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レビュー

【レビュー&使い方】効果が続く顆粒除草剤『カダン 除草王シリーズ オールキラー粒剤』 

3.5
外箱の正面
3.5

フマキラーの顆粒除草剤『カダン 除草王シリーズ オールキラー粒剤』を購入・使用してみてのレビュー・感想・使い方の記事です。

フマキラーの顆粒除草剤『カダン 除草王シリーズ オールキラー粒剤』を購入・使用してみてのレビュー・感想記事です。
基本的な使い方の記事です。

「既に生えている雑草を枯らす」+「新たな雑草の発生を予防する」という2つの効果をもつ、粒タイプの除草剤です。

【最終更新:2021年8月】
散布から4ヶ月後の状態について追記しました。

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商品概要

外箱と中の袋

『カダン 除草王シリーズ オールキラー粒剤』は、有効成分カルブチレートを用いた粒状(顆粒)の非農耕地用除草剤。

製品のウリとなっているおおまかな特徴は以下。

  • 広く多くの雑草に効く
    • ササ・スギナ・ヨモギ・セイタカアワダチソウ等
  • 事前に散布することで雑草が生えるのを防げる
    • 発芽前なら比較的少ない量で効果があるらしい
  • 既に生えている雑草に対しても枯らす効果がある
    • 大きくなる前の散布が効果的
  • 約3~6ヶ月間効果が持続する
    • 使用環境や対象などの条件に依る
  • 広範囲に撒ける
    • 条件が色々あるので要確認

使用経験がある液体タイプのグリホサートが主成分の除草剤との違いは大きく2つ。

1つは除草効果が持続する点(予防的な散布/散布後も効果が持続)。この『オールキラー粒剤』の場合は、有効成分カルブチレートが地面(土壌)に保持されて雑草の根から吸収されることで、効果が続くということらしい。

もう1つは遅効性である点。散布してから効果が出始めるのに2~3週間掛かる。

商品情報

販売元フマキラー株式会社
製造元株式会社エス・ディー・エス バイオテック
商品名カダン 除草王シリーズ オールキラー粒剤
農薬名オールキラー粒剤 カルブチレート粒剤

2021年2月にヨドバシ・ドット・コムで3kgを購入時の価格は「2,520円(税込)」だった。

オールキラー粒剤は「400g/900g/2kg/3kg/4kg」等がラインナップされているようです。そこそこ多めで割安な3kgを買いました。

アイテムチェック

梱包

ヨドバシの梱包
いつものヨドバシダンボール
段ボール箱を開けたところ
梱包を開けたところ

注文から3日後くらいに予定通り到着。梱包に関しては特にこれといって無し。

外箱

外箱の正面
外箱の正面
外箱の裏面
外箱の背面

外箱は厚手で、上面にはプラスチックの持ち手が付いている。

背面に記載されている日付は消費期限かな?2021年2月に購入して、2025年10月までのものが届いた。

箱と薬剤

外箱を開けたところ
箱をオープン
外箱と中の袋
外箱と中の袋

薬剤の顆粒は袋入り。箱の中にはそれ以外何も入っていない。

外箱は説明書兼、使わなかった分の保管場所にもなるので取っておくのもあり。

顆粒
細かい粒
袋の口をクリップで密封
使わない分は密閉

袋にはチャック・ファスナーのようなものは付いていないので、使わない分はクリップなどで口を留めておきたい。

説明書きによると「使用残りの薬剤は、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管する。」とのこと。

使い方

準備・用意するもの

  • マスク
  • 手袋
  • ゴーグル(保護メガネ)
  • 長袖・長ズボンの服
  • 散布用の容器

こういった除草剤を扱う場合は、薬剤が肌や粘膜に付着したり、吸入するのを防ぐために「マスク・手袋・ゴーグル(保護メガネ)」は最低限必要。

また、袋のままや手掴みだと顆粒を地面に均一に散布するのは難しいため、散布用の容器もあると便利。

散布用の容器として使った水筒
100円ショップの水筒
顆粒を容器に移しかえたところ
水筒に移した薬剤

粒剤を散布するための容器というのもあるようだったが、100円ショップの水筒を使った。

持ちやすくてそれなりの量(数百グラム以上)入る容器なら、ペットボトルや牛乳パックでも代用できると思う。ただ、一箇所にまとまってドバッと出ないように気を付けないといけない。

注意事項

  • すべての植物に作用するため使う場所に要注意
    • 花壇・芝生・畑・水田には使えない
    • 上記の付近で使用する場合は飛散・流入するおそれがないか要確認
  • 河川・養殖池などに飛散・流入するおそれがないか要確認
  • 枯らしたくない植物の根が張った位置から2m以上離して撒く
  • 散布したところには、少なくとも散布当日は人やペットが立ち入らないようにする

箱に書いてある注意書きをしっかりと読んでおきたい。

散布面積の目安

散布時期の目安
散布時期の目安
適用雑草と使用方法
適用雑草と使用方法

なかなか曲者な「散布量・散布面積」に関すること。

使用方法として記載されている1平方メートルあたりの散布量・使用量の目安は上記画像のとおり。

パッケージに大きく書かれている散布可能な効果範囲「1箱で最大○○○㎡」は、「発生前の一年生雑草に使用する目安量の下限」が基準となっている。一応その旨はパッケージにも小さく記載されている。

要するに、既に生えて、ある程度成長した一年生雑草や多年生広葉雑草・多年生イネ科雑草・ササ類を除草しようと思ったら、パッケージに大きく書かれている面積の1/4~1/8くらいになるということ。

一年生雑草(発芽前)5~20g/㎡ 
一年生雑草
多年生広葉雑草
20~40g/㎡ 
多年生イネ科雑草40~60g/㎡ 
ササ類40~50g/㎡ 

例えば、イネ科やササ類も含めた多種の雑草をまとめて退治しようとしたら、1㎡あたり必要な散布量は40g以上になる。

しかし、効果的な散布量については、植生・土壌・気象条件などの環境にも依ると思うので、あくまでも”目安”の域を出ないのだろう。

どのメーカーから出ている除草剤も、この手の「MAX最大値」をデカデカと全面に押し出した、誇大広告紛いの表現が多いですなあ。
用途次第では1㎡あたり5gでも有効なのかもしれませんが。

散布について

  • 対象の雑草が生えている土壌に均一に散布する
  • 雨上がりの使用が最も効果的
    • 地面が乾燥している場合は水を撒いてから散布する
    • 乾燥していると薬剤が地面に染み込みにくいから?
  • 大きくなる前(20cm以下)の散布が効果的
    • 既に大きくなっている場合は刈ってからの散布が効果的
  • 同一箇所に散布できる総使用回数は年2回
    • 他のカルブチレート農薬も含めての回数

雨上がりが効果的ということで、地面が濡れている・湿っている状態で撒くのがポイントらしい。

あと、有効成分カルブチレートは植物の根から吸収されるので、薬剤の粒がなるべく土壌(地面)に付着するように撒いたほうが良いと思われる。葉・枝・茎に付いても意味がない。

粒が飛ばされそうな風の強い日も避けたほうが良いかもしれませんな。

薬剤のきつい匂いとかは特段ありませんでした。

効果を確認

2021年3月下旬~5月上旬の記録です。

  • 散布面積:約50㎡
  • 散布量:約1.3kg
  • 1㎡あたり:約26g
  • 備考:大雑把な計算なので誤差があると思います。

ビフォーアフター1

散布後の雑草の経過

3~4日くらい雨が続いた3月の終わり頃に、雨上がりの隙きを突いて散布。

雑草の種類はよくわからないのだけど、20センチ以上に生い茂っていたのが3週間後くらいには6割以上枯れて、6週間くらい経ったころには9割以上が枯れていた。

上記画像の地面には半端に砂利を敷いているのだけど、薬剤は無事に地面まで届いたようで、除草効果を確認できた

この記事を書いている5月下旬時点では、新たな雑草は生えてきていないようです。
目安量の下限より気持ち少し多め(+20%くらい)でも、うちの環境では効きました。

散布から4ヶ月後

散布後4ヶ月の状態
散布時の条件
  • 時期:3月下旬~8月上旬
  • 散布時の伸び具合:20cm超
  • 散布量:目安量の下限+20%くらい

上記画像は散布から約4ヶ月後の状態。

3月下旬に散布して、5月中旬までに概ね撃退成功。しかし、7月頃から徐々に勢力を取り戻し、そして8月初旬には青々と茂っていた。

雑草が攻勢に出る季節「夏」という時期に加えて、散布タイミングもいまいちだったためか、予防効果は芳しくない結果になった。

復活した箇所に偏りがあるあたり、なるべく万遍なく散布したつもりだったけどムラになっていたのかもしれない。

薬剤は3kg中1.7kgくらい残っています。
次は、雑草を刈るor枯らして勢いを削いだ後に本薬剤を散布して、予防重視な運用を試してみようと考えています。時期は9~10月頃が狙い目のようです。

ビフォーアフター2

散布後の雑草の経過

20cm以上に育ったセイタカアワダチソウ(?)等が生えたエリア。20cm以下が効果的ということだったがチャレンジしてみた。

4週間経ってもまだ黄緑色くらいで粘っている奴らがいてしぶとい!6週間後くらいには弱って色が薄くなったものも多いが、まだ生き残っている猛者も。

しかし、大きくなったやつにもそれなりに効果があるようだった。

次に散布する時は、横着せずに短く刈り込んでから撒こうと思います。先手必勝!
とりあえず、既に生えている雑草を駆除する効果は確認できました。

弱点について

散布方法について
頑張っているセイタカアワダチソウ(?)

既にある程度成長した雑草に効くし、効果が持続する点も良いとは思うが、植木の近くに使えないの弱いところ。

枯らしたくない植木がある庭だと、雑草だけをピンポイントで狙い撃ちできない場合もあると思われるので、他の除草方法との併用が必要。

植木の配置によっては使いにくいケースがありそうです。

散布した雑草に直接効果を発揮するタイプの除草剤が必要になることもありあそうです。

まとめ

3.5
  • 既に生えている雑草の駆除効果は充分
  • 効果が一定期間持続する
  • 液体タイプより散布しやすい
  • 遅効性(=即効性がない)
  • 使える面積の表示が大げさ
  • 散布容器を自前で用意する必要性が高め

散布から約2ヶ月経った時点での評価は、ひとまず「悪くない」といったところです。

散布のしやすさで言うと、液状の除草剤よりも顆粒の方が楽でした。地面に均一に撒くのには少し神経を使いますが、葉や茎を狙わなくていいので楽ちんです。単純に「軽い」ってのも大きいです。

価格は、同種の効果持続タイプの除草剤に比べると「安い~普通」くらいかと思われます。コスパは「効果次第」ですから判然としません。手を出しやすいという意味ではおすすめできるかと思います。

効果が持続するタイプの除草剤なら、雑草退治の手間・回数を減らせそうなので期待しています。今後、どのくらい雑草の発生を予防する持続効果があるのか見ていきたいと思います。

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