AmazonのタブレットPC『Fire HD 8 Plus タブレット』を購入・使用してみてのレビュー・感想記事です。
2022年7月のAmazonプライムデーで『Fire HD 8 Plus タブレット(32GB、2020年、第10世代モデル)』を購入しました。
各種Amazon系サービスアプリに加え、ウェブブラウザ・メール・動画・電子書籍・音楽など、ライトな使い方ならサクサク快適に動作するコスパの良いタブレットPCでした。
2019年モデルのFire 7から乗り換えたのですが、サクサク動作で快適な使い心地でした。買って良かった😊👍
基本情報
『Fire HD 8 Plus タブレット(2020年、第10世代モデル)』は、Amazonが製造・販売するタブレットPC『Fireタブレット』シリーズのミドルクラス品。
最大の特徴は「低価格」。性能の割にかなり安く、コストパフォーマンスが高い。通常価格は、一番安いモデルだと約7,000円、一番高いモデルでも約19,000円となっている。
ただし、Amazon系サービスの利用に特化した独自OS『Fire OS』の影響もあって、AndroidやiOSに比べると汎用性は低い。また、タブレットPCとしての基本性能もあまり高くない。
ウェブラウザでのネットサーフィン、メールの送受信、動画や音楽の視聴、電子書籍を読んだり、処理が軽めのゲームを遊んだりと、比較的ライトな使い方に向いた低価格&高コスパなタブレットだ。
Fire HD 8 Plusの仕様
ディスプレイ | 8インチ HD |
---|---|
解像度 | 1280×800 (189ppi、HD解像度) |
RAM | 3GB |
内部ストレージ容量 | 32GB / 64GB |
外部ストレージ容量 | 最大1TBのMicroSD |
SoC | MediaTek MT8168 (64ビットクアッドコア) |
ABI | 32ビット |
CPU | ARM Cortex-A53 x 4(2.0GHz) |
GPU | Arm Mali-G52 3EE MC1 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac(デュアルバンド) |
Bluetooth | 5.0 LE |
AndroidとAPIレベル | Android 9、APIレベル28 |
バッテリー | 最大12時間 |
サイズ | 202×137×9.7mm |
重さ | (約)355g |
カメラ(前面・背面) | 2メガピクセル (オートフォーカスなし) |
マイク | あり |
USBポート | USB-C(2.0) |
加速度計・光センサー・ワイヤレス充電 | あり |
コンパス・ジャイロスコープ・近接センサー・SIMカードスロット・防水・防塵 | なし |
Alexa・Showモード・ゲームモード | 対応 |
付属品 | 電源アダプタ、充電用USBケーブル |
保証 | 90日間限定保証付き (※通常の使用において発生した破損・故障に限る) |
『Fire 8 HD Plus』は5種類あるFireタブレットのちょうど真ん中の性能です。
ノーマルな『Fire HD 8』よりもRAMが1GB多く(2GB→3GB)、ワイヤレスモードやゲームモードに対応していたりします。
使用時の快適さをちょこっとプラスしたいなら「Plus」を選ぶのが手になります。
価格について
CPUの強化が目玉のマイナーチェンジな感じでしょうか。
NEW Fire HD 8 Plus(2022、第12世代)
2022年、第12世代の『Fire HD 8』は、ストレージ32GBで「13,980円(税込)」、64GBで「15,980円(税込)」。
Plusの方は、ストレージ32GBで「15,980円(税込)」、64GBで「17,980円(税込)」。
2020年モデルの旧情報(記録用)
2022年7月のAmazonプライムデー時の価格は50%OFFの「5,990円(税込・送料無料)」だった。
『Plus』の通常価格は、ストレージ容量32GBモデルが「11,980円」、64GBモデルが「13,980円」(どちらも税込み・送料無料)。
2022年8月に確認した時点では、『Fire HD 8 Plus』は64GBモデルのみ販売中で、32GBモデルはラインナップされていませんでした。在庫切れかモデルチェンジの予兆でしょうか?
梱包・包装
段ボール箱
注文から9日で予定通りに到着。プライムデーセールの繁盛期&日時指定したのもあってか、届くまでに結構日数が掛かった。通常は2~3日以内には届く感じの模様。
梱包はいつものAmazon段ボール箱。破損などの問題は特になかった。
外箱
Fire HD 8 Plusの外箱は、Fireシリーズのイメージカラーであるオレンジ色の紙箱。
外はこの開封はシールを剥がすだけで簡単。ハサミやカッターは不要だった。
開封・中身
外箱の中に入っているのは、中敷きと付属品入れを兼ねた厚紙&本体。
箱の緩衝材は最小限。しっかりコスト低減を図っている感じでした。
一見これといった緩衝材らしきものは見当たりませんが、箱の蓋には出っ張りが付いていて、内部でタブレット本体を固定・緩衝できる構造になっていました。上手い作りだ。
本体・外観
一式&保護フィルム
付属品は、電源アダプタとUSBケーブルと説明書の冊子×2。
電源アダプタの電力は9W。USBケーブルの長さは約1m、コネクタ規格はType-C(USB2.0)。
なるべく安く運用するためにAmazon純正のアクセサリは一切購入しませんでした。
ディスプレイは、汚れや傷が付くと実用上難があるため、最低限ですが100均の保護フィルムを貼りました。
本体とカメラ
Fire HD 8 Plus本体は袋に入れられている。袋から出した段階ですぐに保護フィルムを貼った。
カラーは黒。サイズは「横20.2cm×縦13.7cm×厚さ0.96cm」。重さは約355g。
前面(内側)カメラは、横置きしての利用を想定してか長辺の上辺中央に配置されている。背面(外側)カメラは、背面から見て左上の隅にある。
前面のディスプレイのベゼルは上下左右共に約1.2cm。最外縁部のフレームは、わずかだが一段高くなっている。背面はサラサラした触り心地。
端子とスピーカー
端子とボタン類は、横持ちした際の右側に集中している。
スピーカーは、Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー。
メモリーカードスロット
microSDカードスロットは、横持ちした際の右下側にある。カードスロットの蓋は、溝があるため爪などを引っ掛ければ割りと簡単に開閉できる。
32GBの内部ストレージだと保存容量が心もとないので、拡張用に64GBのmicroSDカードを購入した。
アプリ容量の大きなゲームなどをするのなら、ランダムアクセススピードのA2規格に対応したmicroSDカードを内部ストレージ化するのもいいだろう。
アプリサイズの大きなゲームをたくさんインストールするのなら、64GBモデルが向いているでしょうね。
或いは、ランダムアクセススピードのA2規格に対応したmicroSDカードを内部ストレージ化するのもいいでしょう。
使用感
体感速度
快適さ
アプリの起動・各種の読み込み・切り替えなど、待ち時間や反応の”体感速度”について。
乗り換え前の『Fire 7(2019)』と比較すると、ほとんどあらゆる面での待ち時間や反応速度が短縮されていてサクサクなのに驚いた。結構違うもんだ!
プリインストールされているAmazon系のアプリは立ち上がりが高速化、ページの切り替え処理もストレスを感じないレベルの速度だった。アプリや条件(キャッシュや読み込むデータ量等)にもよるが、大体2~4秒以内に起動する。Fire 7(2019)に比べると全体的に1~2秒くらい速くなっている感じ。
顕著に快適さが向上していたのはWebブラウザでのインターネット利用だった。Fire HD 8 Plusは、RAM3GBで空きメモリに余裕がある。ChromeやFirefoxだと10個程度のタブなら難なくキャッシュしておくことができ、タブ切り替え時に再読み込みで待たされないのが良い。
Amazonのプライムビデオ、Youtubeやニコニコ動画などの動画系も、目立った処理落ち無しにぬるぬるとした動作で快適に視聴できた👍
「廉価なタブレットPCとしては」という前置き有りになりますが、軽めのアプリや各種処理なら充分快適に利用できる感じでした。
デバイスの処理待ちの数秒って単体で見ると僅かな時間ですが、積もり積もると結構な時間の浪費になっている気がします。他の作業への切替もし辛い微妙な短時間なんで、サクサクは結構大事です。
Google Playをインストールしていますが、体感で分かるレベルで処理が重くなるようなことはありませんでした。
RAMについて
システムとバックグラウンドでの常駐アプリ分を差し引いた空きメモリは大体1.9GB前後(Google Play未インストールなら2GBくらい)。
複数アプリの同時使用やメモリ消費の大きいアプリを使う際に、Plusモデルの「RAM+1GB」が活きてくるのだと思われる。
ゲームに関しては、ほとんどプレイしないので無評価です。Amazonのアプリストアにあるゲームなら、画質などの設定をある程下げれば3Dものでもそこそこ遊べるらしいです。
Fire OSでは、DMMゲームストアをインストールすることでDMMのゲームを遊ぶこともできます。Fire 7(2019)で『艦これ』のアプリ版をプレイしたことがあります(重かったですが)。プレイ動画を見るかぎり、Fire HD 8 Plus(2020)ではそれなりに動くようです。
ディスプレイ
ディスプレイのサイズは8インチ。解像度は1280×720のHD、画素密度は189ppi。
動画・漫画
Fire 7の「7インチ、解像度1024×600、171ppi」に比べると、一回り大きな画面でしっかりとHD画質を楽しめるので、プライムビデオの見応えも増した。
B6判や四六判サイズ(例:週刊少年ジャンプの単行本)の電子書籍漫画は、8インチのディスプレイより僅かに大きいくらいなので、Kindleアプリでちょうどいい具合に読むことができた。
大きめなA5サイズ作品(攻殻機動隊の単行本など)を快適に読みたいなら、『Fire HD 10』の10.1インチディスプレイの必要性大。
映り込み・反射
画面への映り込み(反射)は結構あるので、気になる場合はノングレア(アンチグレア)の保護フィルムを貼るなどして対策するのもよいと思う。
保護フィルムは安く済ませるために100円ショップのを使いました。
汚れやちょっとした傷を防ぐことができればいいかな、程度です。本体全体も含めてガッツリ防護したい場合は、ガラスフィルムとかケースやカバーを使ったほういいでしょう。
サウンド
スピーカーはステレオ。Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー。
本格的な音楽鑑賞には適さないだろうけど、映画・ドラマ・アニメなどの動画を視聴する際には必要十分な印象だった。音へのこだわりによる個人差が大きいと思われる。
3.5mmのイヤホンジャックを備えているので、Bluetooth以外の3.5mmプラグのイヤホンも普通に使える。
Fire 7のモノラルスピーカーに比べるとやはり違います。最低限ステレオなのは良いことだ👍
ちょっと話がずれますが(ハードではなくソフトの話)、最低音量でも音が大きいのが個人的には気になりました。寝る前とかムフフとか、ものすごく小さい音で聴きたいときに音量を最小まで絞っても、割りと大きな音になるのが地味に厄介です。
操作感
持ちやすさ
特段の辛さなしに縦持ち横持ち共に片手で保持できるが、Fire 7に比べると少し持ちにくい&重く感じた。持ちやすさは可もなく不可もなくという感じ。
本体サイズと持ちやすさはトレードオフの関係でもあるので仕方ないところ。
あと、取り立ててどうのこうのって訳ではないのだけど、ズボンやジャケットのポケットに入らない(入りにくい)のがちょっと気になった。
Fire 7は、移動する時や両手を空けたい時なんかにズボンやジャケットのポケットにスポッと入れることが出来ていた。対してFire HD 8 Plusは、微妙に大きいのでポケットに入らなかったり、大きさ重さ的に不安定で落ちそうだな、ということが多い印象。
ボタン類
音量ボタンと電源ボタンの位置が近いので、ミスって電源ボタンを押してしまうことが何度かあった。
ボタンのクリック感はFire 7に似ていて悪くない。適度な押し応えとカチカチ・コチコチな音。
ワイヤレス充電器は購入しなかったので未評価です。
カメラは前面・背面ともに2メガピクセルで塩っぱいです。動画や写真の撮影には不向きな低性能です。ビデオ通話や簡易なメモ・記録用途なら実用できると思います。
まとめ
コストパフォーマンスと満足度の高い、良い買い物でした😍👍
2022年8月時点において『Fire HD 8 Plus(2020)』は、5種類あるFireタブレットのちょうど真ん中の性能を持っていて、価格と性能のバランスが取れています。
Amazonサービスのアプリを最低限利用するための性能を求めるなら『Fire 7』、もう少し使い方の幅と快適さを広げるなら『Fire HD 8』系、さらに高性能で大画面を求めるなら『Fire HD 10』系。といった感じでしょうか。
Fireタブレットシリーズは、普段使いや買い替えでの敷居が低くて運用しやすいところも特長だと思います。高性能&高価格なタブレットは、普段使いに慎重を要し(落としてぶつけて壊れる😭)、再購入時もあれこれと悩みがちです。
手頃な価格のタブレットPCを探しているならFireタブレットは良い選択肢の一つになるかと思います。個人的には結構おすすめです。
FireタブレットはAmazonの各種セールで定期的に定価より安く販売されることがあります。毎回安くなるわけではないようですが、セールを狙って安く買うのも良いかと思います。