ブラウンの電動歯ブラシ『オーラルB すみずみクリーンEX(D12013AE)』のレビュー・感想・紹介記事です。
かれこれ10年以上愛用していた先代のオーラルB『3Dエクセル Type4736』の充電池がついに寿命を迎えたので、新しいオーラルBを購入しました。
購入した『オーラルB D12013AE』は、シンプルな単機能の充電式エントリーモデル。通販だと大体2000円前後の価格帯で安いアイテムですが、ちゃんと”オーラルB”している良品でした!
基本情報
オーラルBとは?
『Oral-B(オーラルB)』とは、ドイツの小型電気器具メーカー『Braun(ブラウン)』が製造している回転式の電動歯ブラシ。
電動ブラシといっても色々なタイプがあるが、オーラルBは丸型ブラシ部分が半回転するタイプの回転式電動歯ブラシとなっている。
ブラシが付いている頭部分(ヘッド部分)は取り替えることができため、替えブラシを交換していくことで本体は長く使うことができる。
『D12013AE』について
本記事のレビュー対象はエントリーモデルの『すみずみクリーンEX(型番:D12013AE)』。余分な機能が付いていない単機能の低価格機/入門機となっている。
- メーカー:ブラウン
- 型番:D12013AE
- 発売日:2016年4月
- 電源:充電式
- 電池種別:ニッケル・カドミウム
- 充電時間:16時間
- 定格:AC100~110V、50~60Hz、0.9W
- 反転数:約7,600回/分
- 寸法(本体):直径32×高さ185mm
- 寸法(充電器):幅46.5×奥行63.5×高さ24.5mm
- 質量(本体):115g
- 質量(充電器):118g
- 付属品:本体*1、ブラシ*1、充電器*1、取扱説明書(保証書付き)
- 付属ブラシ:マルチアクションブラシ(EB50)
- 保証期間:購入日より1年(本体/充電器の無料修理)
価格は、この記事を書いている2020年6月時点だとネット通販の安いショップで1700円~2000円以下となっている。
2020年4月にAmazonで購入した際の価格は「1,627円(税込/送料無料)」だった。ヨドバシ.comもポイント還元分を含めると安いのでチェックしておきたい。
梱包と外装について
梱包オープン
Amazonで購入。いつもどおりのハサミやカッター無しで開けられるダンボール。
パッケージの開封
パッケージ(外装)は透明なプラスチック。吊るせるタイプのよく見るもの。
パソコンマウスとかでもよくあるんだけど、この手の小型の電子機器のパッケージってやけに頑丈で守りが堅いものがあるけど、今回のオーラルBもまさにそれだった!
パッケージは、2枚の複雑な形のプラスチックカバーがガッチリと接合された構造になっている。
左右と下面の縁の部分をハサミで切り落として裏側の下方向から上に押し上げるような感じで中身を取り出した。
素手で引き剥がすのは結構難しいと思われる。怪我しないように大きめのハサミと手袋を付けて開封するのがおすすめ。




ゴツいキッチンバサミを使ってゴリゴリ切りました(;´∀`)
やたらと頑丈なパッケージに関してはITmediaの記事が面白いです。中身を”守る”っていうのもあるんでしょうけど、良品返品に関する事情とかもあるみたいですな。
セット内容
セット内容は「本体、替えブラシ1本(本体に装着)、充電器、取扱説明書(保証書付き)」。
『D12013AE』に付属する替えブラシは「マルチアクションブラシ×1」。保証書は取扱説明書の一部に付記されているので、捨てないように気を付けましょう。


付属のブラシは1本、ブラシの収納ボックスや壁掛けホルダー、トラベルケースなども付いていません。必要最低限のセットです。
本体と付属品について
本体について
オーラルBの本体サイズは、幅31×奥行き31×高さ220(mm)、本体重量は115g。防滴仕様なのでお風呂でも使える。
操作箇所は1箇所、本体正面の青い部分にあるボタンでON/OFFを切り替えるだけ。その他の表示系は何も付いていない。充電残量ランプやモード状態のLED表示ももちろん無し。
本体の青色と水色の部分はゴム製になっていて滑りにくくなっている。それ以外はプラスチック(ブラシ接続部を除いて)。
『D12013AE』を『3Dエクセル Type4736』と比べると、本体の高さは少し短め、重さは少し軽くなっている(10年以上前のモデルと比較するのもなんだけど…)。


10年以上の永きに渡り健闘してくれたType4736君に敬礼<(`・ω・´)
充電器について
充電器は非接触のスタンド型で、コードの長さは約85cm。使い方は、充電器と本体底面の凸凹を合わせて接続するだけ(立てるだけ)。
充電池は「ニカド電池(ニッケル・カドミウム蓄電池)」。仕様上はフル充電状態で20分動き、再フル充電には16時間かかる。
基本的には充電台をスタンド代わりに置きっぱなしにすると思うので(過充電の心配はない模様)、1人で1日9~15分使う想定でも(1日3回×1回3~5分=計9~15分)充電は切れない計算。
また、取扱説明書によると6ヶ月毎に「充電がなくなるまで使用→フル充電」すると充電池の寿命が長持ちするのだそう。
電圧は100~110Vなので海外ではそのままだと使用できない。


充電台に置きっぱなしで運用するならブラシヘッドを付け替えながら2~3人でも共用できます。
1日3回使う前提で出張・旅行に持っていくのは、バッテリー容量的に向いてないですね。上位機種ならイケるみたいです。
使用感
1ヶ月以上使ってみての使用感想・使い勝手。
- 磨き心地
- 歯がツルツルになって気持ちいい!
- ブラシの種類によって感覚はだいぶ違う
- 回転
- パワフル!ガンガン回る!
- 充電池がヘタってくると弱くなると思われる
- 持ちやすさ
- 可もなく不可もなく
- 動作音
- わりとうるさい
- 「ブー」や「ヴィーン」みたいな音
- 使いながらテレビの音とかを聞いたりはできない
自分が求めている機能は「手を前後左右にあくせく動かさず、短時間で歯をきちんと磨ければいい」という電動歯ブラシの最低限のところなので、不満は特になかった。
オーラルBを使うのが始めての人で不満が出そうなポイントとしては、動作音が結構うるさい点だと思う。電動シェーバーの音を1~2段階くらい下げたような音って感じかな?
あとはブラシとの相性問題。それぞれのお口の状態や好みによるのでブラシ選択も重要になる。磨いていて歯ぐきが痛いと感じたら、まずは柔らかめのブラシを試してみるのがおすすめ。


自分はもう数年来オーラルBを使っていますから動作音は気になりません。相性のいいブラシも見つけているので◎で使えています。
磨いた後の歯のツルツル感・スッキリ感が好きです(*´∀`)
歯磨き性能について
エントリーモデルでもブラシのヘッド部分はしっかりとパワフルに動作してしっかり磨けている。
『D12013AE』を「約1ヶ月半、1日2回(朝・夜)、1回あたり約4~5分」使用した時点では、掛かり付けの歯医者さんで3ヶ月毎に受けている定期検診で「よく磨けている」という評価だった。
ただし、ブラシの回転数からくる上位機種とのスペック差はあると思われる。
エントリーモデルのブラシ回転数は「約7600回/分」だが、上位モデルだとブラシの回転数は「約10000回/分(高速回転させるモードがある)」を超えたりする。
さらに、上位機種にはブラシの上下振動機能(ブラシ部分が歯に対して前後に動いて歯垢を叩いて浮かせる機能)が付いているので、そのあたりでも歯垢の除去効率に差が出ることは考えられる。


歯磨き性能をより重視するなら中位以上のモデルもいいと思います。
旧モデルで「3Dエクセル」とかありましたが、あの3Dはブラシの「反転+上下」の意だったんですね。
機能について
機能はいたってシンプルで、ボタンを押してON/OFFのそれだけ。
上位機種に搭載されている下記のような各種オプション機能は全く搭載していない。
この中で実用上の影響が大きいのは、ブラシの回転速度・上下振動、そして充電池(バッテリー)関係。率直に言えば、その他の機能は便利かもしれないが”おまけ”だとも思う。
ブラシの動作は歯磨き性能に関わってくるし、充電池は用途の幅や充電池自体の寿命にも関わってくるので、そのあたりが低価格のエントリーモデルの弱点と考えられる。


バッテリーの充電時間と持続時間は、口コミでも指摘されている部分ですね。お試し入門機としては健闘していると思いますが。充電台に置きっぱなしなら実用上は問題ないと思います。
互換ブラシを使える
純正・正規品の替えブラシはやたらと高いので、もう4年くらい互換ブラシを使い続けているが、今回のオーラルBでもちゃんと使うことができた。
1番よく使っているEB17の互換品(やわらブラシ/旧フレキシソフト)では、装着・動作に異常はなく正常動作を確認できた。


付属のマルチアクションブラシはほぼ使ってません。悪くないんですけど自分にはちょっと硬い感じです。
互換ブラシは1本50円~150円くらいと安いので、運用コストをだいぶ抑えることができます。
安さのおかげで気軽に取り替えられるので月1くらいで交換しています。衛生面・精神面でのメリットも大きい(≧∇≦)/
追記:使用開始から6ヶ月
使い始めてから半年以上(7ヶ月くらい)が経過した時点では正常に動作中。特に不具合・問題なし。
使用頻度は1日2回、1回あたりの使用時間は約4~5分。使わない時は充電台に置きっぱなしの状態で運用。
バッテリーは健在な模様。就寝前にちょっと長めに6分くらい気合い入れて磨くときでも、最後までパワフルに回転する。


先代のオーラルBがめっちゃ長寿だったので、D12013AEも長生きしてくれると嬉しいです。
寿命はどのくらいになるでしょうか。満充電した状態で磨いてる途中にブラシの回転が鈍くなったりしたら、充電池が弱ってきたサインかな。
まとめ
『D12013AE』は低価格帯のエントリーモデルですが、メジャーなメーカーのブラウン製ということもあってか、基本の作りは高品質でしっかりしているようでした。
ただし、性能・機能面では余分な機能を最大限省いた「必要最低限」となっています。始めて電動歯ブラシを使う方や、最小限の機能で充分という方に向いているアイテムだと思います。
オーラルBのモデル代表一覧
大きく分けて全6種類あるオーラルBシリーズの代表的なアイテムを紹介。
- 最上位モデル:ジーニアス
- 上位モデル:スマートシリーズ
- 中位モデル:PROシリーズ
- 下位モデル:すみずみクリーン(本記事のアイテム)
- 子供向け:すみずみクリーンキッズシリーズ
- 乾電池式:プラックコントロール
最上位:ジーニアス
オプションフル搭載の最上位モデル。最強の『ジーニアス X』にはAIが搭載されています。
価格帯は15,000円~30,000円以上。性能・機能だけでなくデザイン・ライフスタイルにこだわりたい人にも。プレミアム感が強いので贈り物・プレゼントにも喜ばれると思います。
上位:スマートシリーズ
最上位モデルに搭載されているAIやポジション検知機能は付いていませんが、その他オプション機能をしっかりとおさえた高機能な上位モデルです。
価格帯は14,000円~17,000円。アプリ連動・3~5種類の回転モード、押しつけ防止センサー、高性能なリチウムイオン電池等を搭載しています。
中位:PROシリーズ
価格と機能のバランスが取れたミドルクラスのモデルです。
価格帯は5500円~8000円以上。加圧ストッパー、1~2種類のブラッシングモード、比較的性能の良い充電池(ニッケル水素~リチウムイオン電池)等を搭載しています。
下位:エントリーモデル
本記事で紹介した下位の低価格エントリーモデル「すみずみクリーン(D12013)」。価格は概ね2000円前後。
『D12013AE』と『D12013TE』の違いは付属するブラシだけで、本体性能は同じです。
『D12013AE』には「マルチアクションブラシ(EB50)」、『D12013TE』にはやわらか「極細毛ブラシ(EB60)」が付属します。
子供向け:キッズシリーズ
極小やわらかヘッドなどを搭載した子供向けモデルです。ポケモンの絵柄やシールが楽しい!
価格は2,200円~3,500円以上。子供向け独自の機能も搭載されていますが、基本性能は他のオーラルBの下位~中位と近いものになっています。
乾電池式:プラックコントロール
充電池を搭載していない乾電池式のオーラルBです。電源は単三電池×2本。
価格は850円~1500円程度と安くなっています。常用するなら別途充電池などの必要性が高いのですが、持ち運びに向いていて充電台の設置も不要なのは強みです。
ニーズに合いそうなら試してみるor必要時に備えてキープしておく価値のあるモデルだと思います。
長らく使っていたオーラルBが壊れたのでエントリーモデルで買い直してみましたが、1ヶ月以上使ってみたところでは特に不満もなく便利に利用できています。
価格・性能から考えると保証期間の1年間しっかり使うことができればトントン、2年くらいもってくれれば上々かなと思っています。ニッカド電池ですから充電池の寿命が気になるところ。
本記事のエントリーモデルは、初期費用を抑えつつ電動歯ブラシとしての必要最低限の性能・機能を利用したいという方におすすめです。
また、電動歯ブラシを使ったことが無いという方にもおすすめです。手磨きと電動歯ブラシを併用することで双方の弱点を補った歯磨きをすることもできるのでお口の健康維持・増進に効果的!
個人的には電動歯ブラシで歯磨きした後のツルツル・スッキリな爽快感もプラスポイントだったりします(≧∇≦)/
私にとってオーラルBは毎日の歯磨きで欠かせないものになっているので、今回購入したのが故障したり・充電池が寿命を迎えたら、またリピートする予定です。