「静音・多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続」と多機能なワイヤレスマウス「Logicool M590」のレビュー&紹介記事です。
2台のデバイス(パソコン/タブレット/スマホ)を1台のマウスで切替ながら操作できるのがすごく便利なマウスでした!
基本情報
Logicool(ロジクール)「M590」は、主に以下のような特徴を持つマウス。
- ワイヤレス
- 静音クリック
- 7ボタン(チルト含む)
- マルチデバイス機能
- USBレシーバー&Bluetoothの両接続対応
目玉機能は、2台のデバイスに同時/切替接続できる「マルチデバイス機能」。2台のPC/タブレット/スマホなどのデバイスに予めペアリング設定しておけば、切替ボタンを押すだけで2台のデバイスを「M590」1台で操作できる。
また、Logicoolの専用ソフト「Logicool Options」を使えば、マウスカーソルを画面端に移動することで2台のデバイスのディスプレイ間をシームレスに移動して切り替え、ファイルのコピー/貼り付けなどもできる「Logicool FLOW」機能も使える(LANで接続されていることが必要)。
M590の主な仕様
製品名 | M590 MULTI-DEVICE SILENT Mouse(サイレント マウス) |
型番 | M590GT、M590MG、M590RU(※末尾は本体カラーの略称) |
品番 | 4943765046165(GT) / 4943765046172(MG) / 4943765046189(RU) |
発売日 | 2017年6月22日 |
本体サイズ | 高さ103mm×幅64mm×奥行き40mm |
本体重量(電池含む) | 101g |
対応システム | Bluetooth:Windows8/10以降、MacOS X 10.10以降、Chrome OS、Android 5.0以降 Unifyingレシーバー:Windows8/10以降、MacOS X 10.10以降、Chrome OS |
カラー(全3色) | GT:グラファイト トーナル(黒っぽい) / (MG)ミッドグレイ トーナル(灰色っぽい) / RU:ルビー(赤っぽい) |
センサー方式 | アドバンス オプティカル トラッキング |
解像度dpi | 1,000 |
総ボタン数 | 7(チルト機能込み) |
スクロールホイール | 有 |
使用電池(電源) | 単三形乾電池×1本(本体装着済みで付属) |
電池寿命 | 最大24ヶ月(※使用環境により異なる) |
操作距離 | 約10m(※使用環境により異なる) |
無線方式 | アドバンス2.4GHzテクノロジー(Unifying対応)、Bluetooth |
保証 | 2年間無償保証 |
パッケージ内容 | 本体、単三電池×1、USBレシーバー(Unifying)、クイックスタートガイド、保証書、保証規定 |
メーカーサイト | Logicool M590 Silent Wireless Mouse |
以前記事にしたELECOM(エレコム)「M-BL21DBS」を使用していたが、使い始めて8ヶ月目あたりからマウスホイールのチャタリングが発生してしまい、保証も切れていたので買い替えた。

開封の儀
梱包オープン
ビックカメラの通販で2018年9月に購入。(別用途で使う電池も一緒に買ったけど)M590のパッケージが割りと大きめなので、ダンボールのサイズもそれなりに。
M590のパッケージ
M590のパッケージは、吊り下げ式の商品陳列ケースに使われる上に穴の空いたよくあるタイプ。
セット内容
(写真を撮り忘れていたので後付写真になるが)セット内容は「本体、単三電池×1(装着済み)、UnifyingUSBレシーバー(本体に格納済み)、保証書(パッケージ貼り付け)、保証規定書、クイックスタートガイド(簡易的な型紙のマニュアル)」の6点。
保証書について
保証書はパッケージのプラスチックに貼り付けてあるシールタイプなので、間違って捨てないように注意したい。
本体チェック
本体左側
M590の本体サイズは「高さ103mm×幅64mm×奥行き40mm」、電池込みの重さは「約101g」。
本体左側にはサイドボタン×2が配置されていて、右手親指が当たる部分は少し凹んで湾曲した曲線的作りになっている。
本体右側
本体の右側面は握りの凹みがない流線型になっている。本体の側面周りは、左右ボタンの上面カバーとは少し違ってサラサラした触感。
ホイールの下にある丸いボタンが「デバイス切替/ペアリング設定」ボタンになっていて、デバイスの切替時は「1」「2」と表示された部分のランプが点滅/点灯する。
本体裏側
本体の裏面/底面には、センサー、本体のON/OFF電源スイッチと、電池を出し入れするためのカバーがある。
電池カバーはスライド式で押し引きするだけで簡単に着脱可能。電池収納部のすぐ隣にはUSBレシーバーを格納することもできる。
Unifyingレシーバー
付属のUSBドングル「Unifyingレシーバー」は、「高さ14.9mm × 幅14.3mm × 奥行き6.5mm」、重量は1.63g。パソコンに接続する際の出っ張りは約1cm。
ペアリング&各種設定
ペアリングの方法
USBレシーバー(Unifyingレシーバー)とBluetoothのどちらでも接続できるので組み合わせは4パターン。
- USBレシーバー×2台
- Bluetooth×2台
- USBレシーバー×1台/Bluetooth×1台
USBレシーバーのペアリング設定
USBレシーバー(Unifyingレシーバー)のペアリング設定は、購入時に付属しているレシーバーに関してはペアリング済みなのでそのまま使用可能。
もう一つ別のUnifyingレシーバーを使って接続する際は、専用ユーティリティー「Logicool Uniyfing Sowftware」で設定が可能。
Bluetoothのペアリング設定
Bluetoothのペアリング設定は、デバイス側のBluetoothをオンにして、M590の切替ボタンを「3秒長押し」するだけ。
切替ボタンは短く押すごとに接続デバイスを設定した「1」と「2」で入れ替わる仕組みなので、どちらか好きな方に割り当てればOK。
ボタン割当と「Logicool Flow」
各ボタンの機能割当と、2台のパソコン間のディスプレイをマウスが自在に行き来できるようになる「Logicool Flow」の設定は、専用のユーティリティー「Logicool Options」で可能。
「Logicool Options」では、各種ボタンのカスタマイズ設定や「Logicool Flow」のセッティングが可能。
ソフトは常駐するタイプだが、メモリ消費やCPUへの負荷も大したことないようで、特に重くなったりはしなかった。
ちなみに、Unifyingレシーバーでの接続だと「Lubuntu 18.10」や「Pupply linux(Tahrpup 6.0.5)」でも問題なく認識・使用できました。
使用感
約2ヶ月半使ってみてのざっくりとした使用感は以下のようになった。
ボタン関係
- 左右ボタン:静音(「ヘコヘコ」「ペコペコ」のような静かな音)で、ボタンの打感はやや浅い感じ(軽く押すことで反応)。
- 中央ボタン(ホイール):ホイールクリックは静音。ホイールの回転はかなり軽くて、低速だと静音だが素早く回すと少しカラカラ/クリクリ音有り。
- 中央ボタン(チルト):左右スクロールができるチルトボタンは静音ではなく、「カチカチ、コチコチ」という感じの音がする。
- 切替ボタン:こちらも静音ではなくカチカチ音有り。
- サイドボタン:これらも静音ではなくカチカチする。左側面に凹みがあるので誤って押すことはなかった。
操作感
- 握り心地:サイズ的にやや小さめのマウスとなるが、両サイドのフィット感が良好で握りやすい。
- 滑り具合:マウスパッドを使うと丁度良い感じだが、つるつるの机とかだとやや滑りやすい印象。
- トラッキング(反応):USBレシーバー&Blutooth接続共に反応良好で、特に違和感などなくキビキビ反応。
- デバイス切替:USB同士での切替だとほぼタイムラグなしで快適だが、Bluetoothへの切替時は若干(0.5秒くらい)遅れることもあった(デバイス側のスペックも関係あるかも?)
- 自動スリープ復帰:スリープ復帰直後1~2秒はカーソルの反応がやや鈍い事があるが、毎回ではないためデバイス側や設定ソフトの関係?
まとめ
サブPCがLinuxで「Logicool Flow」は未使用ですが、単純に無線の静音マウスとして使いやすい上に、2台のデバイスを一つのマウスで扱えるというのが意外にもすごく便利で、自分的には大当たりな買物でした。
ただ、難点はやはりマウスホイールの”軽さ”。Amazonなどのレビューでも結構指摘されていますが、本当にちょっと軽く触れただけで回るのでスクロールしやすくはありますが、「間違ってスクロールしやすい」とも言えるため、慣れが必要な印象です。
2ヶ月程度使っていると慣れて誤操作は少なくなりましたが、マウスホイールの上下スクロール機能で繊細な操作が必要な作業・ゲームなどには向かないかもしれないので注意です。
「クリック音が静音」以外にこだわりもないので消耗品のマウスはもっと安いものを買うことも多いですが、3000円前後のほどほどな価格帯で「静音・多ボタン・マルチデバイス・USB/Bluetooth接続」と多機能な製品を探している人にはおすすめできそうなマウスでした。
左右ボタンが静音クリックでない以外はほぼ同仕様でちょっと安い「M585」。
USB×2での接続/予備に使える単品のUnifyingレシーバー。
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