更新日を変更せずに記事を更新できるWordPressプラグイン『WP Last Modified Info』の設定・備忘録記事です。
ブログ記事に表示される日付は、投稿日に加えて更新日もあると、その記事の情報の鮮度などが分かりやすくて便利です。
しかし、記事のちょっとした修正やメンテナンスで、内容に大きな変更がないのに日付が更新されてしまうと都合が悪い事もあります。そのような場合に便利なプラグインです。
基本情報
『WP Last Modified Info』は、記事の更新日を変えたり、記事の更新日変更を無効にする機能をもったプラグイン。
WordPressで言うところの「投稿(Post)」「固定ページ(Page)」の更新日を自由に設定できるようになる。
また、オプション設定で記事に「投稿日/更新日/著者」などを表示する事も可能。記事が更新された際のメール通知や、日付に関する構造化データの出力もできる模様。
基本的な使い方
- WordPress:5.5.1
- WP Last Modified Info:1.7.2
- テーマ:Cocoon 2.2.3
インストール
一般的なプラグインと同じ様に、WordPressのプラグインディレクトリから自動でインストール可能。
「管理画面」→「プラグイン」→「新規追加」→「WP Last Modified Info」で検索。あとはインストール&有効化でOK!
インストールすると、基本的な機能である「最終更新(Last Updated)」の項目が、投稿/固定ページのエディターに追加される(初期状態だとエディターの右側メニューに追加されてました)。
ブロックエディター
ブロックエディター(Gutenberg)では、上記画像のように「Last Updated」のメニューが追加される。
鉛筆アイコンをクリックしてメニューを展開。「日時」と「Disable Update(更新無効=更新日を変更しない)」をお好みで変更してOKボタンを押す。
この設定は、エディターページの更新ボタンを押した時に適用される。
更新日を変更したくない場合は、「Disable Update」にチェックを入れるだけです。
クラシックエディター
クラシックエディターでは、メニューの「公開」に「Updated on」の項目が追加される。
「Edit」のボタンから展開して、日時と「Disable Update」を設定すればOK!
クイック編集
投稿/固定ページ一覧のクイック編集項目にも、日付変更と「Disable Update」のチェックボックスが追加される。
クイック編集でカテゴリーやタグを変えた時に、無駄に更新日が変わるのを防げるのは意外と便利です(≧∇≦)b
投稿/固定ページ一覧の表示
『WP Last Modified Info』での更新日の変更を無効化する機能は、記事毎に設定されるらしく、投稿一覧や固定ページ一覧に「Last Modified」の項目が追加される。
更新日の変更が無効化されている状態だと、ロックされた状態の南京錠アイコンが、投稿/固定ページの一覧に表示される。
この記事毎の設定は、オプション設定の「Tool」にある「Check/Un-Check Disable Update Option」で一括変更も可能。
設定関連
設定画面には、「管理画面」→「設定」→「WP Last Modified Info」からアクセス。もしくは、「管理画面」→「プラグイン」→「WP Last Modified Info(Settings)」から。
Post Options
- Enable for Posts/Pages on Frontend
- Last Modified Info Display Method
- Last Modified Info Format for Posts
- Last Modified Info Date Time Format
- Published Time & Modified Time Gap
- Display Last Modified Author Name
- Disable Output on these Archive(s)
- HTML Template to Display on Posts
投稿/固定ページに設定したテンプレートで更新情報を自動表記する設定。
「投稿日/更新日/著者名/URL」などの表示項目や、表示する位置・形式・文言・アーカイブの種類もいろいろ変えられる。
「Enable for Posts/Pages on Frontend」がグローバルスイッチ(大元のON/OFF)。初期状態だと無効。
エディターに追加される「Modified Info」の「Disable auto inser on this post」をチェックすると、その記事には上記の更新情報が自動で追加されなくなる。
このセクションの機能は、テーマで充分なため利用していません。
表示形式を手軽に変えたい際には良いかもしれません。
Template Tags
前述「Post Options」と同様のテンプレートを、使用しているテーマに追加/置換する設定。
テーマのsingle.phpやpage.phpなどを編集して、デフォルトの日付更新設定を変更できるとのこと。
Returns the last modified info
<?php if ( function_exists( 'get_the_last_modified_info' ) ) { get_the_last_modified_info(); } ?>
Displays/echos the last modified info
<?php if ( function_exists( 'the_last_modified_info' ) ) { the_last_modified_info(); } ?>
Schema Options
構造化データを出力する設定。
- Default Mode(CreativeWork)
- Inline Mode(MicroData)
- Compatibilty Mode(Advanced)
- Disable Schema Markup
テーマ側で出力しているのでDisableを選択。
Notification
記事の更新をEメールでの通知する設定。定型文や送り先・条件などを決められる。
投稿者が複数いる場合には役立つかも。
Misc Options
その他の設定。
- Show Modified Info on Admin Bar
- 管理バーに更新情報を表示
- Change Original Time to Modified Time
- 投稿日を更新日に変更
- Default Admin Post Sorting Order
- 管理者画面での並び順を「デフォルト/新しい/古い」順に変更
- Default Frontend Post Sorting Order
- サイトの記事の並び順を「デフォルト/新しい/古い」順に変更
- Custom CSS Code (if required)
- Delete Plugin Data upon Uninstallation
- プラグインをアンインストールする時にデータも削除する
テーマの機能で事足りているため全て無効にしている。
プラグインを削除する時に備えて、「Delete Plugin Data upon Uninstallation」だけは有効化しておいてもいいかも。
まとめ
オプション機能も色々と付いていますが、基本の「更新日の変更」&「更新日変更の無効化」がシンプルで使いやすく、ちゃんと機能したので有用なプラグインだと思います。
メンテナンスで記事をちょっと修正したいなと思った時に、更新日が変わってしまうと困るんですよね。
特に各種一覧ページでの記事の並び順を、最新更新日順にしている場合は、中身が変わっていないのにトップに上がってくるので厄介!記事を更新するモチベーションにも関わるので意外と重要なのです。
テーマ『Cocoon』の「更新日の変更」オプションが、2020年7月正常に機能しなくなって2ヶ月以上経つので導入してみました。【※追記】修正されたようです。
記事に表示される最終更新日や、記事の並び順を整えたいという時に、使ってみるといいかもしれません。