【感想/レビュー】海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』

オープニングのタイトル

出典:ゲーム・オブ・スローンズ オープニング | (C) Home Box Office, Inc.
4.5

HBOの大作ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の感想・レビュー・紹介記事です。

2011年から始まり2019年に完結した全シーズンをようやく見終えたので感想です!

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作品情報

タイトルゲーム・オブ・スローンズ
(Game of Thrones) 
原作氷と炎の歌
(A Song of Ice and Fire)
製作年 2011~2019
製作国アメリカ 
ジャンル ファンタジー
キーワード人間ドラマ、中世ヨーロッパ、魔法、ドラゴン
Amazon.co.jp: ゲーム・オブ・スローンズ:シーズン1 (吹替版)を観る | Prime Video
ファンタジーの世界で、貴族が権力を巡り争いあう。そこへ長い冬と古の邪悪な勢力が忍び寄る ...HBOでは、ジョージ R.R. マーティンのベストセラーシリーズ、“氷と炎の歌” をベースにした叙事詩ドラマシリーズのシーズン1をお送りします。(R)2017 Home Box Office, Inc. All Rights ...

作品概要

Game of Thrones | Official Series Trailer (HBO)

「剣と魔法とモンスター」の中世ヨーロッパ風世界で、貴族・諸侯が覇権(鉄の玉座)と生存(ホワイト・ウォーカーの襲来)を懸けて戦う姿を描いた壮大な物語。

1話あたりの制作費が10億円を超えるらしく、画面に映し出されるもの全般のクオリティがAクラスの映画並に高いのが特徴。

物語の大筋は2つ。1つは作中の主な舞台である大陸「ウェスタロス」の王座を巡る貴族たちの権力争い。もう1つは大陸の北部から迫る「ホワイト・ウォーカー」と呼ばれる”氷ゾンビ”みたいなモンスターとの対決。

1話の尺は大体1時間で全8シーズン(73話)。結構グロいゴア描写やヌードなどを含む大人向けの作品となっている。

方向性

おはなし
(←軽い・重い→)
 4.0
ふんいき
(←暗い・明るい→)
3.0
むずかしさ
(←平易・難解→)
3.5
おもしろさ
(知性・好奇心)
3.5
たのしさ
(直感・娯楽)
5.0

戦いや駆け引きの中で登場人物がバタバタ死んでいき、主要キャラさえもひどい目に合う事が珍しくないため、お話は全体的にシリアス寄り。

ただ、重苦しい状態が続きすぎない程度に、雰囲気にめりはりが設けられていて見やすかった。スキャンダラスだったり、ブラックなジョーク、こいつは多分生き残るだろうなと思わせてくれるようなコメディリリーフの存在が救いになっていて、良いバランスだった。

映像クオリティがめっちゃ高いメロドラマ、或いはドロドロMAXの大河ドラマとも言えるかもしれません。

少し後ろめたいのですが、見ているうちに「次は(主要キャラの)誰が死ぬんだろう」って、ワクワクしちゃってました。

評価

ストーリー3.0
キャラクター4.5
イメージ5.0
サウンド4.0

やはりイメージ(画)が強い。フィクションなんだけどリアルな没入感を与えてくれる映像美や迫力で興醒めすることなく楽しめた。

また、血湧き肉躍る世界を描く上では必須となる「暴力(ゴア描写・グロ)」「性(ヌード・ぽろり)」の描写もしっかりしているので見ごたえがあった。下手に隠したり省くと違和感が出ちゃう部分をきちんと表現しているのは良い。

登場キャラクターはたくさんいてそれぞれに因縁がある。話が進むにつれて心情に変化・成長が見られるキャラ、その変化の中でも終始一貫している部分を持つキャラもいたりと、多彩で魅力的だった。

サンサは多くの恐怖と苦痛を味わい、犠牲を払うことで脳天気なお嬢様から見識ある北の女王となった。ハウンドは下卑た犬から孤高の狼となり宿命に殉じた。シオンは勇気と臆病の間で揺れながらも己に課した使命を果たして散った。

衣装・小道具・舞台・ロケーション・CG・etc…全体的にクオリティ高いです。

感想(ネタバレあり)

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ネタバレを含んでいます。未視聴の方はご注意ください。

印象深い戦闘シーン

ブライエニーとハウンドの対決

出典:ゲーム・オブ・スローンズ シーズン4 第10話 | (C) Home Box Office, Inc.
ブライエニーとハウンドのタイマン

戦闘シーンは、お金がかかっていそうな派手な合戦やCGも見事だったが、一番印象に残っているのは「タースのブライエニー」VS「サンダー・クレゲイン(ハウンド)」の壮絶な一騎打ち。

序盤は剣を交えるが、中盤からは金的も辞さないどつき合いになり、最終的には噛み付いたり石でぶん殴ったりと、騎士らしくない泥仕合いになる。女だてらの強戦士ブライエニーと狂犬ハウンド。

実際両者は騎士ではないし、大義も無い。己の矜持のために戦っているから、粗野な戦いっぷりがしっくりくる。子供の意思を無視して親権を争う父親と母親みたいで面白かった。

勝敗は付いたけれど、両者とも目的であったアリアに逃げられ痛み分けになるあたりは、皮肉が効いていて良かった。

魅力的な敵役

ワイルドファイアに焼かれるハイスパロー

出典:ゲーム・オブ・スローンズ シーズン6 第10話 | (C) Home Box Office, Inc.
ワイルドファイアに焼かれるハイ・スパロー

主だった登場人物には大抵「悪」の側面も描かれているから「悪役」とは言わないけど、凶悪な敵役(憎まれ役)もゲーム・オブ・スローンズの魅力だった。

ひたすらに残虐で不遜なお飾り「ジョフリー・バラシオン」。残虐さと強かさ兼ね備えた呪われし落とし子「ラムジー・ボルトン」。下劣な尊大さに毒された義なき老城主「ウォルダー・フレイ」。いい敵役がいっぱいいたけど、一番嫌な感じだったのは「ハイ・スパロー」だった。

自分の邪悪さを自覚して悪事を働く者も怖いけど、自らを心底正しいと信じ切って凶行におよぶ者の方がより怖い。動物的な本能や性分からくる残酷さに、人間的な思考や知性が合わさると非常に危険。

不自由王ブランに!

不自由王ブランに!

出典:ゲーム・オブ・スローンズ シーズン8 第6話 | (C) Home Box Office, Inc.
不自由王ブランを称える!

最終話におけるオチは、ドラマの結末としては結構良かったと思う。

狂王と化したデナーリスが死に、ジョン・スノウは再度追放、世襲を排し諸侯の信任によって選出される新たな王政。解決ではないが決着はついた。この後どうなるか、それはまた別のお話。

しかし、コメディ担当な「サム」「ポッド」「ブロン」が生き残り出世したのは良かったね。ティリオンも!

妄想

『もののけ姫』で『ゲーム・オブ・スローンズ』をやっても面白そうだな、と思ったり。

  • 「デナーリス」→「サン」
  • 「ジョン・スノウ」→「アシタカ」
  • 「北部諸侯(スターク家)」→「エミシの一族」
  • 「ラニスター家」→「朝廷/幕府(ジコ坊)」
  • 「バラシオン家(スタニス)」→「たたら場(エボシ御前)」
  • 「エッソス」→「明/朝鮮」
  • 「ホワイトウォーカー」→「山の神々(祟り神/猪神/猿神)」

犬神・猪神・猿神など山の神々を強い設定にすれば、犬神を従えたサンは、ドラゴンを従えたデナーリスになれそう。猪神が強かったらホワイトウォーカー役も務まるかな。

「グレイジョイ家」は「倭寇勢力」、「ドラゴングラス」は「石火矢」になるかな。妄想が捗る!

まとめ

4.5

『ゲーム・オブ・スローンズ』すごく面白かったです。ウェスタロスを中心とした世界が歴史が本当にあったかのように思えるくらいよく作り込まれていて大満足でした。

ターガリエン家メインのスピンオフ(前日譚)作品も製作が決まっているらしいので期待。

原作小説は未読。一部筋が違う部分があり、登場人物の心理描写もドラマ版より細かいみたいなんで、機会があったら読んでみたいです。

ドラマの視聴方法については、全章を収めたブルーレイ版もあるが、とりあえず見てみるなら動画配信サービスが手軽。

記事投稿時点(2021年5月)では、Amazon Primeでシーズン1~7、Huluで全シーズン、が月額見放題になっていました。

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