部分に貼ったものは1年持ちそうにない?負荷の小さい前方部分に貼ったものは1年いけるかも?
寿命はケースバイケースでしょうから一概に言えませんが、うちの環境では半年以上持ってくれた、という状況です。
約14ヶ月後
「なんだかマウスが動かしにくいかも…?」と感じて、エアーパッドソールを新しいものに取り替えてみたところ、めっちゃ軽快な滑りになって、滑り具合が落ちていたことを実感。
約14ヶ月使ったソールと新品を比較してみると、使い古したものは山なりの形が摩耗して平らになっていた。マウスの持ち方や形状にもよるだろうけど、うちのM590の場合はマウス後方に貼ったものほど摩耗が激しかった。
ソールの接着剤は、1年以上が経過してもズレたり剥がれたりしなかった。取り替えは比較的容易で、爪なりピンセットなりをマウス底面とソールの間にねじ込めば難なく剥がせる。
初めてエアーパッドソールを利用した際に、左前方部分にガタつきが発生していたが、今回は間に何も挟まなくてもバランスが取れていた。ソール側の精度の問題だったのかもしれない(?)。
寿命については、個人的な目安だと「約1年」といったところです。
もうちょっと早めに交換しても良かったと思います。気付かないうちに手に負担を掛けたり、生産性を低下させていたかも!
まとめ
『エアーパッドソール』、これは当たりな買い物でした。M590の滑りが回復してくれて大満足!
最初は「ちっこいシール16枚で500円ってちょっと高いな」とは思ったんですが、4回分として考えると1回100円ちょっとですから、愛用マウスを延命できるなら意外とリーズナブルな印象です。
毎日使うマウスの動きが悪くなると生産性がかなり落ちるので、これはいいものを見つけてしまいました。身近な道具の使いやすさの重要性を再認識。
マウスのソール交換は、相性・状態によってソールの買い直しが必要になるなど博打要素があるとは思いますが、上手くいけば滑りが大幅に改善します!マウスの滑りで困っている方はお試しあれ!
エアーパッドソールの一覧
丸形 0.35mm
型番:AS43、丸型、直径6mm、厚さ0.35mm、16枚入り。
丸形 0.45mm
型番:AS-44、丸型、直径6mm、厚さ0.45mm、16枚入り。
丸形 0.65mm
型番:AS-46、丸型、直径6mm、厚さ0.65mm、16枚入り。
楕円形 0.45mm
型番:AS-34、楕円形、サイズ6×12mm、厚さ0.45mm、12枚入り。
楕円形 0.65mm
型番:AS-36、楕円形、サイズ6×12mm、厚さ0.65mm、12枚入り。
その他
型番:AK-88。「マウスパッド×1」+「丸型0.35/0.45/0.65mm×各6」+「楕円形0.45/0.65mm×各4」のセットです。