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アニメ

【感想/レビュー】TVアニメ『機動戦士Vガンダム』

3.0

オープニングタイトル

出典:機動戦士Vガンダム オープニング |(C)創通 サンライズ
3.0

1993~1994年に放送されたガンダムシリーズのテレビアニメ『機動戦士Vガンダム』の感想・レビュー・紹介記事です。

ガンダムシリーズの新作劇場版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公開記念で無料配信していたので全話視聴。視聴済みですが内容をかなり忘れていたので備忘録も兼ねて感想です!

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作品情報

タイトル 機動戦士Vガンダム
放送期間1993~1994年 
話数全51話 
製作国日本
ジャンルSF、ロボット 

作品概要

1話30分枠のSFロボットアニメ。

舞台は、人類が宇宙に進出・定住して100年以上が経った世界、宇宙世紀153年。

主人公の少年ウッソ・エヴィンが、地球・スペースコロニー・他惑星の支配・資源をめぐる大人たちの争いに巻き込まれ、なんやかんやで人型ロボット『V(ヴィクトリー)ガンダム』に乗って戦う話。

方向性

おはなし
(←軽い・重い→)
 3.0
ふんいき
(←暗い・明るい→)
4.0
むずかしさ
(←平易・難解→)
2.0
おもしろさ
(知性・好奇心)
2.0
たのしさ
(直感・娯楽)
4.0

全体の雰囲気は割と明るい。

登場するキャラクターが敵・味方含めて結構な割合で死ぬ作品だが、コミカルなギャグシーン、少年ウッソがお姉さんキャラに可愛がられるサービスシーンも多くてシリアスには偏重していない。

評価

ストーリー2.0
キャラクター3.5
イメージ4.0
サウンド3.5

物語は面白くない。主人公ウッソをはじめとした主要キャラクターの無茶でおかしな行動により話が展開していく様は『ZZ』のつまらなさに似ていた。

姿形として表現される”キャラクター”ではないが、作中の”世界”を形作っているであろう人々の存在感が希薄なため、主要キャラたちによる独り善がり感が強い。壮大さに欠ける”セカイ系”のような印象。

Vガンダムなど登場モビルスーツ・マシンはカッコ良く魅力的だった。人型であることを始め、「その機構はどうなの?」というものも多いが、浪漫に溢れるマシンが沢山出てきて楽しい。

音関連ではカルルマンの泣き声が厄介でした。他キャラの台詞が聞き取りにくいほどに大音量で泣き続けるため耳障り!

感想(ネタバレあり)

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ネタバレを含んでいることがあります、未視聴の方はご注意ください。

カテジナさん

狂気のカテジナさん

出典:機動戦士Vガンダム 最終話 |(C)創通 サンライズ
私のために戦いなさい!

ラスボス、カテジナさん。いい悪役っぷりだったけど、少し不憫でもあった。

ウッソに「高嶺の花のような憧れのお姉さんでいてほしい」という幻想をぶつけられたときの、カテジナさんの反応「男の子のロマンスになんで私が付き合わなきゃならないの!」が良かった。

男たちに押し付けられる幻想にうんざりしながらも、その幻想を利用しないと自分を確立できず、場当たり的な打算と歪な人間関係の果てに壊れてしまう悲劇。

サービスシーン

ウッソとジュンコさん

出典:機動戦士Vガンダム 第13話 |(C)創通 サンライズ
ジュンコさんにはさまれるウッソ少年

ウッソに対するサービスシーンが多いのも印象に残った。

ウッソは「マーベット、シュラク隊、ルペ・シノ、カテジナ」たちお姉さんキャラに、”ぱふぱふ”してもらったりして可愛がられる。

シリアスなシーンと、少年の心に刺さりそうなちょっぴりエッチなシーンの落差が乙。ウッソも色々と辛い思いをしているので、このくらいのお色気ご褒美はあって良いのかもしれない。

また、この”お色気”が大人たちの狂気を表す演出として機能している点も面白かった。

カテジナさんがウッソを惑わすために恋心を利用したり、部下に”あぶない水着”を着せるのは分かりやすい。その他、ルペ・シノのウッソに対する異様な執着心など。

大人たちの異様な特攻精神(自爆攻撃)の旺盛さと合わせて、秀逸な狂気演出だった。

ビーム兵器

オープンニングでのVガンダムとビームシールド

出典:機動戦士Vガンダム オープニング |(C)創通 サンライズ
オープニングでのVガンダムとビームシールド

宇宙世紀の技術の進歩を感じられて面白いビーム兵器(ミノフスキー粒子関連技術も)。

『Vガンダム』では初代ファーストガンダムの時代に比べてビーム技術を用いた装備が拡充している。「ビーム・シールド」に「ビーム・ローター」、2つ合わせて刃の長さを伸ばした「ビーム・サーベル」、V2ガンダムの「光の翼」、リーンホースなど宇宙艦の艦首に展開する大型ビーム・シールドなどが登場。

ガンダム以外の量産機にもビーム・シールドが普及して防御力が上がっているため、(特に序盤~中盤の)モビルスーツ戦では「敵のジェネレーターを爆発させずにどうやって倒すか」という制約が発生しやすくなっていた(終盤は大味になっていくけど)。

過剰な火力や狙い所次第では、ジェネレーター(核反応炉)を爆発させて周囲に大きな被害をもたらしてしまう。単に使える武器が制限されるだけでなく、撃破の仕方まで考慮しなければならないのは、戦術的に面白い。Vガンダムのパーツを分離して体当たりさせるなど、奇抜な戦術が描かれていた。

ビーム・シールドの登場は、劇場版の『機動戦士ガンダムF91』からだそう。

人間模様

手前からカテジナ、ウッソ、シャクティ

出典:機動戦士Vガンダム 第14話 |(C)創通 サンライズ
カテジナを追うウッソ、その後ろに佇むシャクティたち

ウッソは決してダメ男でもダメ夫でもないのだけど(すごいやつだよ!)、「カテジナ←ウッソ←シャクティ」の関係を見ているとなんだかメロドラマのようだった。

女房子供(シャクティ/カルルマン/フランダース/ハロ)がいるのに、きれいなねーちゃん(カテジナ)の尻を追いかけ、結局相手にされないステレオタイプな浮気性のダメ男、みたいな。

「セイラ、マチルダ、エマ、レコアetc…」、主人公の少年が憧れるきれいなお姉さんキャラは旧シリーズにもいたけど、ここまであからさまなのは逆に面白い。

きれいな女性を見ると、ウッソはすぐ幸せになってしまいます。
突然、お店の前にギロチン台が作られ、ベスパは平和な港町の人々まで従えようとするのです。そこでウッソは再び戦います。
次回、機動戦士Vガンダム「ギロチンを粉砕せよ」、見てください!

出典:機動戦士Vガンダム 第11話 次回予告 |(C)創通 サンライズ
シャクティによるストレートな指摘。ネタバレ全開の次回予告には趣があった。

まとめ

3.0

Vガンダムに対しての感想は、総じて「いまいちだけど好き」といったところです。

しらけてしまう部分もありましたが、やたら変形・合体するモビルスーツ、龍っぽいモビルアーマー、バイク型戦艦など、ロマン溢れるおもしろマシン満載で見どころもたっぷりありました。

教訓を得ることやSF的な面白さを求めず…と言うか、ファーストガンダムやZガンダムのような面白さを期待してハードルを上げなければ楽しい作品だと思います。

視聴については、VODでの見放題なら『バンダイチャンネル』。記事投稿時点では『ABEMAプレミアム』でも配信されていました。Youtubeのガンダムチャンネルでも配信されていることがあるのでチェックしてみると良いかもしれません。

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