
MAXZENの冷凍冷蔵庫『JR085HM01WH』を購入&使用してみてのレビュー・感想・紹介記事です。
自宅で長く使用していた古い冷蔵庫が故障したので買い替えることにしました。
大きな冷蔵庫は不要な生活をしているため「シンプルな機能で低価格」「小型で場所を取らない」をコンセプトに選びました。
そんなこんなで購入したMAXZENの小型冷蔵庫『JR085HM01WH』のレビューです!
基本情報
大まかな特徴
MAXZEN『JR085HM01WH』は、必要最小限に機能を絞った小型&低価格なジェネリック冷凍冷蔵庫。
大まかな特徴は次のようなもの。
- 容量85L(リットル)の小型(幅48cm、奥行50cm、高さ86cm)
- 2ドア、右開き(ドアの向き変更不可)
- 冷凍・冷蔵庫(冷蔵室:60L、冷凍室:25L)
- 直冷式(庫内温度調整ダイヤル付き)
- 安い(2万円前後)
製品仕様
品名 | 2ドア冷凍 / 冷蔵庫 85L ホワイト |
---|---|
品番 | JR085HM01WH |
発売日 | 2022年6月 |
本体色 | ホワイト |
外形寸法 | 幅474×奥行500×高さ857mm |
梱包寸法 | 幅500×奥行540×高さ885mm |
重量 | 25kg |
梱包重量 | 27kg |
定格内容積 | 85L(冷蔵室:60L、冷凍室:25L) |
電圧 | 100V~(50/60Hz) |
定格消費電力 | 55W / 55W ( 50 / 60Hz ) |
年間消費電力量 | 203kWh / 年 ( 50 / 60Hz 共通) |
駆動音 | 26dB ※コンプレッサー動作安定時 |
電源コード長 | 約1.9m |
天板耐荷重 | 30kg |
冷却方式 | 直冷式(庫内温度調整ダイヤル付き) |
冷凍庫の記号 | フォースター |
冷媒 | ノンフロン R600a |
使用環境 | 周辺温度:5~35℃、周辺湿度:20~80%(結露なきこと) |
同梱品 | 製氷皿、卵ケース、霜取り用ヘラ、フリーケース、冷蔵室ポケット、冷蔵室ポケット(大)、冷蔵室仕切り棚、取扱説明書(保証書付き) |


小型で低容量のため一人暮らしや自室用のサブ冷蔵庫にぴったりです。その他、職場の店舗や事務所など比較的ライトな用途にも向いていると思います。
さらに小型の46Lも考えましたが、ある程度の余裕と冷凍庫も欲しかったので2ドアの85Lを選びました。
メーカーについて
メーカーのMAXZEN(マクスゼン)は、ネット通販サイト『XPRICE(旧:PREMOA)』などを運営している『エクスプライス株式会社』の子会社。”ジェネリック家電”のブランドとして知られている。
ジェネリック家電は、大手家電メーカーで用いられる技術や部品の一世代前のものを安く利用し、必要最低限の機能に絞ることで、品質と低価格のバランスを実現させている。


価格
2022年7月にYahoo!ショッピングの『XPRICE Yahoo!店』(※統合される前のPayPayモール店)で購入時の価格は「20,930円(送料/税込)」だった。
冷蔵庫の必要性が高い生活をしているので5年延長保証(+2,130円)も付けた。基本の1年保証に+4年して計5年の自然故障が保証される(商品価格を保証上限として期間内の通常使用での自然故障を無償修理or交換)。
2022年11月時点でも各モールやショップの価格は概ね2万円前後となっている模様。


クーポンやポイント還元を利用したので、延長保証込みでも実質17,000円くらいでした。
延長保証を付けるかで結構迷ってしまいました。修理費は高くつきますし生活必需品でもあるので、いざという時の”保険”として付けることにしました。
冷蔵庫は1年以内に初期不良が起きなかった場合、その後の2~5年における故障率は結構低いらしいので、追加の保証を付けるのかは考え方次第でしょう。
配送・移動
配送は予定通りに到着して完了。屋内設置場所までの設置・搬入サービスは利用しなかったので、運んでもらったのは玄関まで。
玄関からは梱包の段ボール箱ごとマットの上に乗せ、引きずって設置場所まで運んだ。小型冷蔵庫とはいえ梱包重量は27kg、腰に負担をかけないように安全第一で移動させた。


外箱に「2人以上で荷扱い」と書かれているのですが、配達時は佐川の若いお兄さんが一人で玄関まで運びました。大丈夫なのか到着時に一応確認しましたが。
梱包・包装
冷蔵庫本体の梱包は、外側の包装にダンボール箱、内側を囲む発泡スチロールの枠、さらに本体を包む袋の3段階。
冷蔵室内の取り外し可能な棚やポケットなどは、テープで固定&隙間に緩衝材が挟まれ保護されていた。


梱包の状態は良かったと思います。本体に傷や汚れはなくきれいでした👍
本体・付属品
本体とドア
本体サイズは「幅48cm、奥行50cm、高さ86cm(約)」。重量は25kg。
2ドアの右開きで、上に冷凍室、下に冷蔵室という構成。冷蔵室のドアの方が大きく開く(160度くらい)。ドアの幅は本体の横幅とほぼ同じ。
冷蔵室は本体側が3段、ドア側は大と小のポケットが2つ。各仕切り棚やポケットは取り外しが可能。冷凍室にはドアポケットや棚がない。
天板の耐荷重は30kg。色々と乗せる事も可能。
背面と調節脚
本体背面下部の区画には、圧縮機(コンプレッサー)や電源コード、蒸発皿など諸々が収められている。電源コードは約1.9m。
本体下部の左右前方には高さを微調節できる調節脚が付いている。
庫内サイズ
冷蔵室と冷凍室の広さを自分で測ってみたところ、おおよそ次の表のようだった。
横幅(cm) | 奥行(cm) | 高さ(cm) | |
---|---|---|---|
上段 | 38 | 21 | 15 |
中段 | 38 | 20 | 12 |
下段 | 38 | 12 | 16 |
ドアポケット上段 | 31 | 8 | 8 |
ドアポケット下段 | 31 | 9.5 | 34 |
冷凍室 | 33 | 28 | 17 |
冷蔵室の中段より上の空間奥には、排水口と水滴を誘導するための溝・スロープがある。そのため、仕切り棚の上段と下段で使える実用上の奥行は20~21cm程度。棚から迫り出してもいいなら奥行+1~2cm。
下段は、本体背面下部の圧縮機などの区画に圧迫されて、ドアポケットに干渉せずに実用できる奥行は12~13cm程度しかない。
ドアポケットの下段には1Lの紙パック(例えば牛乳)だと4本、1.5Lのペットボトルだと3本くらいを並べることができる。
冷凍室には仕切り棚やドアポケットがないため、サイズそのままを利用できる。
付属品
付属品は「取扱説明書(保証書付き)、製氷皿(12個取)、卵ケース(6個分)、霜取り用ヘラ、仕切り棚(×2)、冷蔵庫下段用のフリーケース(×1)、冷蔵室ポケット(大と小が各1個)」。


直冷式の冷蔵庫は初めてです。背面の圧縮機が剥き出しなのと、冷蔵室内の排水口が印象的でした。
使い勝手
冷え具合と温度調節機能
温度は温度調節ダイヤルで「0~7」の8段階に変更できる。
目盛 | 使用例 | 冷蔵室 | 冷凍室 |
---|---|---|---|
0 | 運転停止、霜取り | 停止 | 停止 |
1~3 | 冷えすぎ 周辺温度が低いとき | 約5~8℃ | 約-14~-18℃ |
4 | 通常使用 | 約3~6℃ | 約-18℃ |
5~7 | 氷を作るとき 周辺温度が高いとき | 約2~5℃ | 約-18~-22℃ |
7月~9月にかけて室温25~34℃くらいの室内にて目盛「4」で使用したところ、冷蔵室・冷凍室共に問題なく冷却できていた。
水道水を凍らせる分には目盛を「5~7」にする必要はなかったが、アイスの場合は必要になるかも。
本格的に気温が下がる冬場なら室温にも依るだろうが、目盛「1~3」で使うこともできると思われる。
動作音・騒音
圧縮機(コンプレッサー)が駆動・運転しているときは、ある程度の騒音が発生する。動作が安定している際の音はかなり静かで、たまに「コポコポ」とか聞こえるくらいでほとんど音がしない。
基本的な動作は、「数分間のコンプレッサー駆動(騒音)」→「数十分間の安定(静か)」→「コンプレッサー駆動」の繰り返し。
駆動時の音は、動き始めに「ポンッ」と軽い音がして、その後「ブーン」という音が続く感じ。
騒音レベル
スマホの騒音測定アプリで測定したところ次のような結果になった。
対象 | 音量 |
---|---|
室内 | 16~21dB |
JR085HM01WH(安定時) | 16~22dB |
JR085HM01WH(駆動時) | 20~28dB |
電子レンジ | 46~50dB |
換気扇(レンジフード) | 40~48dB |
水道(中~強) | 33~56dB |
取扱説明書の製品仕様によると安定時の音は「26dB」。スマホアプリでの計測結果は誤差が大きいと思われる。
あくまで個人的な感想になるが、騒音のレベルは「安定時はほぼ聞こえないレベルで静音」「駆動時は電子レンジや換気扇の1/2~1/3くらい」といった感じ。音の性質も特に不快な類ではない。


総じて動作音は気になりませんでした。ダイニングキッチンに設置した場合だと、他の家電とかの方がはるかにうるさいので。
薄い壁やドア一枚を隔てるだけでもだいぶ音が静かに感じます。設置場所によっては、衝立やパーティションなどの仕切りを間に置くことで快適になるかと思います。
冷蔵室


冷蔵室は容量60Lということで余裕がなく狭い。ただ、冷蔵庫に入れるものと組み合わせを厳選すれば実用上は特に問題なく、意外と快適に利用できている。
上段と中段の仕切り棚はそのまま利用しているが、下段のフリーポケットは使わなくなった。ただでさえ実用できる奥行が12cm程度しかない下段にフリーポケットの容器を入れるとさらに狭くなるため。
使っていて思う最大の欠点は「屈まないといけないこと」、これに尽きる。以前は400Lクラスの大きくて背の高い冷蔵庫を使っていたので実感しやすかった。


狭いので重ねることができて空間的に無駄の少ない四角いタッパー的な保存容器を多用するようになりました。
冷凍室


収納について
冷凍室は25Lで狭いといえば狭いのだけど、重ねて隙間なく入れることが可能で、仕切りなどもないため、想像よりたくさん収納できる感じだった。
常備・冷凍保存している「肉類(1~2kg)、ごはん(3~4食)、蒸し大豆(200~300g)、製氷皿(12×1~2皿)」くらいなら充分な広さだった。とは言え、あくまで「横幅33×奥行27×高さ18cm」程度のため収納量は限られる。
霜取りについて
直冷式では冷凍室に発生する霜を除去する「霜取り」が必要。間冷式(ファン式)では無用の霜取りがどの程度の頻度で必要になるのか少し気になっていた。
使い始めて1ヶ月半くらい経った時点で、厚みが1~2mm程度の霜が冷凍室のドア以外の面に部分的にできていた。霜取りの目安は説明書によると「1cmほどついたら」とのこと。霜が厚い場合は冷蔵庫の運転を停止して、霜が柔くなったところをヘラで取り除くらしい。
霜が薄いうちなら冷凍室の中身はそのままに運転も止めず、蒸しタオル(水で濡らしてレンジでチンして温めたタオル)で拭き取って簡単に除去できるとのことで試してみた。すると、概ね2~3分程度で予想より簡単に霜取りすることができた。
冷蔵庫全体の運転を止めて霜取りするのは手間と時間がかかり面倒くさいため、霜が厚くなる前に霜取りした方が総じて楽そうだった。7月~10月にかけての蒸しタオルでの霜取りは2回で済んだ。


霜取りって面倒くさいのかなと思っていましたが、案外そうでもなかったです。
このあたりは冷凍庫の使用頻度や使い方も関わってくるのだと思います。
細かいこと
- 冷凍室周囲の天板や外側はひんやり冷たくなる。
- 蒸発皿は7月~11月に使った範囲では、水があふれたり多く貯まった状態が続いたりしなかった。しっかり蒸発してるぽい。
- ドア開閉はスムーズ。締まり具合(パッキン)も特に違和感なくぴったり。
- 冷凍室ドアの引手は上側にある方が便利だと思った(下側にある)。
- ドアの開けっ放しを防ぐアラーム・ブザーなどのお知らせ機能がない(1回やらかした)。
まとめ
自分のニーズに合っていたこともあって、満足感の高い良い買い物でした😊👍
冷蔵庫の肝である「冷蔵・冷凍」という必要最低限の機能を低価格で実現していると思います。
安さも魅力ですが、基本の作りがしっかりしている点も好印象でした。動作や作りに不安を覚えるような”変”とか”怪しい”ところは特にありませんでした。
必要最低限の機能でなるべく安く済ませたいならMAXZENの冷蔵庫は良い選択肢の一つになるかもしれません。
MAXZENの直冷式冷蔵庫
以下にMAXZENブランドの直冷式の冷蔵庫をリストアップしています。
この一覧は、2022年11月に確認したMAXZENブランドでラインナップされている冷却方式が「直冷式」の冷蔵庫となります。容量は46L~173L、ドアは全て右開きです。
各製品は細部に小さな違いはありますが、基本的には大手メーカー品のような最新機能や高機能が付いていないシンプルな冷蔵庫(冷凍庫)となっています。
生活スタイルや好みに合わせて冷蔵室・冷凍室の各容量や配置を選択すると良いかと思います。
家電設置サービスについて
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど各ECモールの『エクスプライス(XPRICE)』のショップ(MAXZENの親会社・販売元)では「家電設置サービス」が提供されています。
追加料金は掛かるものの、設置サービスを利用すれば室内の設置場所まで冷蔵庫を搬入・設置してもらえます。大きめの冷蔵庫を買って搬入・設置可能な人員を確保できそうにない場合に便利です。
買い替えの際など、古い冷蔵庫のリサイクル回収も可能となっています。
- 出品者プロフィール
※Amazon店では出品者プロフィールページ内にあるアコーディオンメニューの「ヘルプ」の項目に家電設置サービスの利用方法に関する記載があります。
商品注文時に送られてくる「家電サービスヒアリングシート」に回答して利用するようです。
46L、1ドア
容量46Lの一番コンパクトな1ドアのミニ冷蔵庫です。ホワイトカラーの型番は『JR046ML01WH』、ガンメタリックは『JR046ML01GM』。
冷凍室はありませんが、製氷室が付いています。
85L/87L、2ドア
容量85L/87Lの2ドア冷凍冷蔵庫です。上部に冷凍室、下部に冷蔵室。
容量85L(冷蔵60L、冷凍25L)でホワイトの『JR085HM01WH』は当記事でレビューしたものです。
また、容量87L(冷蔵61L、冷凍26L)でホワイトの『JR087ML01WH』、ガンメタリックカラーの『JR087ML01GM』もあります。
両者の主な違いは容量と駆動音。駆動音が85Lの方は26dB、87Lの方は40dBとなっています。価格や他の要素は似通っているようです。
容量は少し小さくなりますが静音ぽかった85Lの方を選択しました。
92L、1ドア
容量92Lで1ドアの冷蔵庫。冷凍室はありませんが、氷を作れる製氷室が付いています。カラーはホワイト。
冷凍機能を必要としないなら、広めの冷蔵室と低価格が魅力です。これも良い感じだったので買う時に結構迷いました。
112L、2ドア
容量112L(冷蔵87L、冷凍25L)の2ドア冷凍冷蔵庫です。型番はホワイトが『JR112ML01WH』、ガンメタリックが『JR112ML01GM』。
当記事でレビューした85L製品より冷蔵室が1.5倍弱大きいです(冷凍室の容量は同じ)。少し大きめを望むならこちらも良いと思います。
117L、2ドア
容量117L(冷蔵87L、冷凍30L)の2ドア冷凍冷蔵庫です。型番はホワイトが『JR117ML01WH』、ガンメタリックが『JR117ML01GM』。
容量が近い112L製品との違いは、容量の他に冷蔵室と冷凍室の位置があります。本機は冷蔵室が上部、冷凍室が下部に配置されています。冷蔵室を使う機会が多いなら使い勝手が良いかもしれません。
138L、2ドア
容量138L(冷蔵98L、冷凍40L)の2ドア冷凍冷蔵庫です。型番はホワイトが『JR138ML01WH』、ガンメタリックが『JR138ML01GM』。
上部に冷凍室、下部に冷蔵室の配置になっています。
140L、2ドア
容量140L(冷蔵87L、冷凍53L)の2ドア冷凍冷蔵庫です。型番は『JR142HM01WH』。カラーはホワイト。
117L製品に比べて冷凍庫が「+23L」と大きいのが特徴です。冷蔵室上部、冷凍室下部。
157L、2ドア
容量157L(冷蔵109L、冷凍48L)の2ドア冷凍冷蔵庫です。型番はホワイトが『JR160ML01WH』、ガンメタリックが『JR160ML01GM』。
上部に冷蔵室、下部に冷凍室の配置になっています。
168L/173L、2ドア
容量168L(冷蔵120L、冷凍48L)と173L(冷蔵123L、冷凍50L)の2ドア冷凍冷蔵庫です。型番は168Lの方が『JR168ML01WH』、173Lが『JR173HM01WH』。どちらもホワイトカラーです。
容量に少し差がありますが、主な違いは冷凍室と冷凍室の配置です。168Lの方は上部に冷凍室、下部に冷蔵室。173Lの方は上部に冷蔵室、下部に冷凍室となっています。


以上、MAXZEN『JR085HM01WH』のレビュー記事でした!