2018年6月から7月にかけて動画配信サービス「dTV」の31日間無料おためしを体験してみたので登録・解約・使い心地などをまとめたレビュー記事です。
「dTV」とは?
「dTV(ディーティービー)」とは、エイベックスが運営し、NTTドコモが提供しているVODタイプの動画配信サービス。月額500円(税込540円)の定額料金で、国内外の映画・ドラマ・アニメ・ミュージックビデオ・カラオケなどを視聴できる。
ラインナップされているコンテンツは、大別すると「見放題(追加料金無し)」と「レンタル(追加料金有り)」の2種類に別れていて、新作などは月額料金とは別に個別のレンタル料を払って視聴できるものが多くなっている。
本記事では、無料お試し期間を利用した際の「登録・解約・使い心地」などが実際どんな感じだったのかをレビューしています(試用期間:2018年6~7月)。
dTVの特徴・仕様
- 月額料金:税抜500円(税込540円)
- 配信作品数:12万以上(※)
- 支払い方法(月額料金):ドコモ ケータイ払い、クレジットカード/デビットカード(VISA、MASTER、JCB、AMEX)
- 支払い方法(個別課金):ドコモ ケータイ払い、dポイント/ドコモポイント、クレジットカード/デビットカード、クーポン
- 契約期間:一ヶ月単位(毎月1日から末日までの日割り計算なし)
- 契約更新:解約しない限り毎月1日に自動更新(課金)
※配信作品数について「12万作品」という風に宣伝されているが、これはカラオケ・ミュージックビデオ・ニュースなど細々としたものなども含めた込み込みの数字らしいので、控えめに見ておいたほうが良いかも(;´∀`)
- 画質:SD/HD/4K
- 対応デバイス:PC(Windows/Mac)、スマホ/タブレット(Android/iOS)、スマートテレビ/レコーダー (対応機種一覧)
- 登録可能デバイス数:5
- 同時視聴デバイス数:1
- アプリ:有り(Android/iOS)
- ダウンロード機能:有り(Android)
- 吹替/字幕選択:有り(対応作品のみ)
- 再生速度選択:1.5倍、2倍速(※スマホ、タブレットのみ)
無料体験登録の方法
他の動画配信サービスと似たように「dTV」でも無料でのお試し利用が可能。登録にはクレジットカード(デビットも可)が必要な点も同じ。 「無料お試し登録」のように謳っていても妙な縛りがあって「実際は無料と言えないのでは?」というようなサービスも存在したりするが、dTVでは「ちゃんと無料(お金が掛からない&解約もサクッとできる)」での体験/試用が可能。
基本的にはドコモの「dアカウント」を作成して「dTV」サービスを利用するという形になる。用意するのは適当なメールアドレスとクレカ。手順は以下の通りで、数分以内に終わる簡単なものだった。
dTVにアクセス
※以下スクリーンショット画像は「dTV
まずは「dTV」のサイトにアクセスして、大きく表示されている「無料おためし」ボタンをクリックすればOK! 自分はパソコンのウェブブラウザ(FireFox)で登録したが、Android/iOSアプリでも基本的な手順は同じ。
登録手続き
前述の通りドコモの「dアカウント」を使うことになるので、アカウントを持っているなら「ログイン」。持っていないなら「ドコモのケータイ回線を持っているor持っていない」のどちらかを選択してアカウントを作成していく。
メールアドレスの入力
連絡先用として適当なメールアドレスを入力するか、「google+」「Yahoo!Japan」「Twitter」「Facebook」「docomo」のアカウントからもメアドの引用が可能。 入力・送信するとワンタイムキーが載ったメールが届くので手続を進めていく。
登録情報の入力
次にアカウント用の個人情報などの入力を進めていく。クレジットカード番号なども含めた登録を行うことになるので、パスワードは安全度が高くなるように長くて複雑で予想できないものにしておきたい。入力が終わったらページ下部のボタンから確認画面に移動して、内容確認画面でしっかりと確認。
間違いがなければ、利用規約・注意事項を確認して登録完了!登録し終えるとすぐにdTVを見れるようになる(おすすめ作品を表示するための設定があるけどキャンセルしてもOK)。
無料期間の確認は、PC/スマホ/タブレット共通で上部メニュー「アカウント>契約状態/ご利用履歴」から見ることができる。
解約/退会の手続き
この手の定額サービスだと解約手続きがやたらと「煩わしい/難しい/分かりにくい」ものもあるようだが、dTVの手続きは登録と同じように「サクッと解約/退会できる」ので、良心的な感じではあった(本来これが当たり前なんだろうけど)。
無料会員登録の期間が終了すると自動で有料会員へと移行して課金されるため、継続/更新したくない場合は無料期間中の解約を忘れずに行いたい(※解約は無料期間ギリギリの当日でも間に合うが、dTVのメンテナンス中はできないので注意)。
備考として、dTVでは定額料金が日割り計算されないので、無料期間の終了日が月の後半や月末付近だとちょっとモヤッとする点に注意したい。例えば28日から有料会員に移行すると28~31日の4日間で1ヶ月分の540円を取られるので、継続するつもりでも時期によっては一旦解約して、翌月の1日に再度登録するというのも有りっちゃ有りかも?
退会ページにアクセス
手続き内容を選択
手続きページでは「契約状況」「手続き内容」「注意事項」を確認していく。「dTVを解約する」と「dTVの注意事項に同意する」にチェックを入れて「次へ」ボタンを押せばOK!
手続き内容を確認
解約手続きに伴う注意・確認事項のページが表示されるので、内容を見てから「次へ」ボタンを押して進行。
解約完了
最後に手続内容の最終確認ページが表示されるので、ページ下部に設置されている「手続きを完了する」ボタンを押せば解約手続きが完了!
内容を確認してチェックしていくだけなので2~3分ですぐ終わった。たっぷりと31日間の無料体験をさせてもらい、月の下旬だったのでテストも含めて解約手続きをした。
dTVの良いところ
見放題コスパが良い
dTVを実際に使ってみて一番のメリットは、月額料金「500円(税抜)」という低価格で幅広いジャンルの作品を視聴できるコストパフォーマンスの良さになりそうだった。 これは「追加料金を支払わずに見れる見放題作品のみを視聴するのならば」という条件付きになるけれど、ラインナップされている作品数からすると悪くない感じだった。
- 洋画:1844(845)
- 邦画:808(460)
- アニメ映画:285(141)
- TVアニメ:380(365)
- 国内ドラマ:306(240)
- 海外ドラマ:424(202)
- 韓流・華流:214(189)
- フィットネス:46(46)
- 教養・バラエティ:203(201)
- シアター:30(30)
- ショートショート:725(725)
他にも「音楽(ミュージックビデオ)」「カラオケ」「ニュース(テレビの短時間ニュース)」「ムービーコミック(スライドショー表示される漫画の絵に声優さんが声をあてている)」なども見ることができる。 ※作品数やラインナップは時期により変動すると思われるので要確認。
配信されているコンテンツは流動的(定番系や目玉作品だと常設ぽいのもあるが、月ごとに更新されるものも多いみたい)なので作品別の言及は避けるが、自分としては海外ドラマがもうちょい欲しいところだったなあ。
国内ドラマや邦画に関しては数をそのまま見ればいいけど、洋画や海外ドラマは「吹替」の有無でも好みが別れる。さらに、海外ドラマだとシリーズ(シーズン)が全部ラインナップされているかも重要(一気見できるか)なので、数がもっと多ければ良かった。
dTVは国内ドラマや邦画などの国内作品に強いようなので、メードインジャパンな作品が好きな人にはおすすめできるかも! あと、上記の数字を見れば分かるが宣伝文句「12万作品」は、音楽系とかニュースで”盛った”数値と思われるので見栄っ張りな感じがした(;´∀`)
FOXチャンネルを見れる
見たい時に見たい作品を見れる「VOD(ビデオ・オン・デマンド)」形式ではないが、リアルタイム配信で比較的新しいドラマやアニメを見れる「FOXチャンネル」を見ることができる点も良かった。
2018年7月には「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」「BONES」「LAW&ORDER」「シプソンズ」などの新しいシーズンが放送されていて良さげだった。
基本的な利用に大きな不満がなかった
細かい部分だと色々あったけど、他の動画配信サービスと比較しても基本的な利用(ログイン、読み込み時間、検索、マイリスト、メニューまわり、その他)についての大きな不満がなかったのは良かった。当たり前だけど大事なところではあるからなあ。
dTVの難点
絶対にダメという感じはなかったのだけど、気になる部分がちょくちょくあったので重箱の隅を正直に突いていこうかと思います(;´∀`)
メンテ中に見れない
dTVでは月に1~2回程度、深夜から早朝にかけて8時間前後のメンテナンスが行われるようだが、その間「dTV」コンテンツを視聴できなくなる点。メンテは仕方ないことだし、月に1~2回で利用者の少ない時間帯を選んでもいるのだろうけど、8時間くらい見れなくなるのはちょっと痛いところ。
同時視聴が1デバイス
使用登録できるデバイス数は「5」だけど、同時に視聴できるデバイスは「1」。お一人様専用であったとしても、PC/スマホ/タブレットで同時視聴できないのは地味に不便なこともあった。
会員ランク限定で見れない作品がある
dTVには契約の加入期間による「dTV会員ランク」なるものが存在しているが、無料体験中の「ブロンズ会員(一番下)」だと「見放題」作品の一部に見れないものがあった。
有料会員になると「シルバー会員」となって、会員ランクにより見れなくなる作品は無くなるらしい。この制限は作品一覧には表示されず、作品の詳細ページを開いて初めて分かるので、何だかガッカリしちゃう罠だったなあ(;´д`)トホホ…
レンタル作品が割高
追加料金を払って視聴できるレンタル作品が全体的に割高だった。ただし、レンタル作品の課金には「dポイント」が使えるので、ドコモのクレジットカード「dカード」や携帯電話などを利用している人には、お得感がありそうだった。
Androidアプリが重い&常駐
デバイスのスペックにもよるだろうが、他の動画配信サービスなどのアプリに比べると、dTVのAndroidアプリは動作が重い印象だった。視聴や不正終了などのトラブルは自分のスマホ・タブレットではなかった。
また、地味なところだが、アプリを閉じてもバックグラウンドに常駐してメモリを食ってしまうので、手動で終了させるのが面倒くさかった。
まとめ
「Hulu」「Nextflix」などを定期的に利用している管理人がdTVの無料お試しを体験してみましたが、総合的には「まあまあ良い」という感想になりました。
自分が好きなのが「洋画、海外ドラマ、アニメ」で、特に洋画と海外ドラマは「吹替派」なのもあって、無料体験した18年6月~7月の期間だと相性がいまいちだったのも響いたように思います。
この手のサービスは、配信されている作品が流動的(ほぼ常設作品もあるが)でタイミングや好みによる相性もあると思うので、上手いこと見たい作品がある時期だけ利用するというのも手になりそうです。dTVはどちらかというと日本国内作品のラインナップが充実しているようなので、邦画・国内ドラマが好きな人にはおすすめできそうでした。
また、元々はドコモ契約者用のサービスだったということで、dポイントが貯まりやすい環境の人は最新のレンタル作品なども見やすくて相性がバッチリでしょうね。
1ヶ月単位で契約できる動画配信サービスとしては割安で無料作品も多くあり、契約・解約も明瞭&簡単ということで、配信中のリストを確認して興味のある作品があったら、とりあえず無料体験してみるのもいいかもしれません。