Logicool(ロジクール)の多機能な静音ワイヤレスマウス『M590』を購入・使用してみての感想・レビュー・紹介記事です。
「無線・静音・多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続」などの機能に加えて、2台のデバイス(パソコン/タブレット/スマホ)を切替ながら操作することもできる便利なマウスです。
2018年に買ったM590は左クリックがややヘタれてきてますが、2024年現在も愛用しています😆
基本情報
Logicool(ロジクール)「M590」は、主に以下のような特徴を持つマウス。
- ワイヤレス
- 静音クリック
- 7ボタン(チルト含む)
- マルチデバイス機能
- USBレシーバー&Bluetoothの両接続対応
- 概ね3000円台
目玉機能は、2台のデバイスに同時/切替接続できる「マルチデバイス機能」。PC/タブレット/スマホなど、2台のデバイスへの接続をボタン一つで簡単に切り替えながら使うことができる。
また、Logicoolの専用ソフト「Logicool Options」を使えば、マウスカーソルを画面端に移動することで2台のデバイスのディスプレイ間をシームレスに移動して切り替え、ファイルのコピー/貼り付けなどもできる「Logicool FLOW」機能も使える(※デバイス同士のLAN接続が必要)。
主な仕様
製品名 | M590 MULTI-DEVICE SILENT Mouse(サイレント マウス) |
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型番 | M590GT、M590MG、M590RU(※末尾は本体カラーの略称) |
品番 | 4943765046165(GT) 4943765046172(MG) 4943765046189(RU) |
発売日 | 2017年6月22日 |
本体サイズ | 高さ103mm×幅64mm×奥行き40mm |
利き手 | 右利き用 |
本体重量(電池含む) | 101g |
対応システム | Bluetooth:Windows8/10以降、MacOS X 10.10以降、Chrome OS、Android 5.0以降 Unifyingレシーバー:Windows8/10以降、MacOS X 10.10以降、Chrome OS |
カラー(全3色) | GT:グラファイト トーナル(黒っぽい) MG:ミッドグレイ トーナル(灰色っぽい) RU:ルビー(赤っぽい) |
センサー方式 | アドバンス オプティカル トラッキング |
解像度dpi | 1,000 |
総ボタン数 | 7(チルト機能込み) |
スクロールホイール | 有 |
使用電池(電源) | 単三形乾電池×1本(本体装着済みで付属) |
電池寿命 | 最大24ヶ月(※使用環境により異なる) |
操作距離 | 約10m(※使用環境により異なる) |
無線方式 | アドバンス2.4GHzテクノロジー(Unifying対応)、Bluetooth |
保証 | 2年間無償保証 |
パッケージ内容 | 本体、単三電池×1、USBレシーバー(Unifying)、クイックスタートガイド、保証書、保証規定 |
メーカーサイト | Logicool M590 Silent Wireless Mouse |
M590は生産終了となったようです。
公式ストアのラインナップからも外れ、市場の品も在庫品のようで1万円とかになっていました(2024年5月確認時)。
M590の後継機といえるモデルは価格と機能からすると『M650』と『M750』になります。後継モデルについては記事下部に追記しています。
以前使っていたマウス
以前記事にしたELECOM(エレコム)「M-BL21DBS」を使用していたが、使い始めて8ヶ月目あたりからマウスホイールのチャタリングが発生してしまい、保証も切れていたので買い替えた。
「M-BL21DBS」も低価格でなかなか良い感じのマウスだったのでリピートとしても良かったのですが、マルチデバイス機能が面白そうだったので久しぶりにロジクールのマウスに手を出してみました。
梱包・外装チェック
梱包オープン
ビックカメラの通販で2018年9月に購入。カラーは「GT:グラファイト トーナル(黒っぽい)」。
(別用途で使う電池も一緒に買ったけど)M590のパッケージが割りと大きめなので、ダンボールのサイズもそれなりに。
M590のパッケージ
M590のパッケージは、吊り下げ式の商品陳列ケースに使われる上に穴の空いたよくあるタイプ。
セット内容
(写真を撮り忘れていたので後付写真になるが)セット内容は「本体、単三電池×1(装着済み)、UnifyingUSBレシーバー(本体に格納済み)、保証書(パッケージ貼り付け)、保証規定書、クイックスタートガイド(簡易的な型紙のマニュアル)」の6点。
保証書について
保証書はパッケージのプラスチックに貼り付けてあるシールタイプなので、間違って捨てないように注意したい。
本体チェック
本体左側
M590の本体サイズは「高さ103mm×幅64mm×奥行き40mm」、電池込みの重さは「約101g」。
本体左側にはサイドボタン×2が配置されていて、右手親指が当たる部分は少し凹んで湾曲した曲線的作りになっている。
本体右側
本体の右側面は握りの凹みがない流線型になっている。本体の側面周りは、左右ボタンの上面カバーとは少し違ってサラサラした触感。
ホイールの下にある丸いボタンが「デバイス切替/ペアリング設定」ボタンになっていて、デバイスの切替時は「1」「2」と表示された部分のランプが点滅/点灯する。
本体裏側
本体の裏面/底面には、センサー、本体のON/OFF電源スイッチと、電池を出し入れするためのカバーがある。
電池カバーはスライド式で押し引きするだけで簡単に着脱可能。電池収納部のすぐ隣にはUSBレシーバーを格納することもできる。
Unifyingレシーバー
付属のUSBドングル「Unifyingレシーバー」は、「高さ14.9mm × 幅14.3mm × 奥行き6.5mm」、重量は1.63g。パソコンに接続する際の出っ張りは約1cm。
ペアリング&各種設定
ペアリングの方法
USBレシーバー(Unifyingレシーバー)とBluetoothのどちらでも接続できるので組み合わせは3パターン。
- USBレシーバー×2台
- Bluetooth×2台
- USBレシーバー×1台/Bluetooth×1台
USBレシーバーのペアリング設定
USBレシーバー(Unifyingレシーバー)のペアリング設定は、購入時に付属しているレシーバーに関してはペアリング済みなのでそのまま使用可能。
もう一つ別のUnifyingレシーバーを使って接続する際は、専用ユーティリティー「Logicool Uniyfing Sowftware」で設定が可能。
Bluetoothのペアリング設定
Bluetoothのペアリング設定は、デバイス側のBluetoothをオンにして、M590の切替ボタンを「3秒長押し」するだけ。
切替ボタンは、短く押すことで接続デバイスを設定した「1」と「2」が切り替わる仕組みなので、どちらか好きな方に割り当てればOK。
ボタン割当と「Logicool Flow」
各ボタンの機能割当と、2台のパソコン間のディスプレイをマウスが自在に行き来できるようになる「Logicool Flow」の設定は、専用のユーティリティー「Logicool Options」で可能。
- Logicool Options – Logicool
- 表記揺れで「Logitech Options」とも
- (※追記)Logi Options+Plus – Logicool
- Logicool Optionsの後継アプリです
- 使い方・設定の記事はこちら
「Logicool Options」では、各種ボタンのカスタマイズ設定や「Logicool Flow」のセッティングが可能。
ソフトは常駐するタイプだが、メモリ消費やCPUへの負荷も大したことないようで、特に重くなったりはしなかった。
ちなみに、Unifyingレシーバーでの接続だと「Lubuntu 18.10」や「Pupply linux(Tahrpup 6.0.5)」でも問題なく認識・使用できました。
使用感
使い心地について。
ボタン関係
- 左右ボタン
- 「ヘコヘコ」「ペコペコ」のような静かな音。
- ボタンの打感は、軽く押すことで反応するやや浅い感じ。
- 中央ボタン(ホイール)
- ホイールクリックは、左右ボタンと似たような静音。
- ホイールの回転はかなり軽い。低速だと静音だが素早く回すと少し「カラカラ」「クリクリ」といった音がする。
- 中央ボタン(チルト)
- 左右スクロールができるチルトボタンは静音ではない。
- 「カチカチ」「コチコチ」という感じの音がする。
- 切替ボタン
- こちらも静音ではなくカチカチ音有り。
- サイドボタン
- これらも静音ではなくカチカチ音がする。
- 左右ボタンに比べるとしっかり押さないと反応しない重めのボタン。
- 親指が添えられる左側面の凹みデザインもあって誤って押す心配はほぼない。
操作感
- 握り心地
- サイズ的にやや小さめのマウスとなるが、両サイドのフィット感が良好で握りやすい。
- 滑り具合
- マウスパッドを使うと丁度良い感じだが、つるつるの机とかだとやや滑りやすい印象。
- トラッキング(反応)
- USBレシーバー&Blutooth接続共に反応良好で、特に違和感などなくキビキビ反応。
- デバイス切替
- USB同士での切替だとほぼタイムラグなしで快適だが、Bluetoothへの切替時は若干(0.5秒くらい)遅れることもあった(デバイス側のスペックも関係あるかも?)
- 自動スリープ復帰
- スリープ復帰直後1~2秒はカーソルの反応がやや鈍い事がある。
- 毎回ではないためデバイス側との相性や、設定ソフト(Logicool Options)の読み込み速度関係があるのかも?
安定のロジクールクォリティってところでしょうか(≧∇≦)/
追記:2年以上使ってみて
使用頻度はほぼ毎日、1日あたり1時間以上(マウスを触っている時間)使っている。100円の安いマウスパッドか木製の机やテーブルの上で使用中。
記事を更新している2020年12月時点では、基本的な機能・ボタンに大きな故障・不具合は発生していない。正常に稼働中。
マウスを使っているとよくある「各種ボタンの不具合・反応低下」や「チャタリング(1回で2回以上押したことになる)」なども起きていない。マウスホイールが逆方向に反応したり・反応が鈍くなったりなんていうのもありがちだけど、こちらも今のところ問題なし。
保証期間を超える2年以上ほぼ毎日ガッツリと使えた事から考えると、基本の作りは”しっかり”していると言っていいかもしれない。
しかし、これといった故障・不具合はないものの、以下に上げるような経年劣化による損耗は各所に出てきた。
ボタンのマット加工が剥げる
最も使用機会の多い「左ボタン(左クリック)」のマット加工(つや消しサラサラのやつ)が摩耗して剥がれ、”テカリ”が出てきた。
ボタンに指が触れるときの感触と滑り具合に少し影響するけれど、実用上は特に問題なし。素早く正確なマウス操作を必要とするような用途ではちょっと支障が出ることもありそう(ゲームとか?)。
指の位置を変える際のサラサラな肌触り(指ざわり)がなくなって、ふとした時に気になるかも?ってくらいだけど、個人的には全くと言っていいほどに気付かない。
底面のソール損耗で滑りが悪くなる
もう一つの損耗箇所は本体底面・裏面のソール(足の部分)。M590のソールは、底面の前方に円形が2箇所、後方に半楕円形が1箇所。傷や磨り減りでマウスの滑りが少し悪くなってきた。
底面ソールの消耗は光学式マウスの宿命!本格的に滑りが悪くなってきたらソールの付け替えに挑戦してみる予定。ソールは単に糊付けされているだけなので取替可能(高さ・サイズなどが合うものを見つける必要があるけど)。
※追記 交換用の汎用ソール『パワーサポート エアーパッドソール』を使って、滑りが悪くなった底面ソールを付け替えました。
当初は軽すぎると思っていたホイールは、1年半以上も使っているとすっかり慣れて使いやすくなってしまいました(≧∇≦)b
手に馴染んだので、保証期間を過ぎて故障したら2個目をリピート購入する予定です。
消耗品のマウスはDIYで延命しつつ2年くらいもってくれれば上々だと思います。1年以内に壊れるものも珍しくないですもんね。頑張れM590!
まとめ
「M590」、個人的には大当たりな買物でした。
サブPCがLinuxで「Logicool Flow」は未使用ですが、単純に無線の静音マウスとして使いやすい上に、2台のデバイスを一つのマウスで扱えるというのが意外にもすごく便利です。マウスを追加で置くスペースが不要で、持ち替えの手間がないってのがこんなに楽だとは!
難点を上げるとすれば、やはりマウスホイールの”軽さ”だと思います。Amazonなどのレビューでも結構指摘されていますが、本当にちょっと軽く触れただけで回るので、慣れないうちは間違ってスクロールしやすいでしょう。
2年以上使っていると慣れて誤操作は滅多になくなりましたが、マウスホイールの上下スクロール機能で繊細な操作が必要な作業・ゲームなどには向かないかもしれない点に注意したいです。
前述したような特徴も含め、3000円~4000円のほどほどな価格帯で「静音・多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続」と多機能さを求めつつ、しっかりした作りで高耐久なマウスを探している方にはおすすめできるマウスだと思います。
保証期間を超える2年以上に渡って使うことができているので、壊れる前に2台目をキープしておくか検討しているところです。手に馴染みすぎてしまった!
後継機について
M650
- ワイヤレス
接続:Logi Bolt USBレシーバー、Bluetooth
対応:Windows、MacOS、Linux、ChromeOS、iPadOS、Android - 静音
- サイドボタン
- SmartWheel
ホイールを勢いよく回すと高速スクロールできる
USBレシーバーは新しい規格の「Logi Bolt」。Unifyingには非対応。
M590との違いは「デバイスの切り替えボタンなし」「チルトホイールなし」など。サイズは、レギュラーとラージの2種類。
M750
- ワイヤレス
接続:Logi Bolt USBレシーバー、Bluetooth
対応:Windows、MacOS、Linux、ChromeOS、iPadOS、Android - 静音
- サイドボタン
- SmartWheel
ホイールを勢いよく回すと高速スクロールできる - DPI切り替えスイッチ
400~4000dpi - Easy-Switch
3台までのデバイスを切り替えられるスイッチ
M650のアップグレード版。USBレシーバーはLogi Bolt。Unifyingには非対応。
サイドボタンを押しながらのホイールスクロールによるチルト機能(バーチャルサイドスクロール)有り。サイズはレギュラーとラージの2種類。
デバイスの切り替えスイッチが本体の裏面にあるのが気になりました。使い勝手はどうなんだろう。
Logi Bolt レシーバー(単品)
M650やM750などで使用するLogi Boltレシーバー単体。
M650やM750に付属しているLogi Boltレシーバーの紛失・故障時や、複数デバイスで使用したい場合に。
Unifyingレシーバー(単品)
USB×2での接続/予備に使える単品のUnifyingレシーバー。USB接続で2台のデバイスにつなぎたい場合に。