ギリシャ神話からクトゥルフ神話まで、世界の神話に登場する109の神々が紹介された初心者にもわかりやすい文庫本【「世界の神々」がよくわかる本】のレビュー&感想記事です。
作品情報
- タイトル:「世界の神々」がよくわかる本
- サブタイトル:ゼウス・アポロンからシヴァ、ギルガメシュまで
- 著者:東 ゆみこ 監/造事務所 著
- 出版社:PHP研究所
- ジャンル:神話、ファンタジー、雑学
- 発売日:2005年12月
- 価格:文庫700円、Kindle600円
作品内容
収録されている神話と神の数
【「世界の神々」がよくわかる本】では、宗教や日本神話などを除いた有名な世界の神話7種類から「109」の神々(英雄)が紹介・解説されている。登場する神話一覧は以下。
- ギリシャ神話(16)
- 北欧神話(16)
- ケルト神話(14)
- インド神話(16)
- メソポタミア神話(15)
- エジプト神話(16)
- クトゥルフ神話(16)
- Another Story(14)
各項のページ構成
各神話の主神や有名な神については、ページ一枚を使った大きめの綺麗なイラスト付きで、その神の成り立ちや関連エピソードが4ページくらいに渡って解説されている。
「ゼウス、オーディン、ク・ホリン、シヴァ、ギルガメシュ、ラー、クトゥルー」などは大きなイラストでイメージを掴みやすくて良い。
出典:「世界の神々」がよくわかる本 | 東ゆみこ監修 造事務所著 | 書籍 | PHP研究所 150~151ページより
その他の神になると、イラストが半ページで解説ページ数も1~2ページに減少。イラストは全体の半分くらいに載っているようだった。
解説の中身
取り上げられている神は、各神話の代表格が中心になっている。項目数的に各神話の神を網羅するのは無理だけど、有名所はしっかりと押さえられそうだった。
解説の中身は、その神が「どういう性質・属性なのか」と「関連するエピソードが1~2」という形になっているが、如何せんページ数が少ないので情報量はそれなりといったところ。
総じて入門書・初心者向けな感じはするけど、クトゥルフ神話までカバーしてるので神話好きな人も意外と楽しめそうだった。
まとめ
1項目あたり2~3分でサクッと手軽に読めるので神話の雑学本みたいに楽しむことができて面白い本でした。
紹介される神や関連エピソードは”軽く触れる”程度の内容ですが、神なのに「人間臭い(ノ∀`)アチャーな」各種エピソードはなかなか興味深いので、詳しく知るきっかけにもなってくれそうです。
すきま時間にも読みやすいので、神話にちょっと興味がある人には特におすすめできそうな本でした。