ボンスターの浄水蛇口『浄水蛇口トルマリン J-226』の使用感想・紹介・レビュー記事です。
水道水のカルキ臭さ等が気になったことをきっかけに、数年前から浄水蛇口を使い始めました。
本格的な浄水器は初期コストに加えランニングコストもそれなりにかかるため、「低価格の使い切り」&「飲みやすい味になる」&「不純物を除去する」な浄水蛇口を使っています。
基本情報
浄水蛇口とは
浄水蛇口とは、水道の蛇口に直接取り付けて使用する、簡易的な浄水機能をもった器具。
水道水に混ざるゴミや錆など不純物をろ過するフィルターや、カルキ臭さの原因である残留塩素を低減する活性炭などが用いられている。
基本的には使い切りで、大体数ヶ月(使用水量や水質に依る)使って浄水機能が低下したら本体ごと交換する。
特徴は「簡易的な浄水機能」「簡単取付」「低価格」となる。
J-226
当記事でレビューする『ボンスター 浄水蛇口トルマリン J-226』は、7層のろ過材を使用した浄水蛇口。
ろ過材の構成は、「4層のポリエステル不織布フィルター」+「ヤシ殻活性炭」+「トルマリン鉱石」+「亜硫酸カルシウム」の計7層。
ストレート/シャワーなどの水流切替機能、水流の向きを変える首振り機能、浄水/原水の切替機能なども付いていないシンプルな仕様。
基本スペックは以下参照。
メーカー | ボンスター販売株式会社 (BONSTAR) |
---|---|
品番 | J-226 |
対応水栓 | 一般丸型水栓(パイプ径16mm) 泡沫水栓(外ネジ22mm) |
水流 | 浄水ストレート |
ろ材の種類 | ヤシ殻活性炭、トルマリン鉱石、亜硫酸カルシウム、ポリエステル不織布 |
耐熱温度 | 70℃(本体) |
本体サイズ | (約)高さ5.8cm、直径3.5cm |
重量 | 約50g |
有効期限 | 約3ヶ月 |
2022年7月時点での価格は300円~400円でした。
アイテムチェック
パッケージ
パッケージは、一般的なブリスターパック。
正面に本体・キャッチコピー・商品概要。裏面に、製品の特徴・取り付け方・使用上の注意などが記載されている。
本体
本体サイズは、高さ約5.8cm、直径約3.5cm。形状は中央部分が少し膨らんだ円筒形、もしくは樽型。重量は約50g。
取り付け機構
本体上部の青い部分が取り付け用の機構になっている。
最上部の青い部分の内ネジが22mm口径の泡沫水栓用、その下部(内側)にある白い部分が16mmの一般水栓用。
22mm口径の外ネジ泡沫水栓の場合は、青い部分の内側にある内ネジに沿わせて締めるだけ。上から見て、反時計回りで締まる、時計回りで緩む。
16mmの一般水栓の場合は、白い部分が弾力性のある樹脂素材になっているので、蛇口を押し込んで取り付ける。
うちでは22m口径のネジでしか取り付けたことがないため、16mmの一般水栓に取り付ける感じはよく分かりません。
取り付け可能な蛇口
使用感想
使用上の注意
- お湯の場合は長時間の使用を避け、50℃以下で使用する。
- 初使用時に少し黒っぽい水が出るが、活性炭の微粉末で異常ではない。
5~10秒ほど強めに水を流すと、きれいな水が出るようになる。 - 汲み置きした水は早めに使い切る。
残留塩素がある程度除去された水道水は細菌が発生しやすくなるため - 水圧が強い場合、本体が脱落することがあるため、流水量を絞る。
うちの場合(泡沫水栓22mmのネジ)だと水流MAXでもビクともしない感じ
水圧にも依るのだろうが、一般水栓(16mm)の場合だと起きやすいのかも? - 毎回使用の際に、約3秒間強めに通水する(捨て水)
浄水蛇口の本体内部に滞留している水とその内部にいるかもしれない細菌を洗い流すため - 有効期限は約3ヶ月(交換目安)
上部フィルターが赤褐色になると交換時期
水量、水質の違いによって異なる
使用上、特に注意しておくべき点は、衛生面だと思われる。
残留塩素がある程度取り除かれた水道水は細菌が発生しやすくなるため、汲み置きした水は早めに使う。
また、上記と大体似たような理由で、最後の通水から時間が経っている場合には捨て水を行う。下記参考リンク先の情報などから考えて、最後の通水から8~10時間くらい経っていたら捨て水するようにしている。
上記pdf(報告書本文)のテスト対象商品「浄水蛇口I」の「特徴・使用上の注意・品質表示・その他」の商品情報は、当記事でレビューしている「J-226」と一致するところが多いです(違いはフィルター数が7層→5層くらいなのでボンスター製品の可能性が高そう?)。
東京都消費生活総合センターによる平成17年(2005年)の調査データですが、ろ過能力の傾向や安全な使い方の参考になるかと思います。
味・におい
『J-226』でろ過した水道水は、ろ過していない水道水に比べて、カルキ臭さはかなり軽減されて飲みやすいと感じた。水の味が美味しくなるわけではなく、雑味が減って飲みやすくなるという印象。
浄水蛇口の残留塩素除去率は使うほど低下するらしく、少しずつ味やカルキ臭さの程度は変化するのだと思われる。しかし、新品と交換直前の使い込んだ品の味を比較しても、違いがはっきりとは分からなかった(味覚音痴なのかしら🤔)。
実際の効果は不明ですが、カルキ臭が減って飲みやすくなる感じですね。
あと「ろ過している」という気分的・精神的な面でのプラスもあるかと思います。
使い勝手
本体の取り付け・取り外しは、泡沫水栓(22mm)の場合だと、ネジを締める・緩めるだけで簡単。水流MAXでも水漏れしたり、本体が外れたりしたことはない(水圧に依るのかもしれないが)。蛇口への本体の固定具合いもしっかり安定していて、ガタついたりズレたりも無し。
一般水栓(16mm)では使ったことがないので未評価。
水流はシンプルなストレートで奇をてらったところがない。流量も特に変わらない。シャワー機能や首振り機能もあれば便利かもしれないが、価格とのトレードオフになると思われる。
使い勝手でマイナスなところは、『J-226』を蛇口に装着することによって生じる5~6cmくらいの出っ張り。ポットや1.5Lペットボトルなどの背の高い容器に水を注いだり、洗おうとするときに、微妙に高さが足りなくて当たることがある。
うちのキッチンだと『J-226』の出っ張りで1.5Lのペットボトルを直立させて水を注げません。斜めにすればいいので大して困りませんが。
シンクの深さや蛇口の高さなどを事前にチェックしておくと良いかもしれません。出っ張りは大体5~6cmくらいです。
交換時期の目安
交換の目安は、上部フィルターが赤褐色になった頃らしい。パッケージの説明書きによると有効期限は約3ヶ月。寿命は使用する「水量」と「水質」次第、使用環境に合わせて大体のところで判断することになる。
上記画像は交換するのをすっかり忘れていて、たぶん半年くらい(?)付けっぱなしだった物と新品の比較。長く使いすぎると衛生面が気になるし、残留塩素の除去率も低下するようなので、早めに交換したほうが無難だと思われる。
ある日「あっ」って気付いたら、不織布フィルターの部分が赤褐色というより茶色になっていました😱
まとめ
『J-226』は、手軽に安く使えるので気に入っています。
カルキ臭さが割りとキツイ水道水が飲みやすくなりますし、混じっているかもしれない鉄錆やゴミなどの不純物をろ過している感によって精神衛生的にも良いです。
1つあたりの価格が300~400円程度なので、1ヶ月あたりのコストは100円ちょい。この安さも良いところではないでしょうか。
本格的な浄水器とは性能に大きな差があるでしょうが、いつもの水道水を手軽にちょっと飲みやすく&気分良くしてくれるのは嬉しいところです。
水道水の味や不純物が気になったら浄水蛇口を試してみるのも良いかと思います。
ボンスターの浄水蛇口
以下のボンスター浄水蛇口は、対応水栓が「一般水栓パイプ径16mm、泡沫水栓外ネジ22mm」、有効期限が「約3ヶ月」です。
ろ過材や水流機能などの他細かい部分には違いがあるため要確認です。
浄水蛇口 トルマリン
当記事でレビューした『浄水蛇口トルマリン J-226』。
浄水蛇口 トルマリンシャワー
『浄水蛇口 トルマリンシャワー J-063』。
『J-226』と同じ構成のろ過材に、切替レバーによるストレートとシャワーの水流切替機能が付加されています。
浄水蛇口 備長炭シャワー
『浄水蛇口 備長炭シャワー J-068』。
ろ過材は備長炭、亜硫酸カルシウム、ポリエステル不織布を用いた4層。シャワー&ストレートの切替機能付き。
浄水蛇口 プレミアム
『浄水蛇口 備長炭シャワー J-068』。
ろ過材はヤシ殻活性炭、ゼオライト、亜硫酸カルシウム、ポリエステル不織布を用いた5層。シャワー&ストレートの切替機能付き。
ボンスターと一緒によく見かける「クリタック(Kurita)」の浄水蛇口も選択肢になるかと思います。