当サイト管理人がロジクールの静音5ボタンマウス『M650 L』を購入・使用してみての実経験による感想・レビュー記事です。
5年以上愛用して左右ボタンの効きが悪くなった『M590』を後継モデル『M650 L』に交換しました。
総合的には良いマウスで買い替えて良かったのですが、いまいちなところもありました。
基本情報
M650の主な特徴は以下。
- ワイヤレス
- 接続はUSBレシーバー(Logi Boltレシーバー付属)&Bluetoothの2WAY
- 5ボタン(左右クリックボタン、サイドボタン×2、ホイールボタン)
- 静音仕様(※静音ボタンは左右クリックボタンのみ)
- サイドボタンやホイールボタンのカスタマイズ設定可能
- ホイールを回す速度で高速・低速スクロールが可能なSmartWheel搭載
- DPIは400~4000で変更可
- 電源は単三電池×1(電池寿命は最長2年)
- ラインナップは色5種類×大きさ2種類の計10種
- 2024年11月確認時のロジクール公式サイト価格は4840円(税込/送料込)
M650は3種類あるSignatureシリーズの真ん中の性能。上にハイエンドの『M750』、下に標準モデルの『M550』がある。
3種類のSignatureシリーズは、接続方式や静音ボタンなどの基本的な仕様は同じ。主な違いはボタンの数となっている。
- M750(ハイエンド):7ボタン(サイドボタンに加えて3台のデバイスを切り替えられるEasy-switchボタン、DPI(カーソル速度)変更ボタン付き)
- M650(ミドルレンジ):5ボタン(サイドボタン×2がある)
- M550(標準モデル):3ボタン(サイドボタン×2がない)
M650の仕様・詳細は長いので以下に折りたたんでいます。
本体サイズ (レギュラーサイズ) | 高さ: 108.2mm 幅: 61mm 奥行き: 38.8mm 重量: 101.4g |
本体サイズ | 高さ: 118.7mm 幅: 66.2mm 奥行き: 42mm 重量: 115.4 g |
センサー | ロジクール アドバンス オプティカル トラッキング 公称値: 400 DPI 最大値: 最大4000 |
ボタン数 | 5(左/右クリック、戻る/進む、ミドルクリック付きスクロールホイール) |
カスタマイズアプリ | Logi Options+(Windows/macOS) |
電池タイプ | 単三形乾電池x1(同梱) |
接続タイプ | Logi Bolt USBレシーバー Bluetooth Low Energyテクノロジー 10mのワイヤレス動作可能範囲 |
保証 | 2年間無償保証 |
型番 | ブルー Signature M650 : M650MBL レッド Signature M650 : M650MRD オフホワイト Signature M650 : M650MOW ローズ Signature M650 : M650MRO グラファイト Signature M650 : M650MGR ブルー Signature M650 L : M650LBL レッド Signature M650 L : M650LRD オフホワイト Signature M650 L : M650LOW ローズ Signature M650 L : M650LRO グラファイト Signature M650 L : M650LGR |
互換性・対応OS (Logi Bolt USBレシーバー) | 必須:USBポート Windows 10, 11 以降 macOS 10.10 以降 Linux 8ChromeOS Chrome OS |
互換性・対応OS (Bluetooth® Low Energy経由) | 必須:Bluetooth Low Energyワイヤレステクノロジー Windows 10, 11 以降 macOS 10.15 以降 Linux 10ChromeOS Chrome OS™ 11ChromeOS iPadOS 13.4 以降 Android 5.0 以降 Intel® Evo™ノートパソコン対応設計 |
同梱物 | ワイヤレス マウス USBレシーバー 単三形乾電池x1 保証書、保証規定 |
2024年10月にYahoo!ショッピングの
当記事でレビューする『M650 L(型番:M650LGR)』は、サイドボタン×2が付いているミドルレンジモデルのLサイズ(ラージサイズ)です。
梱包・包装
ゆうパックで予定どおりに問題なく到着。
梱包は一般的なダンボール箱。中の緩衝材はエアークッションが一つだけという簡素なものだった。
包装は、透明なブリスターパック。
ブリスターパックの開封は、ハサミやカッターなしで可能なデザインになっていた。
パックの裏面に開け口が用意されているので、そこを引っ張って剥がすだけで開封できる。
この手のブリスターパックって開封に手こずるイメージが未だにあるので、簡単に手で開けられるのは地味に嬉しいです😊
外観(本体・付属品)
包装を開封すると、マウス本体+台紙兼説明書+保証規定書が出てくる。
マウス本体の形は左右対称の流線型。握りやすかった。
側面は凸凹のあるゴムと5本の溝でコーティングされている。滑りにくくていい感じ。
ホイールにはSmartWheel(スマートホイール)の表示。中央付近にLEDランプがある(電源ON/OFFやペアリング時に点灯)。
本体の底面にはペアリングボタン、センサー、電源ボタン、電池ボックスがある。
マウス底面のソール構成は、本体前方の両サイドに各1箇所、後方に大きめの半円で1つ。
電池ボックスの蓋はスライドして開けるタイプ。電池ボックスの横にLogi Bolt USBレシーバーの収納スペースがある(付属のレシーバーはここに入っている)。
使用感・評価
動作精度
Logi Bolt接続による動作精度は高く、反応の遅れを全く感じさせないレベルできびきび動いてくれてGood!
1か月半くらいWindowsパソコンにLogi Bolt接続で使用した範囲だと動作は安定していた。動作が遅延するなど、接続が不安定になることはなかった。
スリープからの復帰も素早く、WindowsOSをスリープから復帰させた直後から、きちんとマウスカーソルが動いてくれる。
Logi Bolt接続は、暗号化による安全な接続と、周囲のワイヤレス回線で混雑した環境でのノイズに強いのが特徴とのこと。Unifyingレシーバーが使えないのは正直残念だけど良い面もあると思うことに。
参考:Logi Boltワイヤレス テクノロジー|Logicool.co.jp
センサーの認識に関しても特に不具合や違和感はなかった。マウスカーソルの反応は安定していて、カーソルが飛んだり遅延することはなかった。
フィット感
本体の持ちやすさ・握りやすさ等に関して。
当サイト管理人は手が大きい方なのでラージサイズを選択した。
M650の大きさと重さ(レギュラーサイズ/ラージサイズ):「高さ: 108.2mm/118.7mm、幅: 61mm/ 66.2mm、奥行き: 38.8mm/42mm、重量: 101.4g/115.4g」。
(右手で使う場合だと)本体中央部にある左右のくぼみとゴムの凸凹&溝は、左側(親指側)だと親指の腹の部分にフィットしてグリップが効きやすく良好。逆に右側は薬指がくぼんでいないところに当たるため意味がなかった。
大きさについては、ラージサイズのM650Lは、M590に比べると一回り大きい(長い)のだけど、手のひらの部分でしっかりフィット&ホールドできるので安定して持ちやすかった。
「マウスを深めにつかむ持ち方」且つ「手が大きめ」の人はLサイズがしっくりくると思う。
滑り
M650Lのソールはやや滑りが悪い(重い)印象だった。
使用しているマウスパッドとの相性もあると思うが、M590に『パワーサポート エアーパッドソール』を付けて使っていた際の”するする&つる~ん”な感じに慣れていると重く感じた。
ということで、エアーパッドソールを付けて使用している。
静音性
ボタンの静音性に関して。
左右クリックボタンは、”ペコペコ・ポコポコ”みたいな静かな音で快適。
サイドボタン2つは”カチカチ”という音がはっきりする非静音仕様。サイドボタンが非静音というのはM590と同様で残念なポイントになっている。
ホイールの通常回転時の音は、耳を近づけないとほとんど聴こえないくらい非常に静か。スマートホイール機能で勢いよく回しときは内部のパーツが回転している音が聴こえるが、音は小さめで耳障りでもない。
ホイールボタンのクリック音は”コチコチ”といった感じの音がある程度するため静音ではない。のだけど、あからさまな”カチカチ”音ではないので、特段気にならない。
ホイール関連で気になるのは、ホイール右側面の遊びから発する音。ホイールが留められている構造の右側面に遊びがあり(隙間があり)、ホイールを回したり押したりする際に少し右側に力が加わると”カタッ”という感じの音が鳴って地味に気になる。
ボタン
ボタンのクリック感や押し心地について。
左右クリックボタンは、適度な硬さと深さと反発で良好なクリック感だった。使用頻度が最も高いボタンだけに重要なポイント👍
ホイールボタンはやや浅く、やや硬い。ホイールを回す際の誤クリックを防ぎつつ、押しやすさも備えるとなるとこのくらいになるだろうな、という感じの堅実な作り。
ホイールの回転は、軽い方だが適度なノッチ感(1スクロール単位でコチコチ留まる感じ)があってコントロールしやすい。M590はホイールが軽すぎて慣れが必要だったので、これは改善したところ。
スマートホイール機能(高速スクロール機能)は、結構な勢いを付けてホイールを弾かないと発動しない。人差し指だと前方に勢いよくホイールを動かす(弾く)のが少し難しかった。中指でならいくらか扱いやすい印象。
サイドボタン×2は、前方と後方のボタンの隙間が約1mmで、M590の約3mmから狭くなっている。前後のボタンが接する側にはくぼみも設けられている。
前後サイドボタンが近づいたことと、くぼみがあるおかげで、持ち方によっては親指の位置を変えずに前後のサイドボタンを押しやすくなった(指先で前ボタン、第一関節で後ボタンを押せる)。
機能性
その他の機能や仕様だと、
- 電池寿命は最長2年(長持ちでいいね!)
- DPIは400~4000(Logi Options+で変更可能、使い心地に違和感なし)
- Bluetoothでも接続可能(接続手段のバックアップやモバイル端末でも)
- 公式カスタマイズアプリ『Logi Options+』でボタン機能のカスタマイズが可能
- 保証が2年(マウスは1~2年の間に壊れるものも珍しくないので心強いポイント)
総合的には高評価!良い感じでした。
欠点を端的に言うと「サイドボタンも静音化してくれー!」です。UnifyingとLogi Boltに両対応してくれてたら、なんて思ったりも。
まとめ
『M650L』買って良かったです、満足😊👍
残念なところは、上記した「サイドボタンが非静音」「マウスとしては割高」「Unifyingレシーバーが使えない」です。
ロジクールのマウスはなんやかんや言いつつクオリティ高くて保証も長いので、半額くらいで買えるカタログスペックで似た性能の他メーカーマウスよりもコスパ良いんじゃないかと思っています。マウスの使いやすさはパソコン操作の効率に与える影響が大きいですし。
プラス500円くらい出せばハイエンドの『M750(DPI切り替えボタン&デバイス切り替えボタン付き)』、
逆に500円くらい安く済ませるなら『M550(サイドボタンなし)』も選択肢になるかと思います。
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