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家電・デジもの

【レビュー】Logicool M590 | 無線・静音・多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続の中価格マウス

4.5

ロジクールM590

4.5

Logicool(ロジクール)の多機能な静音ワイヤレスマウス『M590』を購入・使用してみての感想・レビュー・紹介記事です。

「無線・静音・多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続」などの機能に加えて、2台のデバイス(パソコン/タブレット/スマホ)を切替ながら操作することもできる便利なマウスです。

【最終更新:2024年5月】
M590は生産終了となったため、後継機となるモデル『M650』と『M750』について追記しました
M590でも使用できる公式カスタマイズアプリ『Logi Options+』の使い方記事へのリンクを追加しました。
どんぱっぱ
どんぱっぱ

2018年に買ったM590は左クリックがややヘタれてきてますが、2024年現在も愛用しています😆

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基本情報

Logicool(ロジクール)「M590」は、主に以下のような特徴を持つマウス。

  • ワイヤレス
  • 静音クリック
  • 7ボタン(チルト含む)
  • マルチデバイス機能
  • USBレシーバー&Bluetoothの両接続対応
  • 概ね3000円台

目玉機能は、2台のデバイスに同時/切替接続できる「マルチデバイス機能」。PC/タブレット/スマホなど、2台のデバイスへの接続をボタン一つで簡単に切り替えながら使うことができる。

また、Logicoolの専用ソフト「Logicool Options」を使えば、マウスカーソルを画面端に移動することで2台のデバイスのディスプレイ間をシームレスに移動して切り替え、ファイルのコピー/貼り付けなどもできる「Logicool FLOW」機能も使える(※デバイス同士のLAN接続が必要)。

主な仕様

製品名M590 MULTI-DEVICE SILENT Mouse(サイレント マウス)
型番M590GT、M590MG、M590RU(※末尾は本体カラーの略称)
品番4943765046165(GT)
4943765046172(MG)
4943765046189(RU)
発売日2017年6月22日
本体サイズ高さ103mm×幅64mm×奥行き40mm
利き手右利き用
本体重量(電池含む)101g
対応システムBluetooth:Windows8/10以降、MacOS X 10.10以降、Chrome OS、Android 5.0以降
Unifyingレシーバー:Windows8/10以降、MacOS X 10.10以降、Chrome OS
カラー(全3色)GT:グラファイト トーナル(黒っぽい)
MG:ミッドグレイ トーナル(灰色っぽい)
RU:ルビー(赤っぽい)
センサー方式アドバンス オプティカル トラッキング
解像度dpi1,000
総ボタン数 7(チルト機能込み)
スクロールホイール
使用電池(電源)単三形乾電池×1本(本体装着済みで付属)
電池寿命最大24ヶ月(※使用環境により異なる)
操作距離約10m(※使用環境により異なる)
無線方式アドバンス2.4GHzテクノロジー(Unifying対応)、Bluetooth
保証2年間無償保証
パッケージ内容本体、単三電池×1、USBレシーバー(Unifying)、クイックスタートガイド、保証書、保証規定
メーカーサイトLogicool M590 Silent Wireless Mouse
2018年9月に購入した際に1番安かった「ビックカメラ.com」での「M590GT」の価格は「2,829円(送料無料/税込)」でした。
2024年5月確認時は、生産終了で在庫品だけのためか1万円以上になっていました。

M590は生産終了となったようです。
公式ストアのラインナップからも外れ、市場の品も在庫品のようで1万円とかになっていました(2024年5月確認時)。
M590の後継機といえるモデルは価格と機能からすると『M650』と『M750』になります。後継モデルについては記事下部に追記しています

以前使っていたマウス

以前記事にしたELECOM(エレコム)「M-BL21DBS」を使用していたが、使い始めて8ヶ月目あたりからマウスホイールのチャタリングが発生してしまい、保証も切れていたので買い替えた。

「M-BL21DBS」も低価格でなかなか良い感じのマウスだったのでリピートとしても良かったのですが、マルチデバイス機能が面白そうだったので久しぶりにロジクールのマウスに手を出してみました。

梱包・外装チェック

梱包オープン

ダンボールを開けたところ

ビックカメラの通販で2018年9月に購入。カラーは「GT:グラファイト トーナル(黒っぽい)」。

(別用途で使う電池も一緒に買ったけど)M590のパッケージが割りと大きめなので、ダンボールのサイズもそれなりに。

M590のパッケージ

M590のパッケージ

M590のパッケージは、吊り下げ式の商品陳列ケースに使われる上に穴の空いたよくあるタイプ。

セット内容

M590のセット内容

(写真を撮り忘れていたので後付写真になるが)セット内容は「本体、単三電池×1(装着済み)、UnifyingUSBレシーバー(本体に格納済み)、保証書(パッケージ貼り付け)、保証規定書、クイックスタートガイド(簡易的な型紙のマニュアル)」の6点。

購入時はマウス本体の電池ユニットに絶縁紙が挟み込まれています。

保証書について

M590の保証書

保証書はパッケージのプラスチックに貼り付けてあるシールタイプなので、間違って捨てないように注意したい。

この保証書シールが上手く剥がせそうになかったので、パッケージのプラスチックごとハサミで切り取って保管しました。保証が2年と長いので無くさないようにしたいですね。

本体チェック

本体左側

M590の左側

M590の本体サイズは「高さ103mm×幅64mm×奥行き40mm」、電池込みの重さは「約101g」。

本体左側にはサイドボタン×2が配置されていて、右手親指が当たる部分は少し凹んで湾曲した曲線的作りになっている。

左サイドのデザイン&ボタン位置の関係で、完全に右手用マウスです。

本体右側

M590の右側

本体の右側面は握りの凹みがない流線型になっている。本体の側面周りは、左右ボタンの上面カバーとは少し違ってサラサラした触感。

ホイールの下にある丸いボタンが「デバイス切替/ペアリング設定」ボタンになっていて、デバイスの切替時は「1」「2」と表示された部分のランプが点滅/点灯する。

本体裏側

M590の裏側

本体の裏面/底面には、センサー、本体のON/OFF電源スイッチと、電池を出し入れするためのカバーがある。

電池カバーはスライド式で押し引きするだけで簡単に着脱可能。電池収納部のすぐ隣にはUSBレシーバーを格納することもできる。

Unifyingレシーバー

レシーバー

付属のUSBドングル「Unifyingレシーバー」は、「高さ14.9mm × 幅14.3mm × 奥行き6.5mm」、重量は1.63g。パソコンに接続する際の出っ張りは約1cm。

ペアリング&各種設定

ペアリングの方法

USBレシーバー(Unifyingレシーバー)とBluetoothのどちらでも接続できるので組み合わせは3パターン。

  • USBレシーバー×2台
  • Bluetooth×2台
  • USBレシーバー×1台/Bluetooth×1台

USBレシーバーのペアリング設定

USBレシーバー(Unifyingレシーバー)のペアリング設定は、購入時に付属しているレシーバーに関してはペアリング済みなのでそのまま使用可能。

もう一つ別のUnifyingレシーバーを使って接続する際は、専用ユーティリティー「Logicool Uniyfing Sowftware」で設定が可能。

Bluetoothのペアリング設定

Bluetoothのペアリング設定は、デバイス側のBluetoothをオンにして、M590の切替ボタンを「3秒長押し」するだけ。

切替ボタンは、短く押すことで接続デバイスを設定した「1」と「2」が切り替わる仕組みなので、どちらか好きな方に割り当てればOK。

ボタン割当と「Logicool Flow」

各ボタンの機能割当と、2台のパソコン間のディスプレイをマウスが自在に行き来できるようになる「Logicool Flow」の設定は、専用のユーティリティー「Logicool Options」で可能。

「Logicool Options」では、各種ボタンのカスタマイズ設定や「Logicool Flow」のセッティングが可能。

ソフトは常駐するタイプだが、メモリ消費やCPUへの負荷も大したことないようで、特に重くなったりはしなかった。

メインPCでWindowsを使っていますが、サブPCでは「Linux(Ubuntu、Puppylinuxなど)を使用しているため、LogicoolFlowは未使用。
ちなみに、Unifyingレシーバーでの接続だと「Lubuntu 18.10」や「Pupply linux(Tahrpup 6.0.5)」でも問題なく認識・使用できました。

使用感

使い心地について。

ボタン関係

  • 左右ボタン
    • 「ヘコヘコ」「ペコペコ」のような静かな音。
    • ボタンの打感は、軽く押すことで反応するやや浅い感じ。
  • 中央ボタン(ホイール)
    • ホイールクリックは、左右ボタンと似たような静音。
    • ホイールの回転はかなり軽い。低速だと静音だが素早く回すと少し「カラカラ」「クリクリ」といった音がする。
  • 中央ボタン(チルト)
    • 左右スクロールができるチルトボタンは静音ではない。
    • 「カチカチ」「コチコチ」という感じの音がする。
  • 切替ボタン
    • こちらも静音ではなくカチカチ音有り。
  • サイドボタン
    • これらも静音ではなくカチカチ音がする。
    • 左右ボタンに比べるとしっかり押さないと反応しない重めのボタン。
    • 親指が添えられる左側面の凹みデザインもあって誤って押す心配はほぼない。
静音なのは左右ボタンとホイールクリックの3箇所で、それ以外は普通にカチカチ音がします。
使用頻度の高い左右クリックとホイールはしっかり静音で良い感じです。
サイドボタンが誤って反応することがない点も地味に良いです。
マウスホイールの回転が本当に軽いです。
ちょっと指が触れただけで誤スクロールしたりするので慣れが必要だと思います。

操作感

  • 握り心地
    • サイズ的にやや小さめのマウスとなるが、両サイドのフィット感が良好で握りやすい。
  • 滑り具合
    • マウスパッドを使うと丁度良い感じだが、つるつるの机とかだとやや滑りやすい印象。
  • トラッキング(反応)
    • USBレシーバー&Blutooth接続共に反応良好で、特に違和感などなくキビキビ反応。
  • デバイス切替
    • USB同士での切替だとほぼタイムラグなしで快適だが、Bluetoothへの切替時は若干(0.5秒くらい)遅れることもあった(デバイス側のスペックも関係あるかも?)
  • 自動スリープ復帰
    • スリープ復帰直後1~2秒はカーソルの反応がやや鈍い事がある。
    • 毎回ではないためデバイス側との相性や、設定ソフト(Logicool Options)の読み込み速度関係があるのかも?
マウスホイールが軽すぎる事を除くと、全体的に快適です。
安定のロジクールクォリティってところでしょうか(≧∇≦)/

追記:2年以上使ってみて

「2018年9月~2020年5月」の1年8ヶ月くらい、「2018年9月~2020年12月」の2年3ヶ月くらい、ほぼ毎日使ってみての経過報告です。

使用頻度はほぼ毎日、1日あたり1時間以上(マウスを触っている時間)使っている。100円の安いマウスパッドか木製の机やテーブルの上で使用中。

記事を更新している2020年12月時点では、基本的な機能・ボタンに大きな故障・不具合は発生していない。正常に稼働中。

マウスを使っているとよくある「各種ボタンの不具合・反応低下」や「チャタリング(1回で2回以上押したことになる)」なども起きていない。マウスホイールが逆方向に反応したり・反応が鈍くなったりなんていうのもありがちだけど、こちらも今のところ問題なし。

保証期間を超える2年以上ほぼ毎日ガッツリと使えた事から考えると、基本の作りは”しっかり”していると言っていいかもしれない。

しかし、これといった故障・不具合はないものの、以下に上げるような経年劣化による損耗は各所に出てきた。

ボタンのマット加工が剥げる

M590の正面

左ボタン(向かって右側)がテカってきた(撮影技術的にわかりにくい(ノ∀`)アチャー)

最も使用機会の多い「左ボタン(左クリック)」のマット加工(つや消しサラサラのやつ)が摩耗して剥がれ、”テカリ”が出てきた。

ボタンに指が触れるときの感触と滑り具合に少し影響するけれど、実用上は特に問題なし。素早く正確なマウス操作を必要とするような用途ではちょっと支障が出ることもありそう(ゲームとか?)。

指の位置を変える際のサラサラな肌触り(指ざわり)がなくなって、ふとした時に気になるかも?ってくらいだけど、個人的には全くと言っていいほどに気付かない。

底面のソール損耗で滑りが悪くなる

M590の裏面のソール

ソールの傷・すり減りが目立ってきた(※画像は分かりやすいように外して見たところ)

もう一つの損耗箇所は本体底面・裏面のソール(足の部分)。M590のソールは、底面の前方に円形が2箇所、後方に半楕円形が1箇所。傷や磨り減りでマウスの滑りが少し悪くなってきた。

底面ソールの消耗は光学式マウスの宿命!本格的に滑りが悪くなってきたらソールの付け替えに挑戦してみる予定。ソールは単に糊付けされているだけなので取替可能(高さ・サイズなどが合うものを見つける必要があるけど)。

ソールを張り替えたM590

ソールを張り替えて滑りが復活!

※追記 交換用の汎用ソール『パワーサポート エアーパッドソール』を使って、滑りが悪くなった底面ソールを付け替えました。

ソールを張り替えて滑りを改善!

当初は軽すぎると思っていたホイールは、1年半以上も使っているとすっかり慣れて使いやすくなってしまいました(≧∇≦)b
手に馴染んだので、保証期間を過ぎて故障したら2個目をリピート購入する予定です。
消耗品のマウスはDIYで延命しつつ2年くらいもってくれれば上々だと思います。1年以内に壊れるものも珍しくないですもんね。頑張れM590!

まとめ

4.5
  • 静音(左右ボタンのクリック音が静か)
  • 多機能(多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続)
  • 高耐久性(使い方による。2年以上の長期重使用に耐えてくれた!)
  • マウスホイールの軽すぎる(慣れが必要)
  • 左右ボタン以外は静音ではない

「M590」、個人的には大当たりな買物でした。

サブPCがLinuxで「Logicool Flow」は未使用ですが、単純に無線の静音マウスとして使いやすい上に、2台のデバイスを一つのマウスで扱えるというのが意外にもすごく便利です。マウスを追加で置くスペースが不要で、持ち替えの手間がないってのがこんなに楽だとは!

難点を上げるとすれば、やはりマウスホイールの”軽さ”だと思います。Amazonなどのレビューでも結構指摘されていますが、本当にちょっと軽く触れただけで回るので、慣れないうちは間違ってスクロールしやすいでしょう。

2年以上使っていると慣れて誤操作は滅多になくなりましたが、マウスホイールの上下スクロール機能で繊細な操作が必要な作業・ゲームなどには向かないかもしれない点に注意したいです。

【追記】マウスホイールの軽さは長期間使って慣れてしまうと、逆に「軽くて使いやすい」といった感じになり悪くない印象に変わりました。
しかし、「慣れが必要」というのは導入のしやすさにおいてやはり減点でしょう。

前述したような特徴も含め、3000円~4000円のほどほどな価格帯で「静音・多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続」と多機能さを求めつつ、しっかりした作りで高耐久なマウスを探している方にはおすすめできるマウスだと思います。

保証期間を超える2年以上に渡って使うことができているので、壊れる前に2台目をキープしておくか検討しているところです。手に馴染みすぎてしまった!

後継機について

M590の後継機となるモデルです。

M650

  • ワイヤレス
    接続:Logi Bolt USBレシーバー、Bluetooth
    対応:Windows、MacOS、Linux、ChromeOS、iPadOS、Android
  • 静音
  • サイドボタン
  • SmartWheel
    ホイールを勢いよく回すと高速スクロールできる

USBレシーバーは新しい規格の「Logi Bolt」。Unifyingには非対応。

M590との違いは「デバイスの切り替えボタンなし」「チルトホイールなし」など。サイズは、レギュラーとラージの2種類。

【★4】ロジクール5ボタン静音マウス『M650 L』レビュー
当サイト管理人がロジクールの静音5ボタンマウス『M650 L』を購入・使用してみての実経験による感想・レビュー記事です。

M750

  • ワイヤレス
    接続:Logi Bolt USBレシーバー、Bluetooth
    対応:Windows、MacOS、Linux、ChromeOS、iPadOS、Android
  • 静音
  • サイドボタン
  • SmartWheel
    ホイールを勢いよく回すと高速スクロールできる
  • DPI切り替えスイッチ
    400~4000dpi
  • Easy-Switch
    3台までのデバイスを切り替えられるスイッチ

M650のアップグレード版。USBレシーバーはLogi Bolt。Unifyingには非対応。

サイドボタンを押しながらのホイールスクロールによるチルト機能(バーチャルサイドスクロール)有り。サイズはレギュラーとラージの2種類。

デバイスの切り替えスイッチが本体の裏面にあるのが気になりました。使い勝手はどうなんだろう。

Logi Bolt レシーバー(単品)

M650やM750などで使用するLogi Boltレシーバー単体。

M650やM750に付属しているLogi Boltレシーバーの紛失・故障時や、複数デバイスで使用したい場合に。

Unifyingレシーバー(単品)

USB×2での接続/予備に使える単品のUnifyingレシーバー。USB接続で2台のデバイスにつなぎたい場合に。

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